神様はチートはくれないけど元々俺のステータスはチートだった

おねむねむねむのきょう

大会編 二章 大会予選18

この戦いで大会予選を終わらせたい…

 エイト視点

20分程度の休憩を挟み予選最後の戦いがもうすぐ始まる。
「それではエイト選手とカルラ選手、出てきてください」
ウェンデルの招集がかかると、俺とカルラは素早く舞台に入った。
「全力で来いよ」
俺がそう挨拶するとカルラがフッと嘲笑し反論する。
「勿論。こっちこそ全力で戦うから、怪我しないように」
「……」
「……」
「ごほん、それでは試合を始める」
数秒間睨み合いが続き、それを切り上げさせる様にウェンデルが開戦宣言し始める。
慌てて構えを取る。それはカルラも同じようで、慌てて構えを整えている。
再びカルラと目が合う。
「それでは始める!」
その合図で俺は無詠唱で魔法「フレイムアロー」を連発する。
炎の矢が10本程度現れ飛び放たれる。
最初から反撃を狙っていた様で軽い身のこなしで躱し、魔術を発動させる準備を行っていた。
「〈ソード〉+〈ライト〉=〈光の剣ライトソード
 〈光の剣ライトソード〉+〈フレイム〉=〈正義の剣〉」
詠唱の終了と共にカルラの右手に炎の剣が現れ、それを掴む。
「〈瞬時〉+〈移動〉=〈瞬間移動〉」
更に瞬間移動でカルラの姿が消える。反射的に振り向くがそこには誰も居なかった。
「なっ!」
直後。首元に叩かれた様な痛みが叩きこまれた。
痛みに遅れて火傷を負った時の様な熱が再び首元に走る。
それと同時に体が吹っ飛ばされた。
壁にぶつかる直前で足を床に引っ掛け、何とか止まる。
「後ろに回り込むと思ったでしょ?」
さっきまで俺が立って居た場所にはカルラが立っており、燃え盛る光の剣をこちらに向けている。
カルラが余裕を見せている間に立ち上がり『異空間』から木刀を取り出す。
「残念だが、俺の勝ちだな」
俺はカルラの攻撃が効いていないと思わせる様に叩かれた場所を幾度も叩く。
実際効いてたんだけどな。
「どうせ、強がりでしょ?それに、エイトはもう何もできない」
「何?」
試しに腕を動かそうとしてみる。
しかし、見えない鎖に縛られたかのように腕は数ミリたりとも動かない。
魔術はこんな事までできるのか…しかもこんなに一瞬で…
少し魔術とカルラを侮っていたかもしれない。
そう認識したところでアレを発動させる。
「これで勝ち。降参してくれる?」
「それは無理な相談だな。勝ちが見えてるのに勝利を譲るなんて」
一瞬カルラが理解できないと、首を傾げた。
「出てこい『黒龍の影』」





最近、サボりと言われても反論の余地ゼロの作者です。
更新ペースが落ちるだけでなく、文字数も初期とほぼ同じくらいに…
まぁ、気長に待っていただければ幸いです。

コメント

  • 久留米天狗

    誤字報告、『壁ちぶつかる』、『壁にぶつかる』では?

    0
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