紫電の英雄 ヴァイオレット レジェンド

北村佳

第1話『終わりそして始まる』

昼下がりの頃 ロイの自室にて
 「あっ」
ロイの15歳の誕生日この時全てを思い出したその瞬間脱力感と頭に膨大な量の情報が入って来るような感覚に襲われその場に倒れこんでしまった

「ん…」
目を覚ますとベットの上だった時間を見ると午前6時を指しておりかなりの時間眠っていたことが分かる
「あーそうだった。」

ロイは全てを思い出していた。ロイは元を辿れば日本人で最難関大学Tを出て大好きなアニメの制作に携わる仕事をしていた。
そんな時 異世界に転生した。ここではないまた別な世界に…そうロイはこれで2回目の転生であった。
 
初めは日本でアニメ制作の仕事を始めて13年 当時35歳で交通事故で死んでしまっていた。そして神タケミカヅチに異世界を魔王から守ってほしいと頼まれ転生した。メチャクチャテンプレであった。
「まあ、そこでそれ以外の選択肢は無かったんだけど」
そこで剣の神と言われるタケミカヅチからチートと呼べるほどの恩恵を受け世界を平和にして静かに暮らしていたある日…
 
今度は別な神 神イシスによって強制的に殺された…

「タケミカヅチから聞いたわよ貴方この世界を救ったらしいじゃないのここは神々が諦めていた世界なのに」
「おい!ちょっと待ってくださいよ!はぁ?俺また死んだの?」
「まあ。今回は私が勝手に殺しちゃったテヘヘ」何の悪気も見せずにごく普通のことかのように言い張る神
「ふざけんなよ!ここまで来るのにどれだけ大変だったと思ってんだ!これから平和に暮らそうとしてた矢先に!」
「怒らないでよ貴方に頼みたいことがあるの!」
「…」嫌な予感しかしないんだけど
「こっちの世界も救って欲しいの!」
予想どうり過ぎた
「いやです」
「貴方には選択肢はないわよ。もう死んでしまったしこのまま魂を消滅させて消えるか異世界に転生するかしかないもの 」
「それとも消える?」
「クッ…」正直消えるのは怖い

彼は考え込んだ末に
「わかりました異世界でも何でも救ってやりますよ!」
「貴方ならそう言ってくれると思ったわよ!」
そう嬉しそうに無邪気に笑う神に対してなにも言うことができなかった。
だって超美人なんだよ!こんな事言うのも何だが前の神タケミカヅチは男だったし 転生した世界ではテンプレ的な美女との旅とかも特になく しかもその世界の女子は顔面偏差値がかなり低い  しょうがないよね…うんしょうがない。

「貴方この世界で剣神と言われるほど強くなったのよね?私は魔法の神と呼ばれているのよでなんだけどこのまま剣神でいるのもいいけど どうせなら魔法も使ってみたくない?」
ロイは魔法に憧れていた。
異世界に転生した当初は魔法か使えるのかと期待していたが魔法の適性はゼロであった。
この世界でもゼロとゆう数字はかなり希で30程度が普通であった。その中でも魔法適性が優れているものが騎士団に入り魔導師として働いていた。
そんなこんなで魔法とは無縁だった彼だからこそ 
食い気味に「お願いします ︎」

そして今に至る

ロイ ヴァイエルンは代々国にしたえる士爵家であるヴァイエルン家の二男である。
兄 弟は 剣に優れ 妹は魔法に優れていた。 
しかしロイだけは恵まれなかった。剣は、いくらやってもダメで力も弱かった。また 魔法の個人が持っている適性は普通10歳前後にはわかってしまうため それを調べるためにロイの10歳の誕生日に両親は魔法適性を調べたがあまりにも低かった。
妹は五歳にしてこの世界では高い数値の適正値があり将来が期待されていた
そんな環境の中のロイの実力はバイエルン家の名を汚すことに繋がると判断したバイエルン家当主ロイの父親がロイを鍛へるのをやめ敷地外への出入りも禁止していた。世間ではロイは無いものとされ完全に忘れられていた。 

現在ロイは15歳全てを思い出していたロイが自分の体の異変に気付いた

今までは15歳相当の身長で貧弱な体つきだったが今では176センチはあるのではないかと言うほどにまで成長し体つきも日本で言うところのボクサーのような いわゆる細マッチョになっていた。「まあ、前世に比べたら全然いい体型とは言えないけど」
「なんで今まで忘れてたんだろう?」
と思ったもののよく考えてみると神様が気を使ってくれたのだと気づいた。もし 赤ちゃんの時から記憶があったら色々大変だったと思う特に食事については…

神様に感謝しつつこれからの事を考える。「世界を救ってとか言ってたよなぁ」ロイは考える。そしてひとつの答えを出す。と言うよりこれしか道は無いと思われる。

これから何をすればいいか分からないがこのまま家に引きこもってもどうしようもない
とゆうよりニートするにも娯楽文化が無いこの世界での引きこもりは地獄でしかない。暇すぎるのだ。世界を救うとか関係なくとりあえず家を出たいだけであった。
そしてもう1つ問題がありそれは この世界での魔法だ。
前世と今世の15年間は魔法とは無縁だったので全くと言っていいほど知識がない。そのためそこから始めなくてはいけないのだ。
試しに空を飛ぶことが出来ないか挑戦してみる。

結果、飛べた…

「えぇ!いやまじかぁ!」思った通りに操作することが出来た。「これがこの世界で普通なのか?」
 そして、前前世から思っていたこと 魔法の中で一番 強力かつカッコイイのは 電気や雷だと漫画やアニメなどでちょくちょくそういったものを使うキャラはいたが主人公には少なく最終的に2番手だったりしている 勿論例外はあるだろうけどね
取り合いず雷を落とせないか試してみる

屋敷が半壊した。

「……やばくね。いやいや!どうするよ!」
ロイは室内に居ることを忘れていたため 屋敷の東側は瓦礫の山となってしまった。さらに火が至る所で出ておりこのままでは全焼してしまう「まずいまずい!」直ぐに火を消さないとだめだと思ったロイは雷が落とせたのなら雨を降らすことが出来るのではと考え実行した。

火は無事消え ロイ自身の体にはギズはないが服が焼き焦がれ上半身 裸で下半身はギリギリ見えない程度に残っている

この時ヴァイエルン家の人達は王都に出かけているため屋敷には数人の使用人がいるだけであった。
「怒られるどころじゃないよこれ!」ロイはこの家での価値がないのと同時に世間ではいないものなので屋敷を半壊するようなことをすればただですむはずが無かった。
(逃げるしかないよね。それにこれ丁度いいんじゃね)先程の雷は目撃した人はかなりいると思う それに屋敷を半壊したほどのものならばロイが死んだと判断するのが当然である。

まずはここから東にある国を目指そうも考えた。
この世界で記憶が戻ってから5分程度だがそれまでのこの世界の記憶がない訳では無く碌に教育は受けさせてもらって無くても耳にしたことがある国 『ディラナ』である
その国はドワーフの王の国であり国民の7割がドワーフで武具などの性能、品質が高い国である。

早速旅の支度を始める事にした。服などはさっきの雷で消滅してしまったためロイの自室と離れた西側にある兄、べンジャー・ヴァイエルンの服を頂戴した。「この服カッコイイ…」元日本人としてはが今持っているているスーツを異世界風にしたような服はかなりロイの趣味にあっていた。しかも、兄とは かなりの身長差があったはずだが記憶が戻るのと一緒に体格が変わり今はピッタリの大きさであった。
服を着替え自分を鏡でみるとかなりイケメンであり、今までは 全然思いもしなかったが記憶が戻り改めて見ると日本人よりの顔立ちで黒目黒髪のイケメンである。

そんな事を思っていた定かに外から多数の人の気配を感じた。

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