邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百二十八話 唐突なる真実

8章 復活儀式


ー《銀の弾丸シルバーバレット》を取得しましたー
ーWクエスト『世界ワールド救世主セイヴァー』を受注しましたー
椅子に座っていたシグレは、その黒い手紙をそっと閉じた後、中空に火種を生み出し、そこに手紙を投げ込み、跡形もなく焼き払った。

「…………………」
『…………この内容が本当かどうか、ボクには計り知ることはできないけれど、でも、これは……』
『……なんとも言えんな。我々にそのようなことが起きたとは、唐突に聞かされたとしてもはいそうですかと認められるわけがない。ないが………』

一時の静寂。
黒い神殿には水の流れる音のみが響いている。

「あながち、嘘とも言えないと」
『ああ、そもそも、私は自分の存在に疑問を持たなかったんだ』
『ほかの神には起源がある。人間から昇華したり、人々の進行から生まれ落ちた真正の神であったり、だが、我々にはその起源がない』
『ただの人間に、神が喚べるはずが、創り上げることなど出来るはずがない……!
偶然にも・・・・神の名を・・・・神の存在を・・・・・言い当ててしまわない限りは・・・・・・・・・・・・・……!』

その発言の後に再び静寂が黒き神殿にもたらされた数秒後、シグレが重々しく顔を上げ、未だ封印に縛られる神へと問いかける。

「つまりは、そういうことですか」
『……だね』
『こうして自分が作られたものだと自覚すると、かなりくるものがあるな……』
『そもそも話に基づくなら我々の姿や性質が全て作り物だからな……魔術神同様我も理解に時間がかってしまった』
『ま、そんなこと考えても今は解決しないしね。ほかのこと考えよう』
『そうだな。それで、託された人間、いや、もう人間じゃないか、託された邪神様はどうするんだ?』
「心は人間ですよ?どうするかと言われたら、それはまあ、元々やる気でしたし」
『目的が定まったかな?』
「ええ、まずはクトゥルフ様の解放、そして、全ての元凶たるニャルラトホテプ、その全てを滅ぼしに行きますよ」
『了解!』
 
そういうとシグレは光に包まれ、深き者どもの歓喜と憎悪の渦巻くルルイエを去ったのだった。



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