悪役令嬢は趣味に没頭します
23 可愛い猫
カーテンから覗く陽の光で、目が開く。
あれほど熱くて重かった体は元に戻っていてむしろ軽い方だった。
ベットから起き上がりぐーっと体を伸ばす。
トンっと足元に何かが降りる。それはしなやかな体のノアだ。
「おはよう」
「おはよう。体はどう?」
「大丈夫、調子がいいわね」
スルッと足に甘えてくる。頭を軽く撫でてお風呂に向かった。
服を脱ぎシャワーを浴びる。するとノアも入ってくる。
「ノアはお風呂嫌いじゃないの?」
「うん、リアと入るのが好き」
「…そう」
体を洗ってあげる。洗い終わって自分の体を洗おうとしたら後ろから私のでは無い手が伸びてきた。
「きゃっ…ノアか」
いつの間にか人間の姿になった彼は私の背中にひっついている。
ふと、考えた。
(あれ?これってアリなの?だって5歳…とは言え精霊だし。いやでも私は貴族…あれ?昨日一緒に入っちゃったし…ていうか子供同士ならアリ?セーフか?これはセーフか??いやでも性別違うし…もちろんノアは男の子。だからね?ほら、あのね?んー。まぁ、いっか。)
悩んだがバレなきゃいいでしょ論で行こうと思う。見た目5歳くらいの子供同士、あるいは兄妹ぽいのが一緒にお風呂に入っている仲睦まじい光景だ。
「体を洗ってくれるの?」
「うん、お返し」
そう言って優しい手つきでゴシゴシする。その後石鹸を落として湯船に入った。
じんわり暖かくて気持ちがいい。
ノアはというと人間の姿のまま私の後ろに座ってる。私は彼の足の間に入り彼に持たれている形。
いやー子供って小さくていいわぁ。
そんなことしか思わず危機感がまるでない。
「これは、本当に守らないと。襲われてもしょうがない…」
そんなノアの独り言は私の耳には届かなかった。
私の肩に顔を乗せてくる。
「いつもリアは何してるの?」
「そうね、朝は起きたらこうやってお風呂に入るのが最近の日課よ。この後、身支度して朝食を食べて家庭教師の先生が来るから授業と今日はダンスレッスンかしら。そのあと昼食で、済んだらピアノよ。」
「ぴあの?」
「えっと…私の趣味ね。」
説明できない。なんというか…音楽というもの自体知ってるか分からないし、楽器とかも…
見せて説明した方が早いだろう。
すると、ノアは肩に乗せていた顔をグリグリと擦りつけてくる。
「ふふ、どうしたの?」
「……俺との時間がない」
拗ねたように告げる彼に、思わずキュンとしてしまった。
「ピアノの時間はあなたと一緒よ。まぁ、構うのはピアノだけれど。その後なら空いてるわ」
「…わかった。それまで我慢して待ってる」
「うん、いい子に待っててね」
あれほど熱くて重かった体は元に戻っていてむしろ軽い方だった。
ベットから起き上がりぐーっと体を伸ばす。
トンっと足元に何かが降りる。それはしなやかな体のノアだ。
「おはよう」
「おはよう。体はどう?」
「大丈夫、調子がいいわね」
スルッと足に甘えてくる。頭を軽く撫でてお風呂に向かった。
服を脱ぎシャワーを浴びる。するとノアも入ってくる。
「ノアはお風呂嫌いじゃないの?」
「うん、リアと入るのが好き」
「…そう」
体を洗ってあげる。洗い終わって自分の体を洗おうとしたら後ろから私のでは無い手が伸びてきた。
「きゃっ…ノアか」
いつの間にか人間の姿になった彼は私の背中にひっついている。
ふと、考えた。
(あれ?これってアリなの?だって5歳…とは言え精霊だし。いやでも私は貴族…あれ?昨日一緒に入っちゃったし…ていうか子供同士ならアリ?セーフか?これはセーフか??いやでも性別違うし…もちろんノアは男の子。だからね?ほら、あのね?んー。まぁ、いっか。)
悩んだがバレなきゃいいでしょ論で行こうと思う。見た目5歳くらいの子供同士、あるいは兄妹ぽいのが一緒にお風呂に入っている仲睦まじい光景だ。
「体を洗ってくれるの?」
「うん、お返し」
そう言って優しい手つきでゴシゴシする。その後石鹸を落として湯船に入った。
じんわり暖かくて気持ちがいい。
ノアはというと人間の姿のまま私の後ろに座ってる。私は彼の足の間に入り彼に持たれている形。
いやー子供って小さくていいわぁ。
そんなことしか思わず危機感がまるでない。
「これは、本当に守らないと。襲われてもしょうがない…」
そんなノアの独り言は私の耳には届かなかった。
私の肩に顔を乗せてくる。
「いつもリアは何してるの?」
「そうね、朝は起きたらこうやってお風呂に入るのが最近の日課よ。この後、身支度して朝食を食べて家庭教師の先生が来るから授業と今日はダンスレッスンかしら。そのあと昼食で、済んだらピアノよ。」
「ぴあの?」
「えっと…私の趣味ね。」
説明できない。なんというか…音楽というもの自体知ってるか分からないし、楽器とかも…
見せて説明した方が早いだろう。
すると、ノアは肩に乗せていた顔をグリグリと擦りつけてくる。
「ふふ、どうしたの?」
「……俺との時間がない」
拗ねたように告げる彼に、思わずキュンとしてしまった。
「ピアノの時間はあなたと一緒よ。まぁ、構うのはピアノだけれど。その後なら空いてるわ」
「…わかった。それまで我慢して待ってる」
「うん、いい子に待っててね」
コメント
あおい
のあくんかわいい
ノベルバユーザー321909
……ノア可愛い…え?え?猫?精霊?ツンデレでも無くて…はっ!此は『クーデレ』だ、そうに違いない…無口で、基本的には無表情(勝手な妄想)で…デレ?
クーデレしか無いなコレ(私的解決)
ノベルバユーザー248828
甘え上手だ❤️