少年はそれでも戦い続ける
38.0彼と領主の館.4
「くっ!ヤバい!」
飛んでくる斬擊すんでのところで回避した、だが回避した方向にも斬擊は放たれておりその攻撃を受けてしまった
「づぅー!何だよコイツ…次元が違い…すぎ…る…」
「グルル!」
「フォフォフォ、ルキ殿も爪が甘いのォ、また鍛え直しじゃわい」
「何なのよアンタ!道をあけなさい!」
「ハイハイと退くわけなかろう、お主バカなのか?」
「何を!誰がバカですって」
もぉ!ホントに何なのよコイツ!庭の男もそうだけど今目の前にいる初老のじいさんも異常に強い、庭の男はともかくこのじいさんを倒せるとは思えない
グルルを瞬殺した技は敵の私でさえ称賛を送るほど美しく力強かった
「いいから道をあけなさい!私はあんたらを領主の元へ絶対に行かせないわ」
「元気があって宜しい、少しは楽しめそうじゃわい」
「行くわーー!」
「受けてたつところじゃ」
剣と斧がぶつかり金属の擦れる音だけが静かな屋敷にひびいた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ミールとユキが死闘を繰り広げている廊下からさらに階段を上がった屋敷の最深部でノラスケは戦っていた
ノラスケは腰から愛刀を抜き片ひざをつき肩で息をしていた
「く…はぁはぁ…」
「どうしたのじゃ?もう息があがっとるようじゃが」
窓からさす光に照らされ油ぎった顔が光沢をはなつ、この男がこの館の主にして領主
この男は本来戦闘が得意なタイプではない、そもそも戦闘経験じたいがゼロに等しいといっても過言ではない
そんな男がなぜノラスケをここまで追い込めるのかは、この男の魔法によるところが大きい魔法の名は呪いの制約魔力で作り出した札にサインまたは血などをたらすことで契約完了となる、契約したものを術者の任意で血を逆流させて殺すことが可能となる、領主はこの国に住む全ての人間にこの魔法を掛けており、ノラスケも例外ではなかった
今までは必死に自分の魔力鉄操作で抵抗していたが遂に限界がきた、足はがたつき呼吸は荒い目もかすみハッキリと見ることは出来ない
(くそ、このままじゃあ勝てない、どうすればいいんだ急がないとあいつらが、ダメだ頭がぼやける何だよコレ…)
ノラスケは膝から崩れ落ち倒れてしまった
「どうしたのじゃ?もうおわりかのぉ?」
(ヤツの声が遠くで聞こえる、もう何でもいいかこのまま寝てしまおうかな)
「コレで残るのは外におるものだけか、おっとその前にこやつにとどめを差さなくてはのお」
領主が剣を片手に近づいてくる、一歩一歩ゆっくりとまるで狩りを楽しんでいるのかごとく
(あーもう終わりかもっと生きたかったな、でも体が動かないし、ん?なんか聞こえるな)
「ノラスケ!ノラスケ!」
この声はまさか兄貴?領主の部屋の窓から大きな声が聞こえてくる
「てめぇー!勝手に諦めてんじゃねぇーぞ!お前の覚悟はそんなものか!?ガキどもを助けるんじゃなかったのか!?立てよノラスケ!!」
中庭で戦闘していたルキはさっきまで上の階で聞こえていた戦闘音が聞こえなくなり瞬時にノラスケに何かあったことを理解し戦闘の最中にノラスケへ呼び掛けをおこなった
敵からすればそんな言葉一つでどうにかなるとは思っていなかったがノラスケにとっては大きな力へと変わった
「俺は……こんなぁところじゃ…しねねんだよぉぉ!こんなんじゃ、兄貴に顔向けできねぇーだろー!」
「なんじゃと!?」
倒れていたノラスケはルキの声を聞き最後の力を振り絞った家族を助ける思い、信頼する仲間の声でノラスケは新たな力を手にした
『鉄血双剣』
自ら流れる血を両腕から鎌のように伸ばす、前は血に含まれる鉄分を少し操る程度だったがここに来て大きく進化を遂げた、自分の血全てを武器に変えることに成功した
怒りに燃えたその一撃はあらゆる物を切り裂く
「なに!?『血造化』」
領主は樽に貯めていた他人の血を寄せ集め大きな壁を作った
「コレでどうじゃ!」
「そんなもんで防げるか!」
他人の血で守りを固める領主に自らの血を攻撃に変えたノラスケの一撃は止めることができなかった
壁もろとも領主は真っ二つに切り裂かれた
「なぜ…じゃ…?」
「背負ってる物が違うんだよ」
領主が絶命したと共にマールたちにかけられた魔法は解けた
ノラスケはそれを自分で確認するとその場に倒れた、鉄血双剣で固めた血が元の液体へと形を戻す
え!?めっちゃフォロー増えてるじゃん、皆ありがとう!これはもう頑張るしかねぇーな
飛んでくる斬擊すんでのところで回避した、だが回避した方向にも斬擊は放たれておりその攻撃を受けてしまった
「づぅー!何だよコイツ…次元が違い…すぎ…る…」
「グルル!」
「フォフォフォ、ルキ殿も爪が甘いのォ、また鍛え直しじゃわい」
「何なのよアンタ!道をあけなさい!」
「ハイハイと退くわけなかろう、お主バカなのか?」
「何を!誰がバカですって」
もぉ!ホントに何なのよコイツ!庭の男もそうだけど今目の前にいる初老のじいさんも異常に強い、庭の男はともかくこのじいさんを倒せるとは思えない
グルルを瞬殺した技は敵の私でさえ称賛を送るほど美しく力強かった
「いいから道をあけなさい!私はあんたらを領主の元へ絶対に行かせないわ」
「元気があって宜しい、少しは楽しめそうじゃわい」
「行くわーー!」
「受けてたつところじゃ」
剣と斧がぶつかり金属の擦れる音だけが静かな屋敷にひびいた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ミールとユキが死闘を繰り広げている廊下からさらに階段を上がった屋敷の最深部でノラスケは戦っていた
ノラスケは腰から愛刀を抜き片ひざをつき肩で息をしていた
「く…はぁはぁ…」
「どうしたのじゃ?もう息があがっとるようじゃが」
窓からさす光に照らされ油ぎった顔が光沢をはなつ、この男がこの館の主にして領主
この男は本来戦闘が得意なタイプではない、そもそも戦闘経験じたいがゼロに等しいといっても過言ではない
そんな男がなぜノラスケをここまで追い込めるのかは、この男の魔法によるところが大きい魔法の名は呪いの制約魔力で作り出した札にサインまたは血などをたらすことで契約完了となる、契約したものを術者の任意で血を逆流させて殺すことが可能となる、領主はこの国に住む全ての人間にこの魔法を掛けており、ノラスケも例外ではなかった
今までは必死に自分の魔力鉄操作で抵抗していたが遂に限界がきた、足はがたつき呼吸は荒い目もかすみハッキリと見ることは出来ない
(くそ、このままじゃあ勝てない、どうすればいいんだ急がないとあいつらが、ダメだ頭がぼやける何だよコレ…)
ノラスケは膝から崩れ落ち倒れてしまった
「どうしたのじゃ?もうおわりかのぉ?」
(ヤツの声が遠くで聞こえる、もう何でもいいかこのまま寝てしまおうかな)
「コレで残るのは外におるものだけか、おっとその前にこやつにとどめを差さなくてはのお」
領主が剣を片手に近づいてくる、一歩一歩ゆっくりとまるで狩りを楽しんでいるのかごとく
(あーもう終わりかもっと生きたかったな、でも体が動かないし、ん?なんか聞こえるな)
「ノラスケ!ノラスケ!」
この声はまさか兄貴?領主の部屋の窓から大きな声が聞こえてくる
「てめぇー!勝手に諦めてんじゃねぇーぞ!お前の覚悟はそんなものか!?ガキどもを助けるんじゃなかったのか!?立てよノラスケ!!」
中庭で戦闘していたルキはさっきまで上の階で聞こえていた戦闘音が聞こえなくなり瞬時にノラスケに何かあったことを理解し戦闘の最中にノラスケへ呼び掛けをおこなった
敵からすればそんな言葉一つでどうにかなるとは思っていなかったがノラスケにとっては大きな力へと変わった
「俺は……こんなぁところじゃ…しねねんだよぉぉ!こんなんじゃ、兄貴に顔向けできねぇーだろー!」
「なんじゃと!?」
倒れていたノラスケはルキの声を聞き最後の力を振り絞った家族を助ける思い、信頼する仲間の声でノラスケは新たな力を手にした
『鉄血双剣』
自ら流れる血を両腕から鎌のように伸ばす、前は血に含まれる鉄分を少し操る程度だったがここに来て大きく進化を遂げた、自分の血全てを武器に変えることに成功した
怒りに燃えたその一撃はあらゆる物を切り裂く
「なに!?『血造化』」
領主は樽に貯めていた他人の血を寄せ集め大きな壁を作った
「コレでどうじゃ!」
「そんなもんで防げるか!」
他人の血で守りを固める領主に自らの血を攻撃に変えたノラスケの一撃は止めることができなかった
壁もろとも領主は真っ二つに切り裂かれた
「なぜ…じゃ…?」
「背負ってる物が違うんだよ」
領主が絶命したと共にマールたちにかけられた魔法は解けた
ノラスケはそれを自分で確認するとその場に倒れた、鉄血双剣で固めた血が元の液体へと形を戻す
え!?めっちゃフォロー増えてるじゃん、皆ありがとう!これはもう頑張るしかねぇーな
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コメント
虹ウサギ
コメントありがとう!これからも頑張ります❗