女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが
64話 プレゼント・フォーユー(照)
俺たちは早々にくじを作り、プレゼントを机に置いた。
理子「王様ゲームの時のだから・・・赤を引いた人が1番ね。その他は番号通りで。」
大和「はいよ。じゃあ引こうぜ。」
みんなはそれぞれくじを掴む。
聖菜「じゃ、せーので引くよ?・・・せーのっ!」
聖菜の合図で一斉に引いた。
加奈「ん、あたいが赤か。」
加奈が1番となった。
加奈「じゃ、どれがいいかな~」
雫「加奈さん、一応言っておきますが」
加奈「ん?」
理子「ズルは」ゴゴゴゴゴ
聖菜「絶対に」ゴゴゴゴゴ
雫「許しません」ゴゴゴゴゴ
奈緒「ですよ?」ゴゴゴゴゴ
中守「・・・ニコッ」ゴゴゴゴゴ
加奈「ひっ!?」
加奈がビクッとする。
まぁ、無理もないだろう。
理子たち、般若にも引けを取らないような、すごい覇気を発してたからな・・・。
加奈がこっちを見てくる。
目で「助けて」と言っているようだった。
俺は軽く溜息をつき、言った。
大和「加奈、早めに選んで引いちまえ。」
加奈「え?あ、あぁ・・・うん。」
加奈は何故か少ししょんぼりしたような顔をしてから、プレゼントの方に目を向けた。
加奈「んーと・・・これで。」
加奈が取ったのは赤いラッピングだけのシンプルなものだった。
加奈がラッピングを豪快に剥がし、箱を開けた。
加奈「・・・シャーペン?」
それは、かわゆい系のシャーペンだった。
奈緒「・・・私のなのです。」(´・ω・`)
奈緒はショボーンとして言った。
大方、ラッピングを引き裂かれたのが悲しかったんだろう。
ドンマイ、奈緒。
次は聖菜で、中守先生の大学ノート5冊だった。
先生曰く、「それでたっくさん勉強してね♪」とのことだった。
無論、聖菜の顔は引きつっていた。
その次は中守先生で、雫の有名な日本酒だった。
中守先生以外に当たったらどうするつもりだったのだろうか。
が、まぁ先生の目がキラキラと輝いていたからよしとしよう。
そして
奈緒「次は私なのです。」
大和「おう、選べ選べ。」
奈緒「ん~・・・これなのです!」
奈緒が水玉がいっぱいのラッピングがされた箱を選んだ。
・・・あぁ、それは。
奈緒が丁寧にラッピングを剥がし、箱を開けた。
奈緒「これは・・・手袋とマフラー?」
中身は、ピンク色の手袋とマフラー。
まぁ、なんとなく分かってるかもしれないが。
俺が用意したものだった。
大和「それ俺が用意したやつ。」
奈緒「ほんとですか!?やったー!」
奈緒が喜ぶ。
奈緒「とっても暖かそうなのです!」
大和「まぁな。丁寧に作ったから。」
奈緒「そうなn・・・ん?」
奈緒が首を傾げる。
大和「どうかしたか?」
奈緒「いや・・・先輩、これどこで買ったんですか?」
大和「ん?近くのデパートだが?」
奈緒「うーん・・・。」
またまた首を傾げる。
大和「なんだよ。なんかおかしいのか?ちゃんと作ったはずだけどなぁ・・・」
奈緒「そこですよ!そこ!」
奈緒が人差し指をこちらに向ける。
大和「ん?」
奈緒「矛盾がすごいのですよ!デパートで買ったって言ってるのに、作ったって!オーダーメイドですか!?」
大和「や、違うけど。」
奈緒「ならどういうことなのですか!?」
大和「・・・あぁ、そういうことか。」
俺はやっと意味を理解し、こういった。
大和「それ、俺の手作りだぞ。」
奈緒「なるほど、それなら納得・・・ええええええぇぇぇぇ!?!?」
大和「わっ、うるさ」
奈緒「手作り!?手作りって言ったのですか!?」
大和「あぁ。」
理子「そう言えば大和、手芸うまかったっけ。早くて丁寧だって。」
聖菜「すごい特技だね・・・。」
雫「ほんとです・・・。」
加奈「さすが大和だな」
大和「てか、加奈。お前、そのマフラーまだ使ってたのか?」
加奈「今気づいたの?」
それは、俺が小学校の頃に加奈に作ったマフラーだった。
奈緒「はわわ・・・/////」
奈緒に関しては手袋とマフラーをさわさわしながら震えていた。
その後、適当にことは進み、プレゼント交換は幕を閉じた。
大和がプレゼントを取り出した時には、袋に入ってたため、箱は見えていません。
突っ込まれると思ったので、先に言っておきます。
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