邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第二百七十二話 転居
8章 復活儀式
「それはまぁ、こうやって……」
そう言うシグレの隣に巨大な門が現れた。
豪奢な装飾の施されたそれはこの集落にいる最も大きな狼でも簡単に通れるほどの幅と高さを誇っていた。
「よし、これはなんだ?」
「転移門、離れた距離を一瞬で移動する魔法の一種です」
「なるほど、ここに来たのもそれか」
「ええ」
「もう驚くに驚けねぇよ……」
疲れ切った苦労人の顔で精霊狼王が消え入るように問をなげかけ、それにシグレが答えると一層苦労を滲ませた顔色でシグレと親密になったものが必ず言うセリフを吐き出した。
『さすがはシグレさんだぜ!』
『まぁ本当にここまで来ると驚くに驚けないからな……あとクトゥルフ、語尾、語尾おかしくなってるぞ』
「私は何に見えるんですか……」
「『『バケモノ』』」
「これはひどい……」
クトゥルフ達との念話のつもりだったがどうやら無意識に口にしていたらしく目の前の精霊狼王にも言葉を返されてしまった。
しかも三人とも同じ言葉を。
そんなにバケモノだろうか。
ちょっとなんでも出来てほぼダメージを与えられない人畜無害な優しい邪神だと言うのに。
(あれ?化け物じゃないか)
もはや自分でも弁護ができないことを悟ったシグレは、大人しく三人のバケモノ発言を受け入れた。
『むしろバケモノ以外のなんなのか』
『邪神だろ、真の意味での』
『ああ、己以外の全てを堕落させ、翻弄するとかそう言う……』
「えぇ……」
脳内でそんな雑談を繰り広げていると、精霊狼王がやってくる。
「よし、話はつけてきた。全員賛成だ。まあ近いうちに獲物がなくなるのも、もうここじゃ自分の力を持て余すのも全員がわかってたから説得は簡単だったぜ」
「了解です。じゃあいきましょうか」
「おう、お前ら!俺に着いてこい!」
そう言うとまずシグレが門の中に入り、精霊狼王をはじめとした狼達がそれに付き従うように門に入っていく。
シグレが門を繋いだ先は、影の城よりマップ数十個近く離れた森林の広場、偽クリードや偽コインヘンにより踏み潰され、シグレの言霊によって補修された地面が剥き出しになっている所だった。
そこは狼百頭以上を収容していた狼の集落よりも遥かに大きく、周辺には戻ってきた自然生物が闊歩していた。
「本当はただ様子を見に来ただけなんですがね。まあ私のせいで進化したみたいですし、これならここのモンスターでも狩れるでしょう。頑張ってください。それと、有事の際には手伝っていただきますよ?」
「ああ、そりゃ当然だ。むしろそんな程度のことでいいなら簡単だぜ。ありがとな」
新しい住処に走り出していく仔狼達を見ながら、シグレと精霊狼王は静かに語り合っていた。
なんかいいねが5500超えてた……
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そう言うシグレの隣に巨大な門が現れた。
豪奢な装飾の施されたそれはこの集落にいる最も大きな狼でも簡単に通れるほどの幅と高さを誇っていた。
「よし、これはなんだ?」
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「なるほど、ここに来たのもそれか」
「ええ」
「もう驚くに驚けねぇよ……」
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『さすがはシグレさんだぜ!』
『まぁ本当にここまで来ると驚くに驚けないからな……あとクトゥルフ、語尾、語尾おかしくなってるぞ』
「私は何に見えるんですか……」
「『『バケモノ』』」
「これはひどい……」
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しかも三人とも同じ言葉を。
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ちょっとなんでも出来てほぼダメージを与えられない人畜無害な優しい邪神だと言うのに。
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もはや自分でも弁護ができないことを悟ったシグレは、大人しく三人のバケモノ発言を受け入れた。
『むしろバケモノ以外のなんなのか』
『邪神だろ、真の意味での』
『ああ、己以外の全てを堕落させ、翻弄するとかそう言う……』
「えぇ……」
脳内でそんな雑談を繰り広げていると、精霊狼王がやってくる。
「よし、話はつけてきた。全員賛成だ。まあ近いうちに獲物がなくなるのも、もうここじゃ自分の力を持て余すのも全員がわかってたから説得は簡単だったぜ」
「了解です。じゃあいきましょうか」
「おう、お前ら!俺に着いてこい!」
そう言うとまずシグレが門の中に入り、精霊狼王をはじめとした狼達がそれに付き従うように門に入っていく。
シグレが門を繋いだ先は、影の城よりマップ数十個近く離れた森林の広場、偽クリードや偽コインヘンにより踏み潰され、シグレの言霊によって補修された地面が剥き出しになっている所だった。
そこは狼百頭以上を収容していた狼の集落よりも遥かに大きく、周辺には戻ってきた自然生物が闊歩していた。
「本当はただ様子を見に来ただけなんですがね。まあ私のせいで進化したみたいですし、これならここのモンスターでも狩れるでしょう。頑張ってください。それと、有事の際には手伝っていただきますよ?」
「ああ、そりゃ当然だ。むしろそんな程度のことでいいなら簡単だぜ。ありがとな」
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