お祈りしたら美少女になった話

yukoami

第10話 ついに学校!

性転換後初登校のお話です




今日は女になって初めて学校に行く日だ。
病気で入院してたとみんなには伝えてあるみたいだ。
今日は先生からみんなに話をし、その後俺が行く形になった。
流歌と家族になったことも学校側は知っているので、俺のサポート役を任せている。

朝起きると早速流歌に制服の着方を教わっている。
「絶対にこの肌着を着なきゃダメだからね!そうしないとブラが透けちゃうの。」
「は、はい!」
「リボンはこんな感じで結ぶの。」 
「えっと、こ、こうかな」
「んー、ちょっと違う。
もうちょっと綺麗になるはず。」
「それと、スカートだからパンツ見えないように黒パンを履くことね!
瑠夏は足元緩いから心配だよ。」
「気をつけます。」
「はい!これでOK!」
「ありがとう!」
鏡にはうちの高校の制服を着た、美少女2人が写っていた。
男だったら理性保てていなかったかもしれない。
そんなレベルだ。

「よし、そろそろ行こうか!」
「うん!」

2人で家を出る。


学校は、新しい家から電車で10分ほど乗るとある。
家は駅まで近い場所なので前より通学が楽になったんだ。
学校の最寄り駅に着くと、うちの学生でいっぱいだ。
毎日のごとく、男子達はみんなチラチラと流歌を見ている。
「流歌、みんなにこんなに見られてたんだね。」
小声で話す。
「え、何言ってるの?」
「なにが?」
「見られてるの瑠夏だよ?」
「え?」
「あなたがあまりにも可愛いから、男子がみんな見てるの。」
「え、そうだったのか!!」
まさか自分がそんなに見られてたなんて!
意識した途端視線が怖くなる。
自分が男だった頃、可愛い女の子をどんな目で見ていたか思い出したのだ。
怖いけど元男。
そんなの耐えられるんだから。



学校に着くと職員室に向かう。
担任の高山先生を呼ぶ。
30代の綺麗な先生だ。
「先生おはようございます!」
「あら、若林さんと篠生くん。いや、さんかな?
今日はみんなに病気のことを話すから、よろしくね。」
「はい。分かりました。」

流歌は先に教室に行き、俺と先生はチャイムがなったあとの生徒が廊下にいない時に教室に向かった。
先生方曰く、他の生徒に騒がれたら大変だからとの事だった。

教室に着くと先生が先に入る。
俺は廊下で待機だ。
「起立、礼、おはようございます、
着席。」
日番が号令をかける。
「みんなおはよう。
今日は病気で入院してた篠生くんが帰ってきます。その事について、みんなに報告しなければならないことがあります。」
「篠生くんは突発性性転換症という世界的にも極めて珍しい病気で入院していました。つまり、篠生くんは女の子としてこの学校に通うことになります。」
クラスがザワつく。
篠生どうしたんだと言ってる奴もいれば、篠生なんて居たっけとか、色々な声が聞こえてくる。
「みんな静かに。
じゃあ篠生くん入って。」
俺は緊張しながら教室のドアを開ける。
ガラガラ

ザワつきは大きくなる一方だった。
「えまってめっちゃ可愛い」
「こんな可愛くなったの?」
「やばい鼻血でそう」
「危うく求婚する所だった。」
みんな口々にいう。
最後変なやつがいたが気にしてない。
理由は女子だったからだ(?)

勇気を振り絞って声を出す。
「し、篠生瑠夏です。
こ、こんな姿ですが、改めてよろしくお願いします。」
「「「「ウォーー!!!」」」」
男共の雄叫びである。
先生が口を開く。
「じゃあみんな静かに。
急な病気なのでわからないことが多いと思うから、クラスのみんなでサポートしてあげてね。」
そう言って先生が教室を出ていく。
俺は自分の席につくと男子達に囲まれる。
「篠生、元気だったか!」
「これからも仲良くしようぜ!」
「篠生大変だったな!」
こいつら、俺が女になった途端これだ。
これからもってお前1度だって話したことあるのか。
さすがに怖くなってきた俺はあたふたしながらも口を開く。
「ごめん。
みんな、ちょ、ちょっと怖いよ。」
そう言った途端何故か数人倒れるやつや、赤くなってるやつがいた。
どうしてだろう。

「「「ごめん」」」
生き残ってた男子は目を逸らしながら謝り、気の抜けた感じで自分たちの席に帰っていくのであった。
これは今日1日長くなりそうだ。



ようやく学校での様子になりました。
進みが遅くてすみません。

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