女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
114話 本当のホラーは身近にありて
聖菜「えっと、とりあえず私の番だね。」
大和「あぁ、始めてくれ。」
俺は理子がいつまでも文句を言ってくるので、聖菜にやるよう促した。
理子はまだ納得がいかないようで、ムッスーとしていた。
聖菜「じゃあ・・・いきます。空き缶。」
俺はバイト戦士だ。俺はバイトが終わったあと、いつも家の近くにある自動販売機で缶ジュースを買う。
今日もいつも通り、缶ジュースを買った。いつもは家に着くまでに飲みきらないのだが、今日はいつもより重労働だったため、ガーッと飲み干してしまった。
俺は缶の処分に困り、もうめんどくさくなって、道の端に投げ捨てた。その後、俺は帰宅し、テレビを付けて、手に持っていた空き缶を、机の上に置いた。
聖菜「はい、これでおしまい。」
奈緒「え・・・?なにか不思議なことありましたのですか?」
雫「ただのバイト戦士の日常にしか・・・。」
大和「・・・いや、明らかにおかしい点があっただろうが。」
奈緒「え?」
理子「・・・その人は、空き缶を道端に捨てた。でも・・・帰ったあと、持ってた空き缶を机の上に置いた。・・・矛盾してるよね。」
奈緒「・・・あ。」
聖菜「そ。いったいぜんたい、どうして持ってたのかなぁ?ってこと。」
ジェリー「・・・。」カタカタカタカタカタカタカタ
お、ジェリーが怖がってるみたいだ。どうやら、この手の話は苦手らしい。
ジェリー「空き缶・・・怖い・・・噛むと・・・キーキー・・・。」ガクガクブルブル
大和「いやそっちかい!」ガクッ
犬ならではの怖さだった。
・・・その後は、もうなんかハチャメチャだった。
再挑戦とか言っていた理子は、やっぱり意味を履き違えているし、雫は妖怪、奈緒は赤い目という、なんとも普通のやつ。
加奈に関しては、寝てた。なんて呑気なやつ・・・。
ジェリーはそもそも知らないので辞退。
そして、俺の番。
大和「よし、俺な。」
聖菜「うん。頑張ってね!」
大和「おう。何を頑張るのかわからんが、頑張る。」
俺は軽く息をついたあと、話し始めた。
これは数年前なんだけどさ、俺が高校生の時、ひとりで肝試しに行ったんだ。
森の中にある、木で出来た家。もう何年も使われていないらしい。玄関の前に、いわゆる〝呪いの人形〟って呼ばれてるやつがあってさ、それが怖いのなんの。じっとこちらを見つめてるんだ。玄関に入る前にリタイアしてる人も何人もいる。
だが俺は、そこら辺の男とはわけが違う。そんなんで逃げてたまるか、って感じに玄関に入っていった。
・・・それからは拍子抜けだったね。電気はつくし、つい何日か前まで誰かが住んでいた跡があるし。俺はガックリと肩を落とし、玄関を開けると、呪いの人形がやっぱりこちらをじっと見つめていた。
大和「ほいおしまい。わかった?」
俺がそう言うと、みんなわかっていないようで、首をかしげていた。
聖菜「肝試しが興ざめってだけじゃないの?」
大和「違うんだなこれが。ひとつずつ紐解いてくぞ。まず、何年も使われてないのに、なんで電気がつく?なんで誰かが暮らしてたあとがある?」
理子「・・・あ。」
大和「それに、呪いの人形は玄関にあって、入ってくる人を見つめてるはずなのに、なんで家から出てきた主人公を見つめてたんだ?ありえないだろ?」
奈緒「・・・。」ガクガクブルブル
大和「そゆことな。」
俺はソファに座って、ふぅ、と息をついた。
横を見ると、さっきまで寝ていたはずの加奈がいなくなっていた。どこいったんだあいつ?トイレか?
そう思っていると、ガチャッとドアが開いた。
加奈「いやー、ごめんごめん!先生に捕まっちまって・・・。」
何言ってんだこいつ。てか、先生に呼ばれてたのか?
理子「何言ってんの?さっきまでいたジャン。」
聖菜「そうだよ。なんかの冗談?」
加奈「・・・何言ってんだ?あたいは今日はまだ、この部屋に来てないぞ?いまさっき来たのが1回目だ。HRが終わってから、すぐに先生に呼ばれてたんだぞ?」
・・・え?
大和「じゃあ、俺らが見ていた加奈は・・・誰?」
俺らは即座に帰った。
ジャンは故意です。
コメが来たので
☆コメント返信のコーナー☆
・ノベルバユーザー114514さん
「おい作者。廊下に立ってろー」
→なんで僕まで・・・。チョコン
・ノベルバユーザー114514さん
「おいハレム同好会メンバー、〇〇〇〇〇〇〇〇〇とそこにいろ!」
→やっぱりさ、個人名とか出されるとさ、参っちゃうって話なんだよね。
てかひとつ聞きたいんですが、ノベルバユーザー114514さん、あなた淫夢好きですか?(114514から推測。・・・まさか、ただの奇跡とかじゃないですよね・・・?)
・ノベルバユーザー114514さん
「ミラルさん、大和をアメリカにやられたように仕返しだ!ヾ(´∀`*)ノ」
→だそうですよ、ミラルさん。(丸投げ)
赤い目を知らない方に軽く説明しますと、隣に住んでいる方が気になった主人公が、壁に空いた穴を覗くと、真っ赤だった。大家さんに、隣の方はどんな人なんですか?と聞くと、「病気で目が真っ赤な人だ」との事だった。って感じです。
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