女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが

ko-suke

21話 日常はクソッタレ ときどき 変態




夏休み前のある日のこと。テスト結果が散々さんざんだった俺は、トボトボと重い足取りで遊戯室ゆうぎしつへと向かった。勉強しろ?知らん。

そして部屋の前に着くと、中からなにやら声が聞こえてきた。どうやら、中守なかもり先生が理子と聖菜が言い争っているらしい。何かあったのか?と思いながら、部屋のとびらを開いた。

「・・・一体、何を言い争ってん・・・だ・・・」

扉を開くと、テーブルの上に黒い箱のようなものがあった。なんだろうと思ったが、それは一瞬だけだった。忘れもしない、同好会立ち上げ当初。あの時、理子が置きたいと言っていた、

PlayStudy3がそこにはあった。

「あっ!大和聞いてよ~。私がどーしても置きたいってたのんでるのに、先生がかたくなにダメだって言うんだよ~。」

「ダメなものはダメです!学校に、ゲーム機本体を持ってくるあんぽんたんがどこにいますか!えぇ、ここにいましたね!ここに!」

「確かにいますね」

「ちょ、大和くん、そんな人事みたいに・・・!」

「だって、人事ですし。」

「ちょっと大和!無視しないでよ!」

「はいはい。で?PlayStady3それを部室に置きたいってことか?」

「そのと~り!」

「アホかお前は。いや、アホだったわ。」

「アホって何よ!アホって!」

その時、

「こんちゃ~」「どうも」「こんにちはなのです」

という声とともに、、アホ第2号聖菜変態大魔王百合野さんなのです奈緒が入ってきた。

「おう、お前ら。理子をどうにかしてくれ。俺と先生じゃ手に負えん。」

そう俺が言うと、

「どうしたの?理子。」「お腹でも痛いんですか?」「どうしたのですか?理子先輩。」

と、3人が理子に詰め寄った。

「実はね・・・」

と、理子が3人に説明する。

「「「なるほど。(なのです)」」」

どうやら、3人への説明が終わったらしい。すると、理子を含めた4人が俺の所へやってきた。なんだ?

単刀直入たんとうちょくにゅうに言うとさ」
「私たちもゲームしたいし」
「別に置いても」
「かまわないとおもうのです。」

ダメだこいつら。頭のネジが抜けている・・・。いや、そもそもネジを付け忘れたのではなかろうか。そのせいで話が通用しないんだな。きっと、あいつらの頭の中は、ネジ止めされてない機械きかいたちが暴れまわっているのだろう。可愛かわいそうに・・・南無三なむさん

「ダメだからね!?そんなことしたら、校長先生が何を言うか・・・」

「私がどうかしたのかね?」

声をした方をみると、そこには、行事ごとに長ったらしく話をする、みんなの敵校長先生がいた。

「こっ、校長先生!?」

「お父様?」

うんうん、中守先生もびっくりするだろう。なにしろ、校長の話をしたら、まるで待っていましたと言わんばかりに現れ・・・ん?

「「「「お父・・・様?」」」」

俺と理子と聖菜と奈緒は同時に気になったことをいった。今、百合野さんがお父様と言ったような気がしたんだが・・・。

「おお、雫よ。同好会、元気でやっとるか。」

はい気のせいじゃありませんでした。

「校長先生って」「百合野さんの」「おとうさん」「なのですか!?」

「うむ、その通りだが。」

「「「「oh・・・」」」」

一同びっくり仰天ぎょうてん。校長先生は百合野さんの父さんでした。

「・・・てか、なんで校長先生がここにいるんです?」

俺がそう聞くと、

「いや、雫のことが心ぱ・・・たまたま通りかかってな、うん。」

「おい待て校長。今なんて言いかけた。どう考えても、百合野さんのことが心配で見張ってたって言いかけたよな?」

「いや、断じてそんなことh」

「本当は?」

「雫のことが心配で見張ってました。・・・はっ!」

どうやら、このおっさんは娘が大好きらしい。なんと・・・。
そのとき、

「お父様。」

「なんだい、雫?」

「ここから出ていって。」   

「・・・いや、でm」

「出ていって」

「そ、そn」

「出てけ」

「は、はいぃぃぃ~~~~~!!」

百合野さんの言葉に、ぴゅーんと校長は逃げていった。


結局その後、校長が涙目でOKを出し、遊戯室には、ゲーム機が置かれることとなった。


明日は挙げられそうにないので、今日更新しました。

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