少年はそれでも戦い続ける
25.0少年の宣戦布告
表へでるとノラスケと村の人がいい争いをしていた
「何やってんだ!うるさくてねてらんねぇーよ」
「これはルキ様、大変申し訳ありませんでした」
初老の長いアゴヒゲの生えた人物が頭を下げてきた
「わかればいい、ノラスケは何を怒っていたんだ」
なおも村の人といい争い、村人と胸ぐらをつかみ合っているノラスケに問いかけた
「あっ!兄貴目が覚めたんすね、よかったっす」
ノラスケの表情が少し和らいだ、だがまだ村人の胸ぐらを放す様子はない
「ソイツを放してやれ」
「イヤだっすコイツはこの子たちを傷付けたたっすから」
「俺は正直に言ってやっただけだ」
ノラスケの後ろの方で3人の子供達が身を寄せあって震えていた、中には血を流してる子もいた
「大丈夫!?」
クルミがその子達に気付きかけよった、その子達を抱き抱えて回復魔法をかけて優しく撫でてあげた
そんなクルミに向けて周りの村人たちが
『離れてください』『穢れてしまわれる』
などと言ってクルミから引き離そうとするが
ジックが静かに睨み付け圧をかけて黙らせる
「クルミはソイツらを治してやれ、ジックとノラスケは説明しろ」
「俺が話します、俺たちは子供たちを助けた後親の元に返すことにしたっす、当然子供に会えて喜ぶと思っていたんすけど待っていたのは残酷な現実でした、この事件に帝国は無関係と言ってたんすが、誰もが帝国の仕業だと薄々感じてました、帝国にびびってる大人たちは子供たちを引き取ったら殺されるんじゃないかと考えました、その結果誰も子供を引き取らずに、さらには村が教われた原因だと罵りました、実の親でさえも」
「しょうがないじゃないか、この子らを匿ったらどうなるか、君たちもわかるだろ!?」
「そうだ、一家皆殺しになるかもしれねぇ」
「子供の一人くらい良いじゃない!」
「余計なことしやがって、助けてくるんじゃないよ」
村人たちは口々に罵倒を発した、聞くに絶えない言葉だった、誰もが自分の命を最優先に考えた言葉だ
子供たちは耳を塞ぎ涙を流し続けた
ノラスケは村人を殴り付けるが、他の村人が子供たちに向かい石を投げつける
子供の頭に石が当たる、クルミが子供の前にたって子供たちを庇う、ジックも子供達の元へ向かって走り出す
ヒートアップした村人が喚きだし収集がつかない
俺は呆然とその光景を見ていた、なぜコイツらはこんなことが平気でいえる
自分の子供より大事なものがあるのか、俺の母は最後まで俺を庇って殺された、父は俺と母を守るため殺された
そんな父と母を見たからこそ
自分の命より子供を最優先するのが親だと今までもこれからも思いたいと思っていたが
ここにいる人間にまともなヤツは一人もいない
この国は国の偉いヤツだけではない、国民一人一人も狂っていた
「シャドー」
「はい」
『影爪』
俺の手に影でできた大きな鍵づめが出来る
大きく振り上げて、
地面に叩きつけた
ドガァーーン
地面を破壊する音が鳴り響く
一瞬にしてその場が静まりかえる
「黙れよ、もういいからお前らは黙れ!!これ以上聞いてらんねぇーよ!どいつもコイツも自分のことしか頭にねぇ、
この子らはな暗い地下で人体実験されてたんだぞ、10才もいかない子供たちだけで、
それがどれだけ怖かったかわかるか!親ならまず心配してやれよ、どんな事より子供を最優先しろよ!それが親だろ!?」
「て、帝国に逆らえるわけないだろ」
その子の親とおもしき黒髪の男が答える
「お前らはな、俺は違う、どうせ見てるんだろ帝国の犬ども」
さっきからここにいる人以外から感じる視線に向けて語る
「今この瞬間をもって俺は帝国に宣戦布告をする!」
「なっ!?反逆罪で死刑だぞ!?」
「反逆罪?死刑?大いに結構ここでこの子供たちを見捨てるぐらいなら、死んだ方がましだこの人でなしども、俺は必ず帝国の王の首をとる!」
村人たちは驚愕の表情を浮かべていた、こんなことがバレればすぐに王直属の部隊がやって来て殺されるのは目に見えてたからだ
恐らくすでに部隊が編成されこちらに向かって来てるかもしれない
この国の王は絶対に反逆を許さない、まるで何かに取り付かれているようだ
先程まで感じていた視線が消えた、視線を感じてた方角を見ると、ジックが笑顔で手を振っていた、そのそばに10人は越える数の軍服の兵士が倒れていた
やはり洞窟を出てずっと監視されていたようだ
何となく誰の仕業かは分かるが、白衣の黒淵目がねを思い出す
俺は子供達の元へ向かった、ショートボブの黒い髪の女の子に問いかける
「俺と来るか?」
「………」
女の子はうつ向いたまま喋らない、ただ涙を流し続ける
「大丈夫だ、俺はお前の味方だ、何があっても裏切らない、もう一度聞く俺と来るか?」
「…いいぃの?わだしだち皆がいらないっでいっでだのに」
「俺にはいる」
金髪の子が鼻水を垂らしながら涙目で訴える
「でいごくに殺ざれぢゃうよ」
「俺は死なねぇよ、強いからなお前らは絶対に守ってやるよ」
「ぼんとに、ほんとに?」
「ホントにホントだ」
「めぃわくじゃなぁい?」
「当たり前だ」
「うっ、うっ、」
「黙って俺についてこい!お前達の敵は全部俺たちがブッ飛ばしてやる」
「うゎ~~ん」
子供達が俺に抱き付いてくる、鼻水やらヨダレをベッタリと付けながら
いつもならすぐにでも洗い流したいが、今日はそんなことせずに子供たちを優しく優しく包み込むように撫でた
「うーん、“俺たちが”のなかに私たちも入ってるのかしら」
「何を今さら既に帝国の斥候ぶった押してるじゃない、私は元々その気だったけど?」
「あーもぅ意地悪なクルミも、強引なルっちゃんも両方とも素敵!」
「兄貴ぐすっ、さすがです、」
ノラスケはさらにルキを尊敬の眼差しで見つめる
その光景を遠くから見ている影があった
めっちゃ長くなってしまった、一度書き出したら止まらない
フォローが三人も増えてくれて嬉しすぎます
これからも頑張りますので応援よろしくお願いいたします
子供の数は一様3人の予定です
誘拐された子供の数は10 人で、ミカゲに必要ないとかいされたのは3人という設定です
言葉不足ですいません
「何やってんだ!うるさくてねてらんねぇーよ」
「これはルキ様、大変申し訳ありませんでした」
初老の長いアゴヒゲの生えた人物が頭を下げてきた
「わかればいい、ノラスケは何を怒っていたんだ」
なおも村の人といい争い、村人と胸ぐらをつかみ合っているノラスケに問いかけた
「あっ!兄貴目が覚めたんすね、よかったっす」
ノラスケの表情が少し和らいだ、だがまだ村人の胸ぐらを放す様子はない
「ソイツを放してやれ」
「イヤだっすコイツはこの子たちを傷付けたたっすから」
「俺は正直に言ってやっただけだ」
ノラスケの後ろの方で3人の子供達が身を寄せあって震えていた、中には血を流してる子もいた
「大丈夫!?」
クルミがその子達に気付きかけよった、その子達を抱き抱えて回復魔法をかけて優しく撫でてあげた
そんなクルミに向けて周りの村人たちが
『離れてください』『穢れてしまわれる』
などと言ってクルミから引き離そうとするが
ジックが静かに睨み付け圧をかけて黙らせる
「クルミはソイツらを治してやれ、ジックとノラスケは説明しろ」
「俺が話します、俺たちは子供たちを助けた後親の元に返すことにしたっす、当然子供に会えて喜ぶと思っていたんすけど待っていたのは残酷な現実でした、この事件に帝国は無関係と言ってたんすが、誰もが帝国の仕業だと薄々感じてました、帝国にびびってる大人たちは子供たちを引き取ったら殺されるんじゃないかと考えました、その結果誰も子供を引き取らずに、さらには村が教われた原因だと罵りました、実の親でさえも」
「しょうがないじゃないか、この子らを匿ったらどうなるか、君たちもわかるだろ!?」
「そうだ、一家皆殺しになるかもしれねぇ」
「子供の一人くらい良いじゃない!」
「余計なことしやがって、助けてくるんじゃないよ」
村人たちは口々に罵倒を発した、聞くに絶えない言葉だった、誰もが自分の命を最優先に考えた言葉だ
子供たちは耳を塞ぎ涙を流し続けた
ノラスケは村人を殴り付けるが、他の村人が子供たちに向かい石を投げつける
子供の頭に石が当たる、クルミが子供の前にたって子供たちを庇う、ジックも子供達の元へ向かって走り出す
ヒートアップした村人が喚きだし収集がつかない
俺は呆然とその光景を見ていた、なぜコイツらはこんなことが平気でいえる
自分の子供より大事なものがあるのか、俺の母は最後まで俺を庇って殺された、父は俺と母を守るため殺された
そんな父と母を見たからこそ
自分の命より子供を最優先するのが親だと今までもこれからも思いたいと思っていたが
ここにいる人間にまともなヤツは一人もいない
この国は国の偉いヤツだけではない、国民一人一人も狂っていた
「シャドー」
「はい」
『影爪』
俺の手に影でできた大きな鍵づめが出来る
大きく振り上げて、
地面に叩きつけた
ドガァーーン
地面を破壊する音が鳴り響く
一瞬にしてその場が静まりかえる
「黙れよ、もういいからお前らは黙れ!!これ以上聞いてらんねぇーよ!どいつもコイツも自分のことしか頭にねぇ、
この子らはな暗い地下で人体実験されてたんだぞ、10才もいかない子供たちだけで、
それがどれだけ怖かったかわかるか!親ならまず心配してやれよ、どんな事より子供を最優先しろよ!それが親だろ!?」
「て、帝国に逆らえるわけないだろ」
その子の親とおもしき黒髪の男が答える
「お前らはな、俺は違う、どうせ見てるんだろ帝国の犬ども」
さっきからここにいる人以外から感じる視線に向けて語る
「今この瞬間をもって俺は帝国に宣戦布告をする!」
「なっ!?反逆罪で死刑だぞ!?」
「反逆罪?死刑?大いに結構ここでこの子供たちを見捨てるぐらいなら、死んだ方がましだこの人でなしども、俺は必ず帝国の王の首をとる!」
村人たちは驚愕の表情を浮かべていた、こんなことがバレればすぐに王直属の部隊がやって来て殺されるのは目に見えてたからだ
恐らくすでに部隊が編成されこちらに向かって来てるかもしれない
この国の王は絶対に反逆を許さない、まるで何かに取り付かれているようだ
先程まで感じていた視線が消えた、視線を感じてた方角を見ると、ジックが笑顔で手を振っていた、そのそばに10人は越える数の軍服の兵士が倒れていた
やはり洞窟を出てずっと監視されていたようだ
何となく誰の仕業かは分かるが、白衣の黒淵目がねを思い出す
俺は子供達の元へ向かった、ショートボブの黒い髪の女の子に問いかける
「俺と来るか?」
「………」
女の子はうつ向いたまま喋らない、ただ涙を流し続ける
「大丈夫だ、俺はお前の味方だ、何があっても裏切らない、もう一度聞く俺と来るか?」
「…いいぃの?わだしだち皆がいらないっでいっでだのに」
「俺にはいる」
金髪の子が鼻水を垂らしながら涙目で訴える
「でいごくに殺ざれぢゃうよ」
「俺は死なねぇよ、強いからなお前らは絶対に守ってやるよ」
「ぼんとに、ほんとに?」
「ホントにホントだ」
「めぃわくじゃなぁい?」
「当たり前だ」
「うっ、うっ、」
「黙って俺についてこい!お前達の敵は全部俺たちがブッ飛ばしてやる」
「うゎ~~ん」
子供達が俺に抱き付いてくる、鼻水やらヨダレをベッタリと付けながら
いつもならすぐにでも洗い流したいが、今日はそんなことせずに子供たちを優しく優しく包み込むように撫でた
「うーん、“俺たちが”のなかに私たちも入ってるのかしら」
「何を今さら既に帝国の斥候ぶった押してるじゃない、私は元々その気だったけど?」
「あーもぅ意地悪なクルミも、強引なルっちゃんも両方とも素敵!」
「兄貴ぐすっ、さすがです、」
ノラスケはさらにルキを尊敬の眼差しで見つめる
その光景を遠くから見ている影があった
めっちゃ長くなってしまった、一度書き出したら止まらない
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