異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

冒険の準備を整えよう



 エミリア・ガートネット
 種族:ヒューマ
 職業:ギルド職員
 固有能力:破壊神乃怪腕ザ・ブレイカー


 破壊神乃怪腕ザ・ブレイカー@レア度 ☆☆☆☆☆☆☆
(左手で触れた物体の魔力を問答無用で打ち消すスキル)


 翌朝。
 冒険者ギルドに足を運んでアイテムを納品した悠斗は、新規に追加されたクエストを確認するために受付嬢エミリアの元を訪れていた。

「こんにちは。ユウトさまのQRは12に昇格しています。本日から新たに受注が可能になったクエストをご覧になられますか?」

「……はい。お願いします」

 悠斗が肯定するとエミリアは分厚い冊子を捲る。


☆討伐系クエスト

●オークの討伐

 必要QR12
 成功条件:オークを10匹討伐すること
 成功報酬:2000リア&10QP
 繰り返し:可


●ワイルドベアーの討伐

 必要QR12
 成功条件:ワイルドベアーを2匹討伐すること
 成功報酬:2000リア&10QP
 繰り返し:可


●ホワイトバードの討伐

 必要QR12
 成功条件:ホワイトバードを2匹討伐すること
 成功報酬:2000リア&10QP
 繰り返し:可


 新規に追加された討伐クエストは3点。
 このうち戦ったことのない魔物は2匹であったが、どちらも名前から外見が想像しやすいネーミングをしていた。

「今回、クエストに追加されたワイルドベアーとホワイトバードはローナス平原という地域に生息している魔物になります。ローナス草原はエクスペインから徒歩にして4時間以上の距離があります。冒険に出かける前は、馬車などの乗り物を利用することをオススメします」

「馬車ですか……」

 これは面倒なことになってしまった。

 これまでもクエストの難易度が上がるほど移動時間のかかる地域に足を運ばなければならないことが多く、何かと苦労をしていたのだが、ついには乗り物を推奨するレベルにまで来てしまったらしい。

 馬車に乗ること自体は吝かでもないのが、討伐クエストに乗車料金を取られてしまっては痛い出費になる。

 何か解決策はないものかと頭を巡らせながらも、悠斗は冒険者ギルドを後にすることにした。


 ~~~~~~~~~~~~


「おぉ! あんちゃんか! 悪いね。今取り込み中で」


 アドルフ・ルドルフ
 種族:ヒューマ
 職業:商人
 固有能力:鑑定


 鑑定@レア度 ☆
(装備やアイテムのレア度を見極めるスキル。魔眼とは下位互換の関係にある)


 次に悠斗が向かった先は、アドルフが店長を勤めるギルド公認雑貨店である。

「あれ。今日は何をしているんですか。アドルフさん」

 アドルフは普段、会計テーブルの前の椅子に腰を下ろしていることが多いのだが、今日は大きなスパナを持って、何やら機械をいじっているようであった。

「あはは。これかい? これはエアバイクといって、風の魔石を動力にしている乗り物だよ。ちょいと知り合いから依頼されちまったもんで、こうして修理しているってわけよ。まったく……俺は便利屋じゃないんだけどな」

 アドルフは苦笑しながらもテーブルに移動すると、そこから麻袋を取り出して見せる。
 袋の中に入っていたのは1足の靴装備であった。


 竜皮の靴@レア度 ☆☆☆☆☆
(竜の皮を鞣して作成したブーツ。火、風耐性に優れている)


「あ。頼んでいた競売品の落札ができたんですね!」

 悠斗は以前に街の吸血鬼、ギーシュ・ベルシュタインから奪った《簒奪王の太刀》の売却益を利用してアドルフに競売品の落札を依頼していたのであった。

「おおともよ! そんでこっちが身代わりの指輪」


 身代わりの指輪@レア度 ☆☆☆☆
(死に至るようなダメージを一度だけ肩代わりしてくれる指輪。効果の発動後は指輪が破壊される)


「手数料込みで3点で合計25万リアってところかな。持ち合わせがあれば、ここで装備しても構わないぜ」

「ありがとうございます。大切に使わせて頂きます」

 悠斗はバッグの中から金貨を取り出すと、支払いを済ませて、竜皮の靴を身に着けることにした。

 悪くない。
 現在、身に着けている安物の靴装備とは比べものにならないくらい快適な履き心地である。

「ところでアドルフさん。そのエアバイクという乗り物なんですが、誰にでも運転できたりするんですか?」

「ああ。運転するのに免許なんかはいらねえが……。なんだい。兄ちゃん。エアバイクに興味があるのかい?」

「ええ。はい。初めて見たんですけど、格好良いなぁ、と思いまして」

 エアバイクは悠斗がこれまで見たどの乗り物とも似ていないSF映画に出てくるような外見をしていた。

 まず、バイクと言いながらも車輪が付いていない。
 風の魔石を動力源に動くこの乗り物は、地面から浮遊した状態で空中移動する作りになっていた。

 動力源が『風』ということもあり、車体の至るところに軽量化が施されており、そこがまた男心をくすぐるようなデザインになっていた。

「おお! この良さが分かるとは、兄ちゃんもなかなか目が高いね! エアバイクは、初期投資こそ必要だが、馬車なんかよりもずっと早く、快適に移動できるからね。高ランクの冒険者には愛用している人間も多いのよ」

「……なるほど。そうだったんですか」

 これは良い情報を入手したかもしれない。

 今後は討伐クエストの難易度が上がるにつれて、遠出をしなければならない機会も増えてくるだろう。

 毎回、馬車に乗車料を払うくらいなら、いっそのこと最初からバイクを買ってしまうというのも選択肢の1つだろう。

「もし興味があるっていうのなら俺の知り合いが経営している店を紹介してやろうか? 俺の紹介っていうことを話せばバイクも安く買うことが出来ると思うぜ」

「本当ですか!?」

 ここはお言葉に甘えて、アドルフの誘いを受けることにしよう。
 以前にアドルフに紹介してもらった不動産屋には、良い物件を紹介してもらった経験もある。

 それから。
 悠斗はケットシーの村で入手した盗賊のナイフを売却して、7枚の金貨を入手すると、アドルフに教えられた店を目指すのであった。


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