東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

18話 本当ノ強サ




妖夢「ルールは簡単かんたん。刀を相手に1回でも触れたら終わり。触れるのは、上半身だけ。下半身はセーフ。刀は木刀で、制限時間なし。これでいい?」

ゴード「はい。」

妖夢とゴードは再度、刀を構え直した。

ゴード「じゃ、この石が地面に落ちたらスタートで。」

ゴードは近くにあった石ころを拾ってそういった。

妖夢「分かったわ。本気できてよ!」

ゴード「分かってます。ほいっ」

ゴードは石を投げた。

そして、石がついた瞬間しゅんかん



















木と木がいい音を立ててぶつかった。







妖夢「このスピードについていけるなんて、流石ね。」

ゴード「ついていくので精一杯せいいっぱいですよ・・・。」

妖夢「そう。なら、こっちから行くよ!」

妖夢はすさまじいスピードで刀をふるった。

ゴード「ぐっ!?」

ゴードはなんとか防ぐ。

妖夢「やるじゃない。」

ゴード「どうも・・・はっ!」

妖夢「っ!」

ゴードは妖夢と距離きょりを開けた。

妖夢「それからどうするつもり?」

ゴード「・・・こうするつもりです。」

ゴードは刀をこしの方へ持っていった。

妖夢「・・・抜刀剣、ね。」

ゴード「えぇ。」

妖夢「よし、かかってきなさい!」

ゴード「・・・はい。」

ゴードは刀に手をえ、超スピードで抜刀した。


















コオンッ!

とてもよい音がひびいた。

・・・ゴードの手には、刀が無く、肩に木刀が当たっていた。

その木刀はゴードのではない。

・・・ゴードの負けが決まった。








妖夢「勝ったー!」

妖夢はうでを天に上げ、喜んでいた。

ゴード「そんな喜ぶことですかね・・・?」

ゴードはその様子を見て、唖然あぜんとしていた。

妖夢「リベンジ出来たからね~。とっても嬉しいみょん!」

こう、口にした。

ゴード「・・・みょん?」

妖夢はさっきとは打って変わって顔を真っ赤にしてずかしがっていた。

妖夢「・・・聞かなかったことにしてくれない?」

ゴード「無理ですね。10世代先まで語りがせてもらいます♪」

妖夢「やめて!!」

妖夢はあたふたしていた。






同時刻どうじこく、魔理沙と幽々子。

魔理沙「よう、幽々子。」

幽々子「あら、魔理沙じゃないの。」モッモッ

魔理沙「相変わらずよく食うよな、お前。」

幽々子「ふふ、まぁね。・・・で、何しに来たの?」

魔理沙「いや、ゴードが妖夢に剣を教えてほしいらしくてな。その連れ添いだ。」

幽々子「あぁ、今あの子飛べないから。なるほどね。」

幽々子がそういうと、魔理沙はびっくりした顔になった。

魔理沙「知ってたのか?あいつが能力封印ふういんされたこと。」

幽々子「えぇ、紫から聞いたわ。」

魔理沙「妖夢は知らないみたいだったが?」

幽々子「別に言わなきゃいけない事じゃないでしょう?それに、妖夢が知った所で、あたふたするだけでしょうに。」

魔理沙「それもそうかw」

幽々子「どう?お茶でも飲む?1人で退屈なのよ。」

魔理沙「おっ、そうだな。」

魔理沙と幽々子は、ゴードと妖夢が終わるまで、ゆったりまったりしていたのだった。


「東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「童話」の人気作品

コメント

コメントを書く