女神様の告白を承諾したら異世界転移しました。

年中眠休

師弟…1

あれから、1ヶ月間。俺は彼奴と戦い続けた。あらゆる環境で戦った。そのせいで小雪に会えてない。

はっきりと言ってだるい。勝つまでは学園に帰れないのか?それさえ分からない。とにかく、戦って、食って、寝る。それの繰り返しだ。

彼奴は西の砦とも呼べる所の長なのに俺と転移魔法で色々な場所に来ていいのだろうか?まぁ、俺には関係ない事だけど。それにこいつが俺の訓練に付き合うのだって変な話だ。

「さぁ、今日も始めようか」
「ああ」

俺は愛銃を手にする。今日は森林の中で戦い。
足場には根っこがあり、動きづらい。更に木が邪魔で銃撃がしづらい場所となっている。簡単に言えば、俺にとって最悪なコンデションとも言える。とは言っても奴もあの太刀ではやはり木が邪魔に…。

「はっ!!」

瞬間に周りの木がなぎ倒される。奴にとっては木など無意味らしい。

奴の技は居合いがメインでかっこい……じゃなくて、目に止まらぬ早さって訳だ。銃弾も切り裂く。特殊弾の雨も使ったが自分が当たるものは全て斬られる。あいつのクロスレンジは要塞の様だ。

「はじめるぞ」

そして奴は自らはほぼ動かないで戦う。それが出来るから。最初の頃は突進して来たがそれをやめて、その場でとどまり俺を迎撃する。

「ああ、いくぞ」

初発に通常弾を撃ち込む。

「フッ」

勿論、斬られる。どっかの〇刀斎と張り合えるだろあれ?

「霧雨」

俺は霧と雨を装填する。

バン

1発の弾丸が奴を霧の中へと包み込む。

「喰らえ」

そして、5発…約五百発の弾丸が奴を襲う。
カチン、それは奴が鞘に収めた瞬間の音だった。

「リロード」

霧は一筋で掻き消える。銃弾は真っ二つになる、太刀筋に入ってないものも風圧で落ちている。

「予想通りだ」
「なっ」

それは奴が見せた。一瞬の隙

鞘を収めた時には、俺は奴の後ろにいた。銃弾は全て奴の油断を誘うためのもの。
奴に銃口を向けている。

バン

その音は俺に勝利をもたらさせるものだと思われた。

が、それは更なる高い壁を思い知らされる結果でしかなった。当たる瞬間、弾丸は何かに滑るかのようにして、逸れた。

「見事だ。弱きナイトよ」

その声は、称賛なのか挑発なのか

「まだ終わってない」

雷の装填

「その意気はさすがだな」

奴は口角を釣り上げる。いけ好かない顔。さっきのよりもイラつく。
俺は愛銃から雷の剣へと変化した物を手に奴へと飛び掛った。





どうも年中眠休です。

今回は戦闘だけで書いてみました。やっぱり難しい。そして、初かもしれない小雪が一切出てこない回でした。次回は小雪の方を書きます。


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