噂の殺戮者に出会ったので死刑執行しますby死神
22 北海道 到着
朝早く家族に見送られ、家を出た壱月と巴音は冥府に降り、そこから北海道に行き、特に座標指定していなかったので、現在新札幌駅前にいる。
「寒っ!」
「大丈夫ですか?コートでも着ますか?」
「ああ着る。北海道、完全に舐めてたな」
「ええ、想像以上ですね」
こんなありきたりな会話をしているが、実は今2月なので、普通ならもっと寒がってもいいはずなのだが…
「コート着るだけでも快適だなぁ」
「そうですね~」
やはりこの二人かなり鍛えているらしく、コートを1枚着るだけでも耐えられるようだ。
そんな二人だが、空腹には耐えられないらしい。まあそれも仕方ないだろう。何故ならまだ今日の朝ご飯を食べていないのだから。
「腹…減ったな…」
「そう…ですね…」
急に元気がなくなる二人、駅前ビルにある24時間営業のラーメン屋に入り、二人そろって札幌ラーメン(大盛)を注文した。朝からラーメンとはなかなかすごい奴らだ。しかも大盛!
「「いただきます」」
二人は一切会話することなく、黙々とラーメンを啜っている。結構スピードも速いようだ。出されてからたった5分で完食してしまった。苦しくはないのだろうか?
「ふぅ~うまかったぁ~ごちそうさん!」
「ごちそうさまでした」
全然苦しくなさそうだ……
さてこれから壱月達はどう行動するつもりなのだろうか?
「巴音さん…」
「はい、なんでしょう?」
「『白いブラックサンダー』買っていいかな?」
「え?」
旅行気分の壱月、どうやら北海道を楽しむ気満々のようだ。それに対して巴音はいたって冷静である。ちゃんと雰囲気に流されず、やるべき事を壱月に伝えようとするが…さすがにこの問いに関しては、気の抜けた返事をするだけだった。
「『白いブラックサンダー』うめぇ!超うめぇ!」
「早く任務につきましょう壱月様」
「これ中毒性あるなぁ~何個でも食えそうだ~」
さっき食べたばかりなのに、まだ食べる壱月。
「壱月様、今日中になんとか、調査目標地点にまで行ってテントを立てなければ、明日からの予定が狂ってしまいます!」
「それもそうだな、だが調査目標地点には向かわない。」
「何故ですか?」
まだ旅行気分が抜けていないのだろうか?
「それがな、さっきから妙な気配がするんだよな」
「どこからですか!?」
「ここよりもずっと遠い、知床半島からだ」
「え?」
またもや、巴音は気の抜けた返事をした。それも仕方のないことだ。何故なら知床半島は今いる札幌から最短でも385キロ以上は離れているのだから。壱月が感じた気配も気のせいという可能性の方が大きいだろう。だが…
「壱月様、そ…それは一体どんな気配なんでしょうか?」
「そうだな、なんというか…知床から北海道全域の地脈に気配を乗せて、こちらを監視しているような感じかな」
「北海道の地脈…確か知床は世界自然遺産に登録されていましたよね?」
「ああ、何年にかまでは忘れたが、登録されている。それがどうしたんだ?」
「これは偶然なのですが、自然遺産はそのほとんどが地脈を表層に出している場所なんです、ですから…」
「俺の感覚は正しいかもってことか?」
「はい」
どうやら本当に知床には何かあるようだ。それも地脈を使うほどの何かが。
そして二人は移動を開始するため、『ドレッドノート』を大型バイク兵装に変形させ、跨がる。もちろん運転は壱月だ。これでも高校1年の夏休みに死神界で運転免許を取っているのだ。神々の統治のおかげで、死神界で免許を取っても、日本でちゃんと運転できるように法律が改正されている。
「さあ知床半島に行きますか、しっかり捕まっといて下さいね!」
「はい!」
すると腰に手を回されギュッとされる壱月、少しドキッとしたがバレてはないだろう。
(車にしとけばよかったかな…免許持ってないけど…)
その前にもっと簡単に知床に行ける手段があるのだが…やはり北海道を満喫する気らしい。
そんなこんなで知床までの長距離移動が始まった…
「寒っ!」
「大丈夫ですか?コートでも着ますか?」
「ああ着る。北海道、完全に舐めてたな」
「ええ、想像以上ですね」
こんなありきたりな会話をしているが、実は今2月なので、普通ならもっと寒がってもいいはずなのだが…
「コート着るだけでも快適だなぁ」
「そうですね~」
やはりこの二人かなり鍛えているらしく、コートを1枚着るだけでも耐えられるようだ。
そんな二人だが、空腹には耐えられないらしい。まあそれも仕方ないだろう。何故ならまだ今日の朝ご飯を食べていないのだから。
「腹…減ったな…」
「そう…ですね…」
急に元気がなくなる二人、駅前ビルにある24時間営業のラーメン屋に入り、二人そろって札幌ラーメン(大盛)を注文した。朝からラーメンとはなかなかすごい奴らだ。しかも大盛!
「「いただきます」」
二人は一切会話することなく、黙々とラーメンを啜っている。結構スピードも速いようだ。出されてからたった5分で完食してしまった。苦しくはないのだろうか?
「ふぅ~うまかったぁ~ごちそうさん!」
「ごちそうさまでした」
全然苦しくなさそうだ……
さてこれから壱月達はどう行動するつもりなのだろうか?
「巴音さん…」
「はい、なんでしょう?」
「『白いブラックサンダー』買っていいかな?」
「え?」
旅行気分の壱月、どうやら北海道を楽しむ気満々のようだ。それに対して巴音はいたって冷静である。ちゃんと雰囲気に流されず、やるべき事を壱月に伝えようとするが…さすがにこの問いに関しては、気の抜けた返事をするだけだった。
「『白いブラックサンダー』うめぇ!超うめぇ!」
「早く任務につきましょう壱月様」
「これ中毒性あるなぁ~何個でも食えそうだ~」
さっき食べたばかりなのに、まだ食べる壱月。
「壱月様、今日中になんとか、調査目標地点にまで行ってテントを立てなければ、明日からの予定が狂ってしまいます!」
「それもそうだな、だが調査目標地点には向かわない。」
「何故ですか?」
まだ旅行気分が抜けていないのだろうか?
「それがな、さっきから妙な気配がするんだよな」
「どこからですか!?」
「ここよりもずっと遠い、知床半島からだ」
「え?」
またもや、巴音は気の抜けた返事をした。それも仕方のないことだ。何故なら知床半島は今いる札幌から最短でも385キロ以上は離れているのだから。壱月が感じた気配も気のせいという可能性の方が大きいだろう。だが…
「壱月様、そ…それは一体どんな気配なんでしょうか?」
「そうだな、なんというか…知床から北海道全域の地脈に気配を乗せて、こちらを監視しているような感じかな」
「北海道の地脈…確か知床は世界自然遺産に登録されていましたよね?」
「ああ、何年にかまでは忘れたが、登録されている。それがどうしたんだ?」
「これは偶然なのですが、自然遺産はそのほとんどが地脈を表層に出している場所なんです、ですから…」
「俺の感覚は正しいかもってことか?」
「はい」
どうやら本当に知床には何かあるようだ。それも地脈を使うほどの何かが。
そして二人は移動を開始するため、『ドレッドノート』を大型バイク兵装に変形させ、跨がる。もちろん運転は壱月だ。これでも高校1年の夏休みに死神界で運転免許を取っているのだ。神々の統治のおかげで、死神界で免許を取っても、日本でちゃんと運転できるように法律が改正されている。
「さあ知床半島に行きますか、しっかり捕まっといて下さいね!」
「はい!」
すると腰に手を回されギュッとされる壱月、少しドキッとしたがバレてはないだろう。
(車にしとけばよかったかな…免許持ってないけど…)
その前にもっと簡単に知床に行ける手段があるのだが…やはり北海道を満喫する気らしい。
そんなこんなで知床までの長距離移動が始まった…
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