創造の力で異世界無双~言霊使いの異世界冒険譚

カノン

特訓

ガリア 「さて、皆ついたか?」

レン 「ハァ・・・ハァ・・・」

クソはえぇ!なんつー速さだよ・・・始まりの音とかなかったけど目の前から急にいなくなったと思ったら数百メートル先にいたんだが・・・・兄様と姉様には追いついたけど、お父には追いつくどころかどんどん離されてお母様に至っては転移してるし・・・ホントに人外だよ・・・
そういうレンも人外なのだが、それに気付いてる様子はない。

ガリア 「アレクとククリアは遅くはないか?レンに負けてるじゃないか。それにしてもレンは速いな。その歳でその早さだと俺達もすぐに追い抜かれるかもしれないな。」

ラティア 「それでも私には追いつけないわよ?」

追いつけると思ってない
そう思っても口に出せないのは息が切れてるからで、息が切れてるのはこれまでにない程に全速力で走ったからで、つまりは負けず嫌いってことだ。

ガリア 「準備運動も今終わったことだし。特訓に入るか。」

今のが準備運動かよ・・・・俺死ぬかもしれない
っていうかメルはどこいった?

メル 「ここですよ、レン様。」

!?・・・どこだ!?

メル 「ここですよ、ここ。」

そう言われても俺の視界には一切いないぞ?

メル 「ダメですね、ですよ、上」

上?
そう言われ見上げたレンの視界には純白の一切の穢れがないお〇んつが・・・・・・

メル 「!?・・・・・・その目潰します・・・・・・!」

真っ赤になった顔でそう言うメルは可愛かった。
数秒後にはレンの悲鳴が響いたとか響かなったとか・・・・・・

「 ギャァァァァァァァ!!!!」

思いっきり響きました
5分後・・・・・・

レン 「ひ、酷い目にあった・・・」

メル 「上を向くレン様が悪いのです。」

レン 「おいメル、人に責任転嫁は良くないと思うんだが」

メル 「知りません。」

メルをジト目で見るレン
レンの方を見ないメル

ガリア 「ハッハッハ!仲が良いなレンとメルは!しかしレンの話し方俺達のときとメルのときでは違くないか?」

メル 「猫を被っているのですよ、レン様は。」

レン 「メル!ち、違いますよ?お父様、そんなことは決して」

ラティア 「あら?いいじゃない、会った時から堅苦しいと思ってたのよ。砕けた口調でいいのよ?」

ガリア 「そうだな。レン、メルと話してるときみたく俺たちにも砕けた口調で話してくれないか?あそこまで堅苦しいと親子でも溝があるというかなんというか・・・・」

ラティア 「そうそう、親と子なんだからレンはもっと子供らしくしていいのよ?」

そう言われてもな・・・・中身22歳だからな・・・でも、まぁ砕けた口調でいいならそれでいいかもな
5才のときに両親を失った幸はいまいち親との距離感がわからなかった。5才までは確かに愛情を注がれて育ったが、そこから数何年も愛情から遠ざかった人生を送っていた。異世界に来てから〘親〙という存在から改めて愛情を注がれ、どう反応すればいいかわからず親との距離があった。

レン 「わかりま・・・わかった。でも、もう少し時間をくだ・・・が欲しい。少しづつ直していき・・・ます。」

ガリア 「あぁ、ゆっくりでいい、ゆっくり、時間をかけて、慣れていこうか。」

ラティア 「えぇ、少しづつでいいのよ、レンのペースでね。時間はいっぱいあるんだから。」

レン 「・・・・!・・・・・・あ、ありがとう・・ございます・・・」

さて、水をさすようで申し訳ないんだが、レン達一行は時間が無いと言って結構急いで来たはずなのだが、ここでそれなりの時間をくっている。勿論、その事に気付いているのは誰もいない。アレクとククリアでさえ微笑ましく見守っている状況なのだから。そこら辺にいる一般市民がこれを見たら驚天動地だったろう。幸いにも近くには誰もいないので見られる心配はない。
お?物語が進むようだ。・・・・え?俺が誰だって?・・・細かいことは気にするな。禿げるぞ。

ガリア 「さて、少しばかり時間をくったな。さっさと始めるか。特訓と言っても俺たちで模擬戦をするだけなんだがな。誰から始める?」

レン 「・・・・殺すつもりか・・・・・・?」

面白そうだけど、いつかひき肉と化してそうだな・・・

ガリア 「ん?誰もいないのか?それじゃぁ始めに俺とレンでやってみるか!」

レン 「・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁぁぁ!?」






すみません、更新を1週間に1回か2回にする事にしました。ちょっと学校、部活、バイトの三拍子が案外キツくなりまして(笑)
前の文と全く関係ないですけど、イイネが急に増えて作者のわたくしとっても嬉しいです。イイネの数を見るとなんとも言えない嬉しさが込み上げて来るんですよね(笑)私的には、イイネが2~30くらいくればいいなと思ってましたが、それなりの数が来て読者の皆様には感謝感謝です!これからもよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございます!

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