異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

家の中を見て回ろう



 翌朝。
 悠斗は「お前たちに見せたいものがある」と言って、スピカとシルフィアを連れて新居に赴くことにした。

 その際に「荷物をまとめて出るように」と言われたので、二人は不思議そうな表情で互いに顔を見合わせていた。

 新しい家を買ったということについてはギリギリまで黙っておくことにしたい。

 こういうのは口で何か言うより直接見せた方が、驚かせることが出来るだろう。


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 それから歩くこと二十分。
 悠斗たちはついに目的の新居に到着した。

「えーっと。ご主人さま。此処は一体……?」

「見たところ此処は、貴族の屋敷だろう。一体こんなところに何の用があるというのだ?」

 スピカとシルフィアは悠斗の意図が分からず次々に疑問を口にする。


「今日から此処が俺たちの家だ」


 悠斗は得意気な顔でそう言った。

「びえええええっ!?」

「……主君!? それは確かなのか!?」

 スピカとシルフィアは驚愕で目を丸くしていた。
 二人のリアクションは至極当然のものであった。

 目の前の屋敷は、どう考えても一介の冒険者に買えるような代物ではない。
 それどころか名の知れた貴族ですら手が出ないような規模のものであった。


「ああ。運が良くて安く買えたんだ。とにかく今日から此処が俺たちの拠点だから。遠慮せず好きな部屋を使っていいぜ」


 悠斗はそう述べると屋敷に向かって歩いて行く。
 庭の敷地面積が面積だけに到着するまで一苦労であった。

「ご主人さま! 見てください! 魚が! 池の中に魚が泳いでいます! どうして家の中に魚が!? 凄い!」

「ああ。金持ちっていうのは、いつでも好きなタイミングで食べれるように自宅の池で魚を飼っているものなんだ」

「そうなんですか!? 凄い! お金持ちって凄いです!」

「今晩は特別にスピカも好きなだけ食べて良いぞ。金持ちだけが食べれる高級魚だ」

「た、たしかに言われてみると凄く美味しそうな色合いをしています……」

 池の中の観賞魚を見つめながらもジュルリと涎を垂らすスピカ。


「……スピカ殿。念のために言っておくが、その魚は観賞用で食べられないやつだからな」


 二人のやり取りを目の当たりにしたシルフィアは、呆れた表情でツッコミを入れるのであった。

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 屋敷の中に入った悠斗たちは、屋敷を隈なく探索することにした。
 3階建ての建築物の中には大小合わせて100近くの部屋が存在していた。

 その全てを見て回るのは、想像以上に骨が折れる。

 結局。
 悠斗たちが1通り屋敷を見て回った頃には到着してから3時間以上が経過していた。


「ふぅ……。思った以上に広かったな」


 一息を吐いた悠斗はベッドの上に横たわりながらもそんな言葉を口にする。

 部屋の分配は存外スムーズに決めることが出来た。
 悠斗が中央。スピカが右隣り。シルフィアが左隣りと言った具合である。

 トライワイドに召喚されてからというもの――。
 1人で寝床に就くというのは悠斗にとって久しいことであった。

 なんだか寂しい気はするが、せっかくの大屋敷なのに部屋を使わないのは勿体ないだろう。

 屋敷の中を歩き回った結果。
 悠斗が見出した課題は以下の二点である。


・広すぎる屋敷の手入れを行うために家政婦を雇うこと。

・不審な人物が入らないように門番となる人員を雇うこと。


 どちらも今直ぐという訳ではないが、後々は対策をする必要があるだろう。

 悠斗はそんなことを考えながらも、ベッドの上で体を休めることにした。

 休憩が終わった後は魔法の修行の時間である。



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