お祈りしたら美少女になった話

yukoami

第4話 失敗


今の時点でネタ切れが来ていますが頑張ります。。




検査は服を脱がなければならなかったが、少し慣れてきたのかスムーズに着替えることができた。
身体測定もしたが驚きの結果だった。
男の頃のステータスは、
身長169cm 体重56㎏ というとても微妙だった。
今のステータスは
身長147cm 体重37㎏というまたまた微妙だった。
身長は約20cm縮んでるし、体重は10㎏以上減っている。

「全ての検査の結果は1週間後には出る予定だ。
しっかりと歩けるようになれば退院はしてもいい。
その代わり、気になることが多いから検査のために定期的に通院してほしいんだ。」

「はい。わかりました。」

看護師に車椅子で連れられ自分の病室に戻ってきた。
「午後にはリハビリがありますのでその時にまたお伺いしますね。」

「わかりました。ありがとうございます。」

看護師が出ていくと、尿意をもよおした。
「やば、トイレ行きたい。」
と思い、ベッドから降りると我慢してるせいか脚に力が入らない。

「危ないっ」

と言うと同時に倒れた。
起きようと思ったが、我慢する力の入れどころが分からずに、失禁してしまった。

「う、嘘だろ…。この年になっておもらしなんて…。」

部屋中がおしっこのにおいでいっぱいになった。
絶望の中、すこし興奮している自分がいた。
目の前にある鏡に自分が映る。
その姿は、小さなかわいい女の子がおもらしをしてしまって泣いている画だった。
その姿を見て顔を赤らめると同時に、股が熱くなるのを感じた。
男の頃なら硬くなっていたであろう部分はもうない。
だが、手は自然に下に伸びていた。
まだ男と言う自覚の方が強いので、自分なのは分かっているのに抑えきれないほど女体に興奮していた。
今までよりも物寂しい感じがしたが、触れた瞬間に、ビクンッとなるほどの快感が走る。
おしっこで濡れているのに加えて興奮してぬるぬるとしている。
自慰行為をして男の頃では経験できなかった快感を味わう。
気持ちいいのか何なのか難しい感覚。
男の気持ちが残ってるせいで、女である自分に興奮してるのだ。
快感で声が出そうになるが、どうにか抑える。

絶頂を迎える頃にはおしっこが冷たくなっていた。
寒くてブルブルっと震えると、力が抜けて残っていたらしいおしっこが再度漏れてしまう。
再度、失禁してしまった羞恥心から、涙が溢れた。

備え付けの収納の中にしまわれている雑巾を取り出し掃除をする。
失禁したこと、更に自分の失禁に興奮してしまったことが情けなく思えた。
掃除をしていると、今まで保ってきた細い糸がプツンっと切れるかのように声を上げて泣いてしまった。

すると、それに異変を感じた近くにいた看護師が駆けつけてくれた。
「篠生さん!
どうかいたしましたか!?」

「あの...ごめんなさぁい!!」
また泣いてしまった。
まるで子供にでも戻ったみたいに。
「篠生さん!私たちが片付けますので大丈夫ですよ!
新しいお着替えもお持ちいたします!」



気持ちが収まるのには時間がかかった。
リハビリ時間を少し遅らせてもらい、やる気になったら声をかけてとの事だ。
時間は既に16時になっている。
18時には流歌が来るから早めに行かないと。
ナースコールを押し、リハビリをするために看護師を読んだ。

普通に歩くにはまだぎこちない。
何かと言ったら全ての長さの違いだとおもう。
感覚通りに動かしてもなんか違ったりみたいな感じだ。
慣れていくしかないだろう。
今やってるのは本当の初歩からのリハビリだ。
すぐにできるようになるだろうと先生からは言われている。
手をグーパーしたり、指が離れて動くか、その場で足踏みをするなど、地道な作業だ。
慣れてくると、思った以上に指はするすると動き、手から腕にかけても問題はなさそうだった。
歩行に関しては、今までの脚の長さとの感覚の違いからどうしていいか分からなくなっていたのだが、足踏みなどすることによって今までよりもスムーズに歩けるようになった。
「篠生さん。いい感じになってきてますね!」
「ありがとうございます!
前よりも動かしやすいです!」
「少なくともあと一日はやってもらわないとなんだけどすぐに退院出来ると思うよ!」

リハビリが終わる頃には17時半になっていた。
部屋に戻るも、まだ流歌は来てない。
ベッドに入ると、疲れていたのか気づいたら眠っていた。

☆流歌視点

瑠夏が女になったなんて信じられないけど、写真を見る限りたしかに瑠夏っぽいし、喋り方も瑠夏なんだよなぁ。
まだ状況が追いついていないけど、とりあえず見に行って確かめるしかない!

病室に着くと、何やら見たことのない可愛い生き物がベッドで寝ていた。
スースーと息を立てて寝てる。
いやぁぁ、なんだこれ、かわいすぎる。。。
起こしたくない。
そうだ、起きる前に写真を撮ろう!
smowというお相撲さんが撮っていた話題の写真アプリなら音も出ないし!
何枚もいろんな視点から撮ってしまう。

「はぁぁ...かわいぃ……。」

と声に出してしまった。
すると、ピクピクっと瞼が動き、宝石とも例えがたいなんとも綺麗な瞳が現れた。
パチッと瞬きをすると、口を開き、

「あ、流歌だ、おはよう!」

と美少女が私の名を呼んでくれた。


☆瑠夏視点

目を覚ますと流歌がいた。

「あ、流歌だ、おはよう!」
と声をかける。
すると、少し固まってから

「お、おはよう!」
と返ってくる。

「ね、ねぇ、本当に瑠夏なの?」
予想通りの反応だ。

「そうだよ!」
「瑠夏!!可愛すぎでしょ!!!」
「俺も最初見た時びっくりしたけど、よく見れば流歌の方が可愛いと思うよ。」
「な、そんなことない!」
「あると思うんだけどなぁ。」
「ない!
そんなことより、退院はいつできるの?」
「明日出来るかもしれないって!」
「え、そうなの!?
思ってたより早くてよかった!」
「それ俺も思った!」
俺も早く退院したくて仕方なかったのだ。

「ねぇ瑠夏」
「んー?」
「俺辞めよう」
「え?俺が俺以外の私とかなんか言うの?
気持ち悪い気持ち悪い!」
「あのね、今のあなたのその美貌で俺の方が気持ち悪いよ。
私も手伝うから頑張ろうよ。」
「...うん...。」
「それと、学校の中では絶対に1人で歩かないこと!」
「え、どうして?」
「その可愛さでどうして一人で歩こうと思うの?」
「だって、流歌だって1人で歩いてるもん。」
この可愛さで人のことを言ってる場合なのかとつっこむ。

「私と瑠夏じゃ、女のキャリアが違うの!」
「じゃ、じゃあ流歌と一緒ならいい?」
「それならいいよ」
「やった!ならそうする!」
流歌となら安心だ。
流歌の顔を見てみると、少し赤いような気がした。

「流歌?どうしたの?顔赤いよ」
「え!?いや、なんでもない!」

それから学校の様子など話していると1時間なんてあっという間だった。
「じゃあ、私そろそろ帰るね!」
「おう!親御さんも心配するかもしれないし早く帰りな!」
「う、うん。ありがとう。」


ここで流歌の顔が暗くなったことに瑠夏は気づいていなかった。

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