邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第二百五十八話 豹変:Exaggeration
7章 あゝ神よ
『さて、どうなっているのかな?もう食べられているのだろうか?何せ英雄の屍に龍種並の黒獣が無尽蔵に湧き続ける地獄だ。全部倒せば、なんて言ったが彼には一匹も倒せないだろう。まあ、倒せたとしても無尽蔵に湧き続けるから意味なんてないんだけどね』
シグレがクー・フーリンの胸を貫く数分前、自らの居城となった影の城に戻ってきたルキフグスは玉座に座りながらシグレが陥っている窮地を思い浮かべて人の悪い笑みを浮かべる。
どう足掻いても突破できない八方塞がりの状態。
疑いもせずみすみすその状況を招いてしまったシグレには失笑を禁じ得ない。
これが黒獣を倒し回っていたというのだから、今後は黒獣を強化していかなければならない。
そんな思案をしながらルキフグスはいまシグレに襲いかかっているであろう黒獣と視界を共有した。
『はぁ?なんでこんなに簡単に死んでいるんだ?あそこに置いてきた子達は全て龍種と同レベルかそれ以上の強さのものしか居ないはずだ。あの子らに効果のある攻撃はそれこそクー・フーリンの持つ因果逆転の魔槍やケルトの体を元にしたことで唯一弱点となってしまったルーンくらいしかないはず……チッ。使えないねぇ……』
視界が瞬時に黒く染まる。
次の黒獣に乗り換えても、その次も、そのまた次も。
黒獣とリンクした自分の視界がブラックアウトするなど、ひとつしかありえない。
即ち____
『出現した瞬間に滅されている?』
認めがたいが認めるしかないその事実にルキフグスは驚愕し、それと同時に黒獣の不甲斐なさに憤慨し舌打ちする。
『ん?』
いきなり絶え間なく続くと思われたブラックアウトの連続が途絶えたことにルキフグスは疑問を覚えつつも黒獣の目からシグレを見る。
そこには、操られ傀儡となったクー・フーリンの胸を貫くシグレの姿がありありと映っていた。
『な……!?バレたのか!?あの一瞬で!……くそ!杭が抜かれたせいで発狂も治ったか!あぁクソ!アレを止めろ!』
玉座で頭を掻きむしるルキフグスは黒獣と騎士達に突撃指令を出し、今まさにクーフーリンを地面に下ろそうとするシグレに全ての黒獣を突貫させる。
しかし、その動きは鈍かった。
『何!?死体が恐怖するだと!?巫山戯るな!いいから突っ込め!』
その指令を受けてようやく黒獣達が全速力でシグレに特攻していく。
『フーッ……!フーッ……これで奴も……
その瞬間、ルキフグスの視界が再びブラックアウトした。
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『さて、どうなっているのかな?もう食べられているのだろうか?何せ英雄の屍に龍種並の黒獣が無尽蔵に湧き続ける地獄だ。全部倒せば、なんて言ったが彼には一匹も倒せないだろう。まあ、倒せたとしても無尽蔵に湧き続けるから意味なんてないんだけどね』
シグレがクー・フーリンの胸を貫く数分前、自らの居城となった影の城に戻ってきたルキフグスは玉座に座りながらシグレが陥っている窮地を思い浮かべて人の悪い笑みを浮かべる。
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これが黒獣を倒し回っていたというのだから、今後は黒獣を強化していかなければならない。
そんな思案をしながらルキフグスはいまシグレに襲いかかっているであろう黒獣と視界を共有した。
『はぁ?なんでこんなに簡単に死んでいるんだ?あそこに置いてきた子達は全て龍種と同レベルかそれ以上の強さのものしか居ないはずだ。あの子らに効果のある攻撃はそれこそクー・フーリンの持つ因果逆転の魔槍やケルトの体を元にしたことで唯一弱点となってしまったルーンくらいしかないはず……チッ。使えないねぇ……』
視界が瞬時に黒く染まる。
次の黒獣に乗り換えても、その次も、そのまた次も。
黒獣とリンクした自分の視界がブラックアウトするなど、ひとつしかありえない。
即ち____
『出現した瞬間に滅されている?』
認めがたいが認めるしかないその事実にルキフグスは驚愕し、それと同時に黒獣の不甲斐なさに憤慨し舌打ちする。
『ん?』
いきなり絶え間なく続くと思われたブラックアウトの連続が途絶えたことにルキフグスは疑問を覚えつつも黒獣の目からシグレを見る。
そこには、操られ傀儡となったクー・フーリンの胸を貫くシグレの姿がありありと映っていた。
『な……!?バレたのか!?あの一瞬で!……くそ!杭が抜かれたせいで発狂も治ったか!あぁクソ!アレを止めろ!』
玉座で頭を掻きむしるルキフグスは黒獣と騎士達に突撃指令を出し、今まさにクーフーリンを地面に下ろそうとするシグレに全ての黒獣を突貫させる。
しかし、その動きは鈍かった。
『何!?死体が恐怖するだと!?巫山戯るな!いいから突っ込め!』
その指令を受けてようやく黒獣達が全速力でシグレに特攻していく。
『フーッ……!フーッ……これで奴も……
その瞬間、ルキフグスの視界が再びブラックアウトした。
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