氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

四天王会議

アリスとのデートの翌日

起きたとき、すでに寮には誰もいなかった

みんな合宿へ向かったのだ

今は9時だ、おそらくみんなは6時ぐらいに出発しただろう

ベッドから降り、リビングへのドアを開けると

そこにはアリスがくつろいでいた

テレビを見ている

「おはよう、アリス」

「おはよう、秋風」

「昨日はありがと」

「いいよ、可愛いアリスを見れたしな」

ちょっと、からかってみた

「・・ばか」

本当に反応が可愛い

「ご飯できてるわよ、今、電子レンジで温めるわ」

「ああ、ありがと」

秋風は席についた

「にしても、四天王会議って何するんだ?」

「さぁ、わからないわね、全く」

本当に何をするんだろうか、面子がヤバイからひどいことになりそうだ

「会議は、10時からでしょ」

「少し2人でゆっくりできるわね」

確かにそうだ、この寮には、今俺とアリスしかいない

まぁ、寮母さんはいるが

「あっ、別にいやらしい事を考えてるわけじゃないから」

「ただ、秋風と2人でいたいだけだから」

アリスはかなり慌てている

「俺は別にいやらしくてもいいのになぁ」

アリスは顔を赤くしている

「なら、早くご飯食べてよ・・・」

ああ、ついにこの時が来たのか

秋風はそう思った

けどまてよ、一国の皇女を傷物にしていいのか?

そんなことしたら、殺されるんじゃね・・・

いや、大丈夫だ、そう、なんとかなるさ、多分

いやいやいや、ダメでしょ、アランさんに殺される

けど、アリスがいいなら別に・・・

結局秋風は欲望に負けてしまった

そして、秋風はご飯を早くたいらげて

ソファで横になっている、アリスにとびかかろうとした

だが、その時

ピンポーン

インターホンが押された

何だよ誰もいないんじゃなかったのかよ

秋風は少しだるそうにモニターを見る

すると、

「やぁ、秋風くん、来たよ」

「よっ、東山、早く開けろよ」

最上と血原が立っていた

「何でここにいるんですか?」

秋風はかなりやる気無さそうな感じで話しかける

「ライム送ったじゃないか、会議は君の部屋でやると」

へっ?

ライム、そういや昨日みてない

秋風はすぐに携帯を取り出す

「・・・・」

確かにライムが来ている

「は、はい、今開けます」

秋風はかなり落ち込みながらドアを開けた

「おっじゃまー」

血原は入った瞬間飛び出していった

「お邪魔するよ」

最上はゆったりしている

ん?

いや、ちょっと待てよ

血原先輩にアリスと俺の部屋のことバレちゃうじゃねぇーか

「血原先輩、ちょっとスト・・・」

止めようとした時にはもう遅かった

「あれ?何でイルバーナがいるんだ?」

血原とアリスはお互いを見て固まった

やらかした

その後俺は、会議よりも長くアリスに怒られ

血原先輩はその間ずっと笑っていた

「んじゃ、僕たちは帰るよ」

「末長くお幸せにな、新婚夫婦」

「てか、会議っぽいことしてないんですけど」

「会議なんて、いつもこんなもんだぞ」

「会議というよりは、親睦会だよな」

何なんだこの人たちは

「んじゃ、お邪魔しました」

「おいおい、アレはしないとダメだぞ、赤ちゃんできちゃうからな、これは人生の先輩からの忠告だ」

「あんたらのせいでチャンスが台無しになったわ」

秋風はツッコミながらドアを勢いよく閉めた

そして、その次の日も秋風たちはいじられたのだった

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