怪異事件録

イブキ

プロローグ


気がつけば僕は倒れていた。

視界には
綺麗な青空と雲が映っていた。

ここは何処なのだろう‥。

辺りを見渡した。

透き通る様な蒼い海、爽やかな潮風、
白く微かに暖かい砂浜、

そしてその場所には
ビーチパラソルが1つ立っていた。

何故、僕は海にいるのだろう…。

その風景に呆然と
立ち尽くしていると、
遠くから微かに足音が聞こえた。

その足音は段々近くなり、
やがて僕の背後にまで来ていた。

『久しぶり…。』

僕はゆっくりと、
その声のする方向へと振り返る。
そこに居たのは

僕と同い年くらいの茶髪の
ロングヘアーの少女が、
僕を見つめ微笑んでいた。

この少女は久しぶりと言ったが、
僕はこの少女が誰なのかが
分からない。

すると少女は、
悲しげな表情を見せたが、
それを堪える様に
僕に話しかけた。

『君はきっと、
私の事を知らないと思うけど
これだけは忘れないで…』

そして僕は、




『私͉͆ハ̝͆ ※̳̀つ̜̓+͕̈́°̥̈́↑̭̒見̃ͅ¥̰̾3̞̾1̰̄9̫̈́「̲͝い͔̃○̥͋×̪̽6̛̲>͍̂…̘͌』




その言葉を聞いた瞬間、
僕の意識はそこで途切れた。

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