その日世界はホモの炎に包まれる

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3 HM(ヒストリーメーカー)

※この物語はフィクションです
 また、この作品は過度な下ネタ、わけのわからない造語が大量に発生しています
 それらに嫌悪感を抱く方はすぐにブラウザバックをしてください
 もしもこの作品を頭で考え、把握した方は先祖にHMウィルスに感染した人間がいる可能性があります

20XX年、全世界を襲ったHMウィルス、通称ホモ
第一次HMショックヒューマンショックにより、政府によってばら撒かれたウィルスは
しかしそれ以降、まるで消失したかのように歴史上から消え去っていた

だが・・・HMは・・・着実に、成長を続けていた

「今回の議題は、生物学の最高位におられるダン・スキー博士の新発見に関してです」

大杉の声賭けに一人の白髪の老人が立ち上がる

「オーウ、それで?ダンスキー博士は一体どんな発見を?」

キスギルの発言に、ダンスキーが首を縦にふる

「みなさんHMが血液中に潜むホモグロビンを活性化させる事により性転換を可能にしている事はご存知だと思います」

ダンスキーの言葉に、会議室に出席している政治家達が声を潜める

『知っていましたか?』
『いや、初耳ですな』
『オーウ!そんな細胞初めて聞きマーシタ』

ざわつく会議室でダンスキーが咳払いを放つ

「私共は常にHMウィルスの研究を進め・・・遂に新たなHMウィルスの作成に成功しました」

そう言いながらモニターに映し出された細胞に会議室のざわつきが強くなる
一つの画面には今日の日付、もう一つの画面には昨日の日付が書かれている

「これこそ!過去にタイムスリップするHMです!」
「な!か・・・過去にタイムスリップするHMだと!?」

大杉は「そんな馬鹿な・・・」と画面を注視する
今日のモニターに写っていたHMが、昨日の日付のHMに移動したのが確認出来る

「馬鹿な・・・これが事実ならばとてつもない発見だ!」

大杉は信じられない物を見る目でモニターを見ながら呟く
そんな中キスギルは目を細める

「お待ちくだサーイ、まだ事実とは限らない、大体どうやって過去に飛んだと判断したのデース?」

キスギルの発言を聞いた何人かの男達が「そうだそうだ」首を縦にふる
しかしダンスキー博士はニヤリと笑みを浮かべる

「その疑問はもっとも、しかしこれを見ていただきたい」
「オーウ!これは!?」

モニターの中のHMの中から小さなカメラのような物が現れる

「そう、HMの中に仕込んでおいたHMカメラハイモーションカメラです」

ダンスキー博士がモニターを指さすと同時にHMカメラハイモーションカメラが拡大される

「これにより一度過去に転送したHMを回収した結果・・・面白い映像を撮る事に成功しました」

ダンスキー博士の指パッチンで画面が切り替わり
映し出された映像に、会議室の全員が目を見開く

「こ・・・これは!?まさか、かの戦国武将!」
「そう、帆茂杉賢人ホモスギケンジンです」

会議室の参加者はゴクリと唾を飲み込む

「この結果を確認した我々は、遥か太古の時代より続く性犯罪を無くす為、先行してHMウィルスを戦国時代に転送しました」
「オーウ!それならば我々にも何かしら影響があるはずデース」

キスギルの発言に、ダンスキー博士は渋い顔をする

「ええ、私共の計画はかの帆茂杉賢人ホモスギケンジンによって阻止されてしまいました・・・しかし!資金さえあれば再び戦国の世にHMを流し込む事が可能です!」

続くダンスキー博士の発言に、キスギルは涙を流しながら拍手をする

「スバラシーイ!ダンスキー博士!我が国は貴方の研究に資金提供を惜しみまセーン」
「あ!じゃあウチも!」
「ならばわが国も!」

ダンスキーは笑みを濃くする

「これより!オペレーション、ヒストリーメーカー・・・通称HMを開始する!」

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