異世界でチート能力貰ったから無双したったwww

美愛(みあ)

異世界#11



そりゃ重力魔法使ったら倒れるわけだ。当たり前と言えば当たり前かもしれなが、???の魔法など魔力がいくらあろうとも足りるかわかんない。まあ、前例がないからなんだが。それどころか疾風迅雷でさえ10mを最低出力で使える程度ときた。最低限ドラゴンレベルの魔力がなければ使えない代物だろう。正直困ったものだ。どれだけ強い魔法を作ろうとも現段階で使いこなせるのは超級魔法程度。確かに街1つ飛ばせる力があるだけでも超人かもしれないが、モンスター達と戦っていくにはちょっと心細い。弱いモンスターの乱獲を学園を卒業したらしないといけないかもしれないな。実技指導教官には今日は休めと言われたし、じっくり休むとしよう。
体の怪我なら回復魔法を使えばいいが、魔力切れは何も出来なくなるから考えものだな。


数ヶ月後…
魔法学園で遠足が行われる日となった。
僕にとっては久しぶりのドレインのお時間だ。とはいえ、普通は僕ほどの化け物はいないのでゴブリンやスライムなどみんなでも簡単に倒せそうなモンスターがいる"はず"の地域へと向かった。道中は先生方と傭兵が外でモンスターと戦ってたみたいだが、生徒は馬車の中から出してもらえなかった。そうこうしているうちに現地へ到着した。
現地について馬車から降りると、ところどころ抉れた大地が見えた。大地が抉れるなんてなにがあったんだろう。そしたら、教官から説明があった。
「少し前に違うところから移動してきた凶暴なモンスターがいたために地面が穴だらけになっているが、王国騎士団直々に追い払ったから今は安全だ。その影響でゴブリンやスライムも減少しているが、気にせず倒してくれていいからな。」
"凶暴なモンスター"ってあのドラゴンの事じゃないか?とも思ったが、そんなことを考えてても仕方がないと思って考えるのをやめた。
「くれぐれもモンスターに殺されないように気をつけておくれ。毎年2.3人は死んでおるからな。出来れば集団行動がいいと思うぞ。では自由してくれ。」
この言葉が合図となってみんなバラバラに動き始めた。僕は能力がバレないようにもちろん個人行動をする。
ちょっと移動したらいきなりスライムに出会った。
スライムは初めてなので一応鑑定しておく。

スライム

攻撃力 15
防御力 90
体力 120/120
素早さ 50
魔力 15/15

スキル
変形

魔法
なし

討伐報酬
2エル

ゴブリン以上に弱いな。今の僕なら素手で殴っただけで倒せるだろう。
素早さも虎と亀くらいの差があるので、瞬間的に近づいて瞬殺した。戦いと呼べるものでは無い。虐殺と言うべきだろう。
まあゴブリンも似たような感じだったのでfound and kill を繰り返した。
1.2時間狩り続けると敵がほとんど見つからなくなったので、ちょっと遠くの方へ行った。
そうすると、そこにはオークがいた。また新たなモンスターに出会ったので鑑定を使った。

オーク

攻撃力 1200
防御力 500
体力 900/900
素早さ 200
魔力250/250

スキル
繁殖

魔法
なし

討伐報酬
120エル

強さはキメラ以下だな。繁殖っていうスキルはいらないけど。攻撃が強いので無闇に接近すると危ないかもしれないが、魔法が使えなくて足が遅いので遠距離から打ち放題とも言える相手だ。ここは安牌を取って疾風陣を使うことにした。超級魔法である疾風陣を受けて死なないわけはないはずなので威力は設定最下限、範囲はそこそこの広さにした。そして、「風で猛威をふるえ疾風陣」と詠唱した。結果は言わずもがな、目の前のオークも含めて奥にいたよく分からないモンスターまで巻き込んで絶命させた。それだけでなく、森の木まで全部吹き飛んだ。これは他の人にバレてはいけない。そう思って急いで集合場所まで戻ることにしたのだった…。

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