女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

53話 俺らのいつもはいつもじゃない




向こうからこっちに戻ってきて、なにが一番変わったかと聞かれれば、それは、幽霊とかの超常現象ちょうじょうげんしょうが見えなくなったことだった。

いつもの登下校とうげこうの道は、俺と理子の2人だけに戻っていたし、ポルターガイストもなかった。

そして












姉ちゃんが、いなくなっていた。

あのとき、本当に霊力れいりょく切れしたんだ。

とても寂しかったけど、もう仕方の無いことだった。

俺は、いつも通りの状態に戻ったんだ。

ただそれだけなはずなのに・・・

とても、胸が苦しかった。





「おはよ、大和。」

「あぁ、おはよ。」

俺たちはいつも通り、学校に向かっていた。

「大和。」

「ん?」

「もうすぐ期末テストだけど、大丈夫?」

「う・・・。」

思い出したくないものを・・・。

「どうせ、またやばいんじゃないの?」

「HAHAHA、何をおっしゃっているんだか・・・」

「勉強、ちゃんとしてるの?」

「おうともよ!」

「物理と英語と数学の授業で、いつも寝て怒られてるのは誰だっけ?」

「・・・。」メソラシ

「国語に至っては、教科書たちでバリケードをつくって、遊んでいるのはだけだっけなぁ?」

「・・・。」マタマタメソラシ

「全部バラしてあげよっか?」

「すいません許してください何でもしますから」

「ん?今なんでもするって」

しまった!

「いやぁ、それは言葉のあやというものでして」

「大和。」

「はい。」Σ(゜ロ゜;)ビクッ

「同好会で勉強すっぞこら」

「はい。」(((゚Д゚)))ガタガタ

勉強は、計画的に。

それが、とてもよく分かった。








そして、放課後。

俺は理子に引きずられるようにして、遊戯室ゆうぎしつについた。

理子は思いっきりドアを開けた。








「え・・・きゃあぁっ!!」byシズク

「のうわっ!?」byヤマト

「あ・・・。」byリコ

そこには、下着姿で、手に制服のスカートを持った雫がいた。

「で・・・で・・・出てってっ!!」

「はっ、はい!!!すみません!!!」

俺はすぐに部屋の外に出た。








しばらくして

「・・・もういいですよ。」

そう言われ、ドアを開けると、

「うぅ・・・。」

いつもの制服を着た雫が、顔を真っ赤にしていた。

「えっと・・・なんで・・・その、あれに?」

「・・・6時間目が体育なので・・・いつもここで着替えているんですよ。いつもなら、この時間は人が来ないので・・・。」

「お、おう・・・すまん。」

「・・・。」ゴゴゴ

後から理子がすごい威圧感いあつかんを放っていた。

はぁ、まったく

どうしてこうなるんだろうな。


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