邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百十八話 スタンピードは唐突に

7章 あゝ神よ


シグレさんの大虐殺から少しだけ時は遡り__

シグレがクマリとの商談に使用していた薄暗い部屋から出ようとすると、クマリが突然思い出したようにシグレに声をかける。

「あ、そうそう、クエスト名は「大量発生スタンピード」で、ここ以外の街とかでも定期的に発生するらしいよ」

「分かりました。情報提供、感謝します」

「いやいや、いい情報ネタのお代だよ」

シグレはそれだけ言うとソファーの背に顎を乗せながらヒラヒラと手を振るクマリに一礼し外に出る。

「ポーションの在庫が足りねぇぞ!」「ちょっとカウンター人足りないわよ!」「おーい!増援たの「ギルマス呼んでこい!緊急事た「うるせぇ!」

一言で言うなら、混沌カオス、だろうか、冒険者ギルドでは職員と思しきもの達が忙しなく動き回っている。
大量発生スタンピードは大事件のようで、まるで横断幕のようにデカデカとギルドのカウンター近くに『大量発生スタンピード発生!ご協力を!』という文字が描かれた布がかけられている。

どうやら大量発生スタンピードクエスト用の臨時カウンターがあるようだったのでシグレはそこに行ってクエストを受注し外に出る。

ちなみに報酬は討伐したモンスターの素材と討伐数に比例して何かアイテムが貰えるようである。

ちなみにランキングのようなものもあるらしくそこでも商品が用意されていた。

どうやらスタンピードは街の周り全方位から襲ってくるらしく対処にはどうしても大量の人員が必要、まぁ何時ぞやのゴブリン大量発生の時の強化版と考えればいいだろう。街だと言うのにフル装備のプレイヤーが多い、やはり緊張するのか広場の噴水で震えている者もいる。

そんなプレイヤー達や懸命に物資を輸送したり警護に参加する衛兵たちを見ながら、シグレは最もプレイヤーが少ない北門へと歩いていった。


龍脈操作による生命探知、超便利なのです

誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)

いいね、フォローもお願いします

Twitterのフォローもお願いします
(IDは@87lnRyPJncjxbEpです)

「邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く