女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

136話 父の思いと母の早とちり




奈緒父「あれ、君は大和くんじゃないか?」

大和「・・・え?」

どうして、俺の名前を・・・?

奈緒父「大和くんだろ?」

大和「え、えぇ、稲木大和ですが・・・。なぜ、名前を知ってるんですか?」

奈緒父「あぁ、それはな・・・。」

すると、奈緒のお父さんはこんな言葉を口にした。


奈緒父「君のお父さんが、この道場に通ってたからだよ。」




・・・は?

大和「え、通ってたってことは、俺の父さんは、ここの門下生もんかせい・・・?」

奈緒父「まぁ、そういうことさ。あいつ、小学校低学年しょうがっこうていがくねんの頃からここに通っててさ。俺の親父に向かって泣きながら、強くしてくれってたのんでたよ。」

大和「そう、ですか・・・。」

なんでそんな懇願こんがんしたのかは分からないけど、大方、俺の時とそう変わらないことなんだろう。

奈緒父「・・・あぁ、君の名前を知ってるのは、君が生まれた時に、うちに来たからなんだよ。挨拶がてらうちに来てさ。うちの敷地内しきちないに、神社もあるからな。たしか、君の妹さんとお姉さんの時も来たぞ。」

そう言えば、鈴が生まれた時に「神社に行ってくる」とかいって、俺をじぃちゃんとばぁちゃんのところに預けてたっけな。

奈緒「・・・あの。」

奈緒が口を開いた。すまん、完全に忘れてた。

奈緒父「あぁ、ごめんごめん,・・・で、大和くん。君が、奈緒の彼氏さんなのかい?」

大和「いや、そういう関係では・・・。」

奈緒「ただの、先輩後輩せんぱいこうはいの関係なのです。」

奈緒父「なんだ、俺らの早とちりか。」

奈緒のお父さんは、ハッハッハと笑った。いや、笑えねぇよ。あやうく、ぶっ飛ばされるところだったぜ・・・。

奈緒母「・・・じゃあ、なんでここに?」

奈緒のお母さんは、やっと状況を理解したらしく、少し恥ずかしそうに聞いた。

俺らはそろって、渡されたプリントの束を見せた。

その瞬間、「またか・・・。」という言葉とともに、奈緒のお父さんがくずれ落ちた。

てか、またかって。俺でさえ1回目なのに・・・。奈緒をちらりと見ると、奈緒は「てへっ♡」と言いながら、チロっとしたを出した。

大和「お前なぁ・・・あんま親御おやごさんに迷惑めいわくかけるなよ。」

奈緒「親には、迷惑をかけてなんぼなんですよ。」

大和「度がぎすぎだ。」

俺はため息をついて、落胆らくたんした。

奈緒「そんなわけで、2人で勉強するのです。」

奈緒母「はぁ・・・大和くん、ごめんね?うちの娘が迷惑かけて・・・。」

ガラッと態度が変わった奈緒のお母さんがそういった。

大和「あ、いえ。俺も渡されましたし・・・ちょうどいいくらいですよ。」

奈緒父「・・・お願いされてくれるかい?大和くん。」

大和「えぇ、喜んで。」

俺らは奈緒の部屋に向かった。



コメント来たので
☆コメント返信のコーナー☆

・颯★改さん
「よし!大和!
そこでジャパニーズカラテチョップだ!」

→大和「そこがどこだか分からないけど、とりあえずもっと親を大事にしろチョーップ!」

奈緒「あうっ!理不尽りふじん!」



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コメント

  • なつかぜ

    淫夢厨かよぉ....(歓喜)

    1
  • 颯★改

    テスト終わったZE★
    かゆ・・・ウマ・・・

    1
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