邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百十二話 “スキルの自力取得方法”

7章 あゝ神よ


「さて、それじゃあ次、スキルの自力取得についての説明を頼めるかい?」

「分かりました。簡単に言えばゴーレムを再起動しようとしたら魔力が上手く扱えなかったので試行錯誤してたら取得出来ました」

「……ん?聞き捨てならない単語が聞こえたような……」

「草原ボスのゴーレムは多分テイマーが最後に倒せば通常ドロップが無くなる代わりに魔力操作さえ出来ればゴーレムをテイムできますよ」

「マジで!?それ大問題なんだけど!?」

テイマーが不遇職である理由の一つ、契約の難しさが一体とはいえほぼ無いのはでかい。
それにゴーレムなら壁役として機能するので、テイマー単騎とゴーレムでも一応前衛後衛となれるので有用性が高い。
以前のサーバー対抗戦にて岩鉄をみたプレイヤーたち_勿論情報屋クマリもその一人である_が血眼になって探していたついぞ見つからなかったその情報が簡単に出てきたことに驚きつつ、灯台下暗しであったとクマリは後悔する。

「確かに倒したはずのゴーレムが消えないという情報は時々あった。攻撃すれば消えたらしいから何かの見間違いだと思っていたのだけれど……そういう事だったのか……」

「ボスのデータは高位の鑑定スキルが無ければ見れませんからね。致し方ないでしょう」

「話を戻しますが、魔力操作と魔力感知に関しては自力取得条件が判明しています。私の知り合いの大賢者に聞いたところ、体内と体外の魔力を感じ取れれば良いのだとか」

「どういうこと?」

「簡単に言えば体内魔力は血液のように身体中を循環しています。
強化系スキルにMPを消費するものがあるでしょう?あれは体内魔力を消費して身体能力などを強化しているのですよ。
で、体外魔力とは魔法に変換された体内魔力や龍脈の魔力を指します」

「龍脈?ちょっと解説プリーズ」

「龍脈とは簡単に言えば世界の魔力が流れるところです。視認はできませんが干渉はできるしずっと流れているわけでもない。湖のように魔力の集まる場所があります。例えば砂漠にはモンスターの湧く『巣穴』があるらしいですね?あれは龍脈の中でも極々少ない魔力の欠片が集まり、溜まったものです」

「なるほど」

熱心にメモをとるクマリに解説しながらシグレは卓上に置かれた紅茶を飲んだ。


今度は長くなって上下編に……

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