少年はそれでも戦い続ける
0.2少年は少女を助ける
「いや!離して!」
場所は、トルアから少し離れた、村へと続く山道の途中一人の少女が、三人組の盗賊に襲われていた。少女は必死に逃げ出そうとしているが、大の大人三人から抜け出せるはずがなく、今にも服を剥ぎ取られそうになっていた。少女は泣きながら助けを求め続けた。
「バカめ、こんな所に助けなんか来るかよ」
「おめぇはもう終わりなんだよ、諦めな」
「うぅ、いやいやよ!あきらめるなんていや!誰か誰かお願いよ、助けてよ、お願いよぉ」
少女自身もわかっていた。こんな所に都合よく助けなんか来ない事ぐらい。それでも望みを捨てないのは、弟にこの薬草を届けるため。
弟はもともと体が弱かった、
そのせいもあってか、弟は伝染病にかかった、小さい頃に父と母を亡くし身寄りがない少女は村人に助けを求めたしかし、村の人たちは助けることはおろか、伝染病がうつると、村を出ていけとまで言われた。仕方なく、二人は山にある山小屋まで移動した。
山小屋に住み初めて数日、弟はどんどん症状が悪化してくる、少女は弟を助けるため、解熱草や毒消し草など、思い付く限りの薬草を集めた、あと少しで弟の待つ山小屋と言うところで、山賊に捕まってしまった、
自分はどうなっても構わない、だが何としてでも薬草だけは届けなければ、その思いが通じたかのごとく、彼は現れた
その少年は森の中から転がるように出てきた。髪は綺麗な白色、顔は少しで幼さが残る優しそうな顔、しかし体は鍛えてるようで引き締まってる。
「誰だてめぇ!」
いきなり現れた少年に山賊そのうち一人が刃物を向けた
その瞬間空気が変わった
「あぁん?誰だてめぇは?敵か敵だよな。俺に刃物を向けるってことはよぉ!」
さっきまで優しそうなだった顔が、今では別人のようだ目は鋭くなり口からは犬歯が出ている。肌で感じるほどの殺気が身体中から出ている。
「何だ!急に顔つきが変わりやがった。お前らコイツはやべぇぞ!一旦逃げるぞ!」
「「へ、へいっ!」」
そう言うと、山賊たちは腰を抜かしながら逃げていった、私も全く体が動かない
「チッ!腰抜けめ、てめぇは敵か?」
恐怖で体が動かない。震えることしか出来ない
「何も言わないってことは、敵でいいんだよな」
そう言うと少年は剣を抜きを振り上げた、敵じゃないことを伝えなければ殺される。何か言わなければしかし口が動かない、あぁ私死ぬのか、せっかく助かったと思ったのに、もうだめだと諦めた瞬間弟の顔が頭をよぎった。ここじゃ死ねない
「わ、私はて、敵じゃないです!」
なんとかその言葉を口に出すと、頭にあたるすんでのとこで剣が止まった、だがまだ殺意は消えてない
「そうか、で、その証拠は?」
「な、ないです」
「なら敵だ」
殺意が強まった
「弟が待ってます!弟が、一人で苦しんでます。弟のもとへ帰りたいです」
訳のわからない言葉しか出てこなかった、敵じゃない証拠を言えと言われて、弟のもとへ帰りたいだの訳がわからない、ダメだと思っていたが少年は笑いだした
「ははは!お前おもしれぇな、敵じゃない証拠を言えと言って、弟が待ってます、か」
「良いだろう、気に入ったお前は敵じゃないことにしてやろう」
少年は笑いながら、剣を鞘に戻した。するとさっきまであった殺意もいつの間にか消えていた
「た、助かったー」
これで弟に薬草を届けられる
「そうだ、お前の弟にも会わせろ」
う、うそん
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場所は、トルアから少し離れた、村へと続く山道の途中一人の少女が、三人組の盗賊に襲われていた。少女は必死に逃げ出そうとしているが、大の大人三人から抜け出せるはずがなく、今にも服を剥ぎ取られそうになっていた。少女は泣きながら助けを求め続けた。
「バカめ、こんな所に助けなんか来るかよ」
「おめぇはもう終わりなんだよ、諦めな」
「うぅ、いやいやよ!あきらめるなんていや!誰か誰かお願いよ、助けてよ、お願いよぉ」
少女自身もわかっていた。こんな所に都合よく助けなんか来ない事ぐらい。それでも望みを捨てないのは、弟にこの薬草を届けるため。
弟はもともと体が弱かった、
そのせいもあってか、弟は伝染病にかかった、小さい頃に父と母を亡くし身寄りがない少女は村人に助けを求めたしかし、村の人たちは助けることはおろか、伝染病がうつると、村を出ていけとまで言われた。仕方なく、二人は山にある山小屋まで移動した。
山小屋に住み初めて数日、弟はどんどん症状が悪化してくる、少女は弟を助けるため、解熱草や毒消し草など、思い付く限りの薬草を集めた、あと少しで弟の待つ山小屋と言うところで、山賊に捕まってしまった、
自分はどうなっても構わない、だが何としてでも薬草だけは届けなければ、その思いが通じたかのごとく、彼は現れた
その少年は森の中から転がるように出てきた。髪は綺麗な白色、顔は少しで幼さが残る優しそうな顔、しかし体は鍛えてるようで引き締まってる。
「誰だてめぇ!」
いきなり現れた少年に山賊そのうち一人が刃物を向けた
その瞬間空気が変わった
「あぁん?誰だてめぇは?敵か敵だよな。俺に刃物を向けるってことはよぉ!」
さっきまで優しそうなだった顔が、今では別人のようだ目は鋭くなり口からは犬歯が出ている。肌で感じるほどの殺気が身体中から出ている。
「何だ!急に顔つきが変わりやがった。お前らコイツはやべぇぞ!一旦逃げるぞ!」
「「へ、へいっ!」」
そう言うと、山賊たちは腰を抜かしながら逃げていった、私も全く体が動かない
「チッ!腰抜けめ、てめぇは敵か?」
恐怖で体が動かない。震えることしか出来ない
「何も言わないってことは、敵でいいんだよな」
そう言うと少年は剣を抜きを振り上げた、敵じゃないことを伝えなければ殺される。何か言わなければしかし口が動かない、あぁ私死ぬのか、せっかく助かったと思ったのに、もうだめだと諦めた瞬間弟の顔が頭をよぎった。ここじゃ死ねない
「わ、私はて、敵じゃないです!」
なんとかその言葉を口に出すと、頭にあたるすんでのとこで剣が止まった、だがまだ殺意は消えてない
「そうか、で、その証拠は?」
「な、ないです」
「なら敵だ」
殺意が強まった
「弟が待ってます!弟が、一人で苦しんでます。弟のもとへ帰りたいです」
訳のわからない言葉しか出てこなかった、敵じゃない証拠を言えと言われて、弟のもとへ帰りたいだの訳がわからない、ダメだと思っていたが少年は笑いだした
「ははは!お前おもしれぇな、敵じゃない証拠を言えと言って、弟が待ってます、か」
「良いだろう、気に入ったお前は敵じゃないことにしてやろう」
少年は笑いながら、剣を鞘に戻した。するとさっきまであった殺意もいつの間にか消えていた
「た、助かったー」
これで弟に薬草を届けられる
「そうだ、お前の弟にも会わせろ」
う、うそん
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