拝啓、100年後の世界へ

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 2018年   これを読んでいる貴方へ

初めまして。
貴方がこれを読んでいるという事は、私はもう天に召されていることでしょう。

昔からの持病で、これから先の未来が見られない事が、私の何よりの心残りです。

なので、未来への日記を残すことにしました。
これを読んでいる貴方は、私の自己満足に付き合わせてしまい、本当に申し訳ないです。



さて、本題に入ります。
今、この世界では2038年1月19日に、地球が滅亡すると言われています。私はそうであればいいと思っています。

もし、これを読んでいる人がいるなら、きっと貴方は、人間ではないことでしょう。そして予言は当たらず、地球は滅亡しなかったのでしょう。

人ではない貴方に、この世界はどう見えていますか？

そして、貴方の他に生きている人がいるのなら、どうか共存してください。
そうでなければ、本当の意味で人間（の心）はなくなってしまいます。

どうかお願いします。



そして、だんだん綴ることがなくなってきたので、私の考え事と知りたいことを書きます。

私は死の間際にいるせいか、妙なことばかり考えてしまいます。最近は、人間と人工ロボットとの違いや、命って何だろうとか、本当に変な事を考えています。
なので、変だと承知で聞いてください。

人間とロボットの違いは、命がないことだろうと、最終的にこの結論に至りました。

では、命・とは何でしょう？

心臓でしょうか？ですが、それは違う気がします。
調べてみると、生物を生かしてくれる根本的な力と、出てきました。私は納得しました。

ですが、それだと人間とロボットの違いになりません。
だってロボットは、電気やガソリンで動き出しますから、それが命になってしまいます。

なので、今の私・・・は、この答えを見つけることが出来ませんでした。

だから、貴方に聞きます。
私と貴方の違いは何だと思いますか？

もし、この答えにたどり着いたなら、貴方は……きっと……



そして私は、何より怖いことがあります。
それは、終わりがないこと・・・・・・・・です。

思えば何事にも、すべて平等に終わりがあります。
学校のテストにも、サラリーマンの仕事にも、人生にも、全て終わりがあります。

ですが、地球に終わりがあったとしても、きっと世界は普通に、まるで何事もなかったかのように廻り続けるのでしょう。

それが本当に、怖くて、怖くてたまりません。

例え、もしも世界が終わったとしても、無の空間・時間がいつまでも続くのでしょう。

それを想像すると、果てしない暗闇の道を、いつまでも、いつまでも歩いているような気分になります。

でも私は世界を見ることも、全ての終わりも見ることが出来ません。

だから、全ての終わりについて、考えるのをやめて、果てしなく続く道が、いつまでも幸せで溢れていることを願います。

そのための日記手紙です。

でも、これを見ている貴方は、全ての終わりを見ることが出来るでしょう？

それはなんて不幸で、幸せなことなんでしょうか。

さっき綴った通り、私は全てに幸せになって欲しいのです。なのでこの日記は、貴方の未来が幸せになるように、貴方のために書いたものです。

勝手かも知れませんが、少しでも考えてみてください。


色々考えたうえで、貴方にお願いしたいことは3つあります。

1つ目は、共存しあって欲しいと言うこと。
2つ目は、全ての終わりまで、もし無いのなら永遠に、全て見届けて欲しいと言うこと。
そして、どうか果てしない時間の長さに、正気を失わないでください。これが3つ目のお願いです。


最後まで見てくださり、ありがとうございました。

ーーー貴方の幸せを、ただ願っています。
どうかお元気で。
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全て読み終わり、その人影はたった1人の世界で、地球ではないただの無の世界で、ただただ純粋に首を傾げる。

本当に、意味が分からない、とでも言うように。


……………世界最後の望みは……消え去った。