東方弾丸少年録

電脳獣

第2話紫と能力

「何よ〜こっちは眠たいのに〜」
 そう言って謎の穴から出てきた美女は眠たそうにしている。そして霊夢が言う、
「たまたま幻想入りした人がいるの。貴方の能力でどうにか出来ない?」
うむ、分からん。俺には全く理解出来ん。え?どうやってここに来たかも分からないのに。すると紫が少し真面目の声で
「霊夢、それ本気で言ってるの?あの事件が原因で結界も私のスキマも不安定なのよ、この幻想郷内なら何とも無いけど外の世界となると何があるかわからないわ」
1部分からなかったが危険ぽい。すると悩みながらも霊夢が
「例えば何があるの?異世界に飛ばされるとか?」
俺からしたらここが異世界だよ。と思っていると紫が
「例えばスキマがどこかで切れてしまい何も無い無限空間に閉じ込められるとか」
「え?何それ怖すぎだろ」
つい声に出てしまった、笑って誤魔化すと紫が
「ああ、自己紹介がまだだったね、私は八雲 紫よ宜しくね」
「ヒカルだ。紫さんで良いのかな?」
「紫で良いわよ、ところで貴方は今すぐあそこに帰りたい?」
その言葉に俺は悩んだ、だが答えはすぐに出た、
「いや、あんな所今すぐは帰りたくない、安全に帰れる様になってからで良い」
もうあんな所帰りたくもない。そう思っていると、
「そう、なら霊夢数日は貴方の家に泊めてあげなさい良いでしょ?」
「良いわよ別に」
「え?良いのか?あんまり知らない奴なんか家に泊めて」
正直びっくりした野宿を覚悟してたのに安心したよ、そして俺は霊夢に
「ありがとう」
と伝えた。すると霊夢は笑顔で
「良いわよ、その代わりに色々手伝って貰うからね」
こうして俺の博麗神社での生活は始まった。




そして夜ご飯を食べながら俺は霊夢に聞いた。
「なあ、スキマって何なんだ?」
「紫は境界を操る程度の能力を持っていてそれを使う時に使うのがスキマよ」
なるほど、チートじゃないですか、
「なら霊夢はどんな能力を持っているんだ?」
「ん?私は空を飛ぶ程度の能力よ」
ふ〜ん、空を飛べるのか、そこで1つ不思議に思った
「紫も浮いてたよな、なんでだ?」
「紫は元々飛べるのよ、私のは名前の通りただ飛ぶだけじゃないのよ」
なるほど。そしてご飯を食べ終わり
「ごちそうさま」
「お粗末様、風呂沸いてるから先入って」
「了解 ありがとうな」
そして俺は風呂場に行った。
風呂から上がると籠の中に寝巻きがあった、サイズも丁度良い。部屋に戻って霊夢に俺は聞いた、
「この服霊夢が用意してくれたのか?」
「いや、紫が『ヒカルの寝巻きないと思って持ってきた』てさ」
今度会ったらお礼しなくちゃな、と思っていたら霊夢が
「私風呂入ってくる、覗かないでね」
小悪魔な笑顔で言ってきた、
「覗くわけねーだろ」
俺はキッパリと言った。そして霊夢は風呂場に行った。

 俺は空を見ていた。本当なら今頃死んでいて地獄で裁きを受けているはず、何故か幻想郷と言う世界に来ていた。母さん、父さん、本当なら今そっちにいるはずなのに、神は俺が死ぬ事を拒否しているのかな?と思っていると後ろから
「何してるの寝るわよ」
「あ、ああわかった、てか男と一緒の部屋で寝て心配にならないのか?襲われないかとか」
「あら、私なら襲ってきても返り討ちに出来るけど?」
こ、怖すぎだろ。苦笑いをして俺は布団に入った。


こうして博麗神社での生活1日目が終了した。

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