魔法学園の最強最弱者

寺さん

15話~白の騎士団~

眠い目を擦りながら長い廊下を歩くともうユイがいた。

「おはよ」

「おう」

(相変わらずユイはきれいだなー)

思わず見とれていると後ろからいきなり抱きつかれそのまま押し倒された。顔は見てないが心のなかであいつだと確信した。

「や、守君」

「やっぱり、お前か.....朝イチに会っていきなり押し倒す女はお前が初めてだ。」

「まぁまぁそう固いことは言わないでよ~あ、もしかして照れてる?可愛い~守君」

「照れてねぇよ!!後お前シャツのボタンわざと開けてるだろ?!」

立ち上がったその瞬間後ろから殺気が感じられた。後ろを向くと手には大きな剣が二本。

「あのーどうして両手にデバイスがあるのでしょうか?」

「ワケは分かるでしょ?ふざけてないで早く学園長室に入るわよ?」

「は.....はいっ!」

(やっぱユイは怒るとこえーな)

ガチャッ
「失礼します」

中はとても広く一人使うには有り余るほどの大きさだった。そのなかに少し大きめの机とイスがあり、そのイスに学園長が座っていた。

「久しぶりねユイ」

「へ?お前学園長と知り合いなの?」

「知らないの守君?ユイちゃんと学園長は親戚なのよ?」

あ、そういえば学園長の名前確か板垣.....なんだっけ?まぁ、名字は覚えてるけどしたの名前が思い出せない

「ここでは板垣と名字で呼んでください学園長」

なんだかユイ冷たいなーもう少し愛想よくすればいいのに。

「相変わらず冷たいわねぇユイちゃんは。
あら?そちらの二人は私が頼んでおいた大川サヤカさんと、山川守君ね?」

「はい、そうです一年の山川と」

「同じく大川サヤカです。」

「あらあら、礼儀正しいわねー」

「それで、学園長今日私たちはなぜ集められたのですか?」

ユイが唐突に聞く。

「あなたたちは魔法撲滅連合会って知ってるかしら?

「はい、確か魔法に反対する過激派組織ですよね?」

「そう、最近その略して魔連は私たちの住む町で色々な犯罪を犯してるの。だから、優秀な君たち三人はわが校のエリート集団白の騎士団に入会して町の平和を守ってもらいたいの。」

へーそうか優秀な三人に.....って俺も?!

「ちょっと待って下さい!ユイやサヤカがやるならまだしも、俺Dランクだしデバイスコピーっていう異端者能力つきですよ?!」

別にやるのは構わないが俺みたいな奴が入ると白の騎士団の名が汚れちゃうんじゃね?

「ふふふ、話はユイから聞いてるわよ最強最弱さん」

マジかよ、何でもお見通しかよ。まぁ頼まれたからやるっきゃないか!

「分かりました、それじゃいつから活動すればいいですか?」

「やる気があっていいわね、それじゃもう入会は申し込んであるから今日の放課後に武道室に行って色々と教えてもらいなさい守君。」

何か笑った顔がユイに似ていた。

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