女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
98話 両親の思いと意地悪と
俺らは父さんの部屋から出て、母さん達のいるリビングに向かった。
リビングに入ると、母さんとジェリーが楽しそうに談笑していた。
ジェリー「あ、ごしゅ、やまとくん!」
癖になってしまっているのか、どうしてもご主人様と呼びそうになるようだ。
大和「おう。母さんとたくさん話せたか?」
ジェリー「はい!いろいろ、おしえてもらいまた!」
蒼龍「はは、良かったな。」
佳穂「久しぶりにたくさん話せたわ。ありがとうね。」
ジェリー「いえいえ!」
大和「うっしジェリー、俺の部屋行こうぜ。母さん、ご飯できたら呼んでくれ!」
佳穂「はいはい。変なことしちゃダメよ?」
なんてデリカシーのないことを。
大和「誰がするか!」
ジェリー「変なこと?」
蒼龍「ジェリーちゃん、この世には知って得することと、損することがあるんだよ。」
ジェリー「・・・???」
大和「ほ、ほら行こうぜ!」
ジェリー「は、はい。」
俺たちは、俺の部屋に向かった。
蒼龍「・・・大和、青春を謳歌してるみたいだな・・・。」
佳穂「えぇ・・・本当に、よかった。」
蒼龍「・・・あぁ。」
俺たちは、我が子の成長を喜んだ。
高一の頃は、佐和子のこともあってか、とても暗かった笑顔が、今ではちゃんと笑えている。それが、どうしようもなく嬉しかった。
しかも、幻獣を連れてきた。
大和を見ていると、まるで俺の昔の頃を見ているようで、その度に懐かしみ、悲しい思いをしてきた。
天国で元気にやってるか?佐和子、美和子ちゃん、姉ちゃん、そして・・・。
俺は元いた椅子に座り直し、すっかり冷めてしまったコーヒーを飲んだ。
佳穂の「ご飯できたよ~」という合図で、3人が降りてきた。
みんなで囲んで、ご飯を食べる。
俺は何となく意地悪をしたくなり、大和にこう聞いた。
蒼龍「で、大和。お前は結局、ハーレムの中から誰を選ぶんだ?」
大和「ぶっ!?」
大和は飲んでいた味噌汁を吹き出しそうになり、思い切りむせていた。
大和「な、なんだよ突然・・・。」
蒼龍「いや、気になってな。」
大和「・・・まだ、決められない。」
蒼龍「・・・そうか。そうだよな、俺に似て、ヘタレチキンだもんな。」
大和「誰がヘタレチキンじゃこら!せめて優柔不断と言えや!」
意味的には、ヘタレチキンとそう変わらないんだがな・・・それ。
ジェリー「ご、やまとくんは、やさしん、ですよ。」
ジェリーちゃんが微笑みながら言う。
大和「ちょ、ジェリー。」
佳穂「へぇ、大和は優しいの。へぇ~。」
小鈴「おにぃ、優しいというか、あまいよね。女の子に。」
大和「ぅぐ・・・。」
ははは、とみんなで笑うと、大和は顔を真っ赤にして俯いていた。
☆コメント返信のコーナー☆
・アマスさん
「HAHAHA!!なんだこの主人公は!
爆発してしまえ!!!!」
→僕もそう思います。自分で書いててイラついてくる今日この頃です。
・ルカさん
「ん?今なんでもするって」
→あ。(絶望) ビンビンビン…
・ミラル ムカデさん
「な~にしてもらおーかなぁ~」
→何も見えない、何も聞こえない・・・。
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