東方龍人譚 ~龍神を統べる少年~

ko-suke

3話 破壊ノ吸血鬼ノ遊ビ

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ゴード一行は大図書館へとやってきた。
ここで遊ぶつもりのようだ。

「本にホコリが付くから、本当はあんまりここでやって欲しくはないんだけど・・・仕方ないわね」

と、渋々場所を提供してくれたのだ。

「ゴード!準備はいい?」

「正直、まだ自分の力がどれくらいのものなのかわかりませんが・・・大丈夫です。よろしくお願いします。」

「ふふっ、よろしく!じゃあ、ゴードからやっていいよ!まだ弾幕の打ち方とか、能力の使い方とか分からないだろうし。」

「そうさせてもらいます。弾幕は・・・えっと・・・こうか?」

フランに向かって手をかざし、念じると、光の玉が出てきた。

「そうそう!それを飛ばしてみて!」

「わかりました。・・・せいっ」

光の玉、もとい弾幕は、フランに向かっていった。が、

「私も!」

フランの弾幕によってかき消された。

「なるほど・・・。あの、僕の中のドラゴンの力って、どうやってt」その時だった。

(お主が我らの適合者か)

「!?」

どこからか、声が聞こえた。

(我はお前の心の中にいる龍だ。もう一度聞く。お主が我らの適合者か)

(・・・ああ、そうだ。) 

(そうか・・・よろしくな。早速だが、お主に我の力の使い方を教えよう。)

(ほんとうか!?)

(ああ。「烈火」と呟いてみよ。そうすれば、我の、炎の龍の力が使える。)
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そのころ、フランは

(どうしちゃったんだろ・・・さっきから、黙ってるけど・・・。こっちから、攻めてみようかな)

「黙ってちゃ始まらないよ!こっちから行くよ!『禁d』」

フランがスペルを使おうとした時、ゴードに変化が起きた。

「・・・烈火」

そう呟くと、ゴードは炎のうずに飲まれた。

(・・・!?なんだよ、これ!)

(我が主よ!我の、炎神龍  ボルケイノの力を使えっ!)
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一方、観客は、とても驚いていた。

「・・・妹様のスペルでしょうか?」

「・・・いや、あんなスペル、フランにはないはずよ」

「そしたら・・・あれがゴードの・・・」

フランも

「な、何がどうなってるの・・・?これ・・・私のスペルじゎない・・・。じゃ、あれは・・・」

「・・・すみませんね、フランさん。これが・・・俺の能力です。」

渦が消え、姿が見える。

「・・・!?!?」

そこには、さっきまでのゴードとは全く違う姿があった。

さっきまで、黒かった髪と目は赤くなり、頬の一部が、龍肌のようになっていた。

「・・・こ、これが・・・ゴードの・・・」

「ええ。これが僕の能力の一部です。・・・じゃ、行きますよ。」

「・・・うん!私と遊ぼ?」

「С удовольствием」
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フランとゴードの遊びは凄まじかった。

フランが放った無数の弾幕を、ゴードは炎でかき消してしまった。


ゴードが放った火炎の弾幕は、フランの  禁弾「スターボウブレイク」により落ちていく。

「すごい・・・妹様と互角にやりあってる・・・」

「このままだと、決着つかないんじゃないですか?」

「あら、そうかしら?」「・・・お嬢様?」

「確かにあの男はすごいけど、見た感じスペルカードを持ってないみたいよ。それじゃ、フランには勝てないわ」

「スペルカードを・・・持っていない?」  

「あの子はさっき能力の本質を知った。だから、あの男にはまだスペルカードと呼べるものはない。」

「た、確かにそうですね・・・。」

「それに・・・フランは、狂気になれる。あれになったら、どうなっちゃうのかしらね。」
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その時だった。

「あ・・・ァ・・・アハハハハハハハハッ!」

「・・・?」

「ネェゴード、タノシイ?ワタシハタノシイ・・・デモチガウ、コワシチャウ、アァ、コワシチャウコワシチャウ・・・!!」

「っ!?」

「ナニモカモコワシチャウッ!!!ダイジナモノモ!ヒトノイノチモ!ナニモカモ!!!」

「フランさん・・・」

「アハハハハハハハハッ!!!」
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「妹様・・・!」「お嬢様!妹様が・・・!」
「早く止めないと・・・!」

「・・・。」

「お嬢様!」

「咲夜、黙ってて。」

「っ!?」

「あの男を、信じましょう。何かが起こる運命なきがするの。」
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「アハハハハハハハハッ!!!」

「・・・せぇよ」

「アハハハハ・・・ナァニ?ナンモキコエナイヨ?」

「うるせぇって言ってんだよ!!!」

「ッ!?」

「何でも壊す?だったら、俺を壊してみろよ!!全然壊せてねぇじゃねぇか!それに・・・お前は俺と遊んでいるんだ!さっさとこい!全部受け止めてやるっ!!」

「ア・・・あ・・・」

「ま、今のお前じゃ俺には勝てねぇけどな!」

「っ・・・言ったね!じゃ、絶対勝ってやるんだから!」

「・・・その意気ですよ、フランさん。」
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「私からいくねっ!スペルカード発動!禁忌  フォーオブアカインド!」

フランが4人に分裂し、さらに

「「「「スペルカード発動!禁忌  恋の迷路!」」」」

禁忌「恋の迷路」まで発動した。

(・・・これは・・・。)

ゴードは一瞬迷ったが、

「ここはっ・・・!インスタントスペルカード発動!」


「インスタントっ!?」

「創作術  龍の千里眼!(ドラゴンアイズ)」

インスタントスペルカードなるものを使い、

(・・・見えたっ!)

本物のフランを見つけた。

そして

「おらぁぁぁぁぁっ!!!」

突っ込んだ。弾幕を避けることなく。

「!?なにやってんの!?死んじゃうよ!?」

「死なないですよ! 」

ゴードは突っ込んで、フランの目の前に来た。もちろん、ボロボロである。

「インスタントスペルカードっ!」

「また・・・っ!」

「束縛術  龍の雄叫び!」

「・・・!?体が・・・動かな・・・!」

そして。

「インスタントスペルカードっ!」

「火炎劇  蕭々大火炎!(しょうしょうだいかえん)」

炎がフランを包み込む。ゴードの勝ちに思えた。が、

「ぐがぁっ・・・!」

さっきまで受けていた弾幕のダメージで、倒れ込んでしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「С удовольствием」とは、ロシア語で、「喜んで」の意味です。なんでロシア語なのかって?知らんな。

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