私は奴隷に恋をした。

七白人間

第4話 初夜

私はいよいよ今日が初夜だった。
 「今日はあなたの初夜です。透夜妃の母で幸せですよ」
そう言い母は屋敷に帰った。そして私は寝殿に連れてかれ床のうえで王太子を待った。
 「透夜妃、待たせたな、覚悟の上で、待っていたのだな、実に透き通った肌を持ち、夜のこもれ光のようだな。」
王太子はそう言い、透夜妃を抱いた。
王太子はまるで太陽で透夜妃は月、二人は日食を行なっているように抱いた。
そのあとも皇太子は透夜妃の美しさと力強さに心惹かれ、一晩中透夜妃のこもれびはやまなかった。

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