異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

透過



 冒険者ギルドを出た悠斗が向かった先は奴隷商館である。

 シルフィアの現在の入札価格は72万リア。
 悠斗はそこに5万リア上乗せした77万リアを入札して奴隷商館を後にした。

 いきなり5万リアも上乗せしてしまうのは勿体のない気がするが――。
 1万リア毎に上乗せして不毛なイタチごっこを繰り返してしまえば、結果的に余計に損をする可能性がある。

 ここは一気に勝負を付けた方が良いと悠斗は判断をしたのであった。


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 近衛悠斗
 固有能力: 能力略奪 隷属契約 魔眼 透過
 魔法  : 火魔法 LV3(22/30)
       水魔法 LV3(1/30)
       風魔法 LV3(12/30)
       聖魔法 LV2(5/20)
 特性  : 火耐性 LV2(15/20)
       水耐性 LV2(15/20)
       風耐性 LV2(14/20)


 宿屋に戻った悠斗はおもむろにステータス画面を確認する。

 今日1日で52匹のコボルトの討伐に成功したことにより――。
 火魔法の経験値が一気に上がっていた。

 そして何より注目するべきは新たに追加された固有能力だろう。
 以前にオークの集団を倒した時と同じように、ネームドモンスターを討伐すれば新しい固有能力が手に入るようであった。


 透過@レア度 ☆☆☆
(自身とその周囲の物体を透明に変えるスキル。使用中は行動速度が激減する)


 透過。
 それは男ならば、誰しもが憧れる能力。

 透明人間になって女子更衣室を覗いたり……女の子に悪戯したりという妄想は、誰もが一度は経験するものだろう。


「俺は今から……夢を叶えるぜ!!」


 悠斗は誰もいない部屋で自らの決意を口にする。

 今現在。
 スピカは脱衣室で着替えをしている最中であった。

 悠斗はスピカが着替えている間に透過の能力を用いて、彼女に悪戯をしようと考えていたのである。


(うお……これは体が一気に重くなった気がするな)


 透過の能力を使用した悠斗はそんな感想を抱いていた。
 体感的には行動速度が3分の1まで落ちている感じであった。

 自身の体を透明にするこの能力は、奇襲攻撃を行う際などに便利である。

 けれども。
 これほどまでの速度の低下は、使い方を誤れば自滅しかねないデメリットであった。

「ご主人さま。着替え終わりました……あれ?」

 脱衣所から出てきたスピカは、そこにいるはずの悠斗の姿を目視することが出来ずに呆然としていた。

(ふふふ。透明人間に犯される恐怖を味わうが良い!)

 悠斗はこっそりとスピカの背後に回り込むとスカートの裾を捲り上げる。
 色は黒だった。


(黒……か。黒の下着と言えばセクシー系のお姉さんが着るのが鉄板とされているが、清純そうな美少女が着用している黒下着にもエロエロな倒錯感があって……それはそれで情緒があるよな)


 スカートの中のパンツを熱心に選評する悠斗。
 スピカはそんな悠斗の様子を不思議そうな眼差しで見つめていた。

「ご主人さま……。何をしているのですか?」

「なに……!? どうして俺だと気付いた!?」

「気付きますよ。私たちライカンは嗅覚に優れた種族ですし」

「……!?」

 どうして透過の能力が使えるようになっているのか?
 という疑問についてはスピカは、あえて口にしないことにした。

 悠斗が隷属契約を使用して下した数少ない命令の1つは『他人に自分の能力に関する情報を漏らしてはならない』ということであった。

 言い換えればそれは『自分の能力を秘匿にしたい』という主人の意向の表れであると判断したからである。

 悠斗は愕然としていた。
 透明人間プレイの醍醐味は、『女の子に気付かれない』ことに他ならない。

 匂いで位置がバレてしまっては、今回の計画が色々と台無しであった。


「スピカ。お前はもう少し空気を読めるようになろうか」


 悠斗は透過を解除すると呆れたような眼差しをスピカに向ける。

「あの……ご主人さま。ど、どうして私は怒られているのでしょうか……」

「うるさい! 罰として今日は一晩中スカート捲りの刑に処してやる!」

「一晩中!?」

 今晩は試していなかった《火魔法》と《聖魔法》の鍛練に時間を当てるつもりであったのだが、悠斗の気は変わっていた。

 徹底的にスピカに悪戯をしてやりたい気分であったのだ。


「ウィンド!」


 悠斗が呪文を唱えるとスカートが風を孕み、黒い下着が露わになる。

「グヘヘ。こんなエロエロな下着を穿いて……スピカはいやらしい女だな!」

「うぅ……。ご主人さま……酷いです……」

 その後。
 魔法の訓練を兼ねた悠斗たちのソフトSMプレイは、1時間に渡り続いたという。



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