夢日記

日々谷紺

よく行く知らない友人宅

仕事帰りに友人の家に行く夢を見た。
(この時期、現実でもよくその友人宅に行っていた。)

まだ会社で仕事をしている中、友人に「玉子焼きが食べたい」とメールして「分かった」と返事をもらった。
夜、雪融けて薄ら薄らとアスファルトの見える道を歩いて友人の家に向かう。
住宅街の中程に孤立して建つコンビニが見える。その店舗の奥が友人の家だった。
コンビニは9時に閉店していて明かりが消えて無人だった。
鍵のかかっていない店に入ると、恐ろしく品揃えの悪い商品たちが盗ってくれと言わんばかりに並んでいる。
それをやったら監視カメラですぐに犯人浮上して捕まるんだな、と無味乾燥げに短く思考した。
奥にある扉もなくコンビニ直結のアパートへの入り口をくぐると、仄暗い雰囲気に圧迫された白い壁、白い天井、白い床の廊下が横に広がっていた。
白いドアが3つ、間をあけて並んでおり、アパートの入り口の真正面、真ん中のドアが友人の家だった。
かすかに玉子焼きの匂いがしてくる。
通常呼び鈴の位置に電気のスイッチの形のもの(片切りスイッチというらしい)があり、それを呼び鈴のつもりで押したら廊下の電気が消えた。仄暗いから電気がついていないと思っていたが、確かに消えた。
呼び鈴を探すと、電気のスイッチの下、膝くらいの高さの位置にある。中腰になりながら押す。
私はここに来るまでにお酒を飲んだ記憶がないのに、また先程までシャキシャキ歩いていたのに、唐突に泥酔状態で、一つところに黙って立っていられない。
左右にふらふら、後ろにふらふら、店舗まで後戻りしたり、友人が出てくるまでその場でおとなしくしていられない。
ドアが開けられたとき、私は店舗の真ん中に立ち、相手の顔を見る間もなく目が覚めた。

友人の家ではない別のどこかへ行こうとしていたのだろうか。 


20160205

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