「ななもち」詩集

ななもち

『そんな世界で僕等は生きている』もち作

「普通」ってなんだろう、なんて
聞かれなきゃ考えないだろ?
誰だって自分が普通だから
君の普通が僕の異常で、
僕の普通が君の異常で。
普通の定義なんてあるはずないのに
人はみんな口を揃えて
「普通だから」という

多数派の意見がすべて正しい世界なんて
それこそ普通じゃないと思うけれど
「みんなそう言ってるから」
「違うと馬鹿にされるから」
そんなこと言って逃げててもいいの?
誰にだって自分自身の色がある
認めてもらえなくたっていい
それが僕の「普通」だから。

「自由」ってなんだろう、なんて
聞かれても分からないだろ?
誰だって縛られてて
ないものが欲しくて、
あるものがいらなくて。
今が充分自由なはずなのに
人はみんな口を揃えて
「自由になりたい」という

何にも縛られなくて全てが思い通りなんて
それこそ自由じゃないと思うけれど
「やりたいことをしたい」
「今が辛いから」
そんなこと言って今が1番自由だってこと忘れてるんじゃないの?

ほんとうの「自由」がわからなくて
ほんとうの「幸せ」に気づけなくて
人はみんな無くなってから気付いてしまうんだ

あの時こうすればよかったなんて後悔したって
なにもかもがもう遅いから
「今しかできないことがある」
「今が幸せなんだ」って
気付いてよほら前をむいて?
誰にだって辛い時がある
人と違ってたっていい
それが僕らの「人生」だから

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コメント

  • 叉龍

    すごいいい詩
    本当の自由と幸せ
    ななもちさんすごいいいです

    0
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