邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百十一話 “ボスのソロ討伐報酬品”

7章 あゝ神よ


「結構です。それではソロドロップのリストはこちらです。必要とあらば現物を出しますが?」

「ありがたいな、あるだけでいいから、現物を出してもらっていいかい?」

シグレの渡したソロドロップアイテムリストにはアイテムの効果、レア度、耐久や説明文などが記載されているが実際の写真はない。
単にシグレがこれを作ったのはかなり前で、自分で整理するように作ったので写真はいらないという判断だった。
クマリのような情報屋の立場からすれば外見情報も立派な商品である。抑えておくに越したことはない。

そんな訳でシグレがアイテムボックスから次々とボスのソロドロップアイテムを取り出した傍からクマリが再鑑定したり様々な角度から視界を撮影スクリーンショットしてシグレの渡した資料とは別の羊皮紙に転写している。

「いや~街で売ってるのはザラザラの羊皮紙しかないから大変だよ。ちなみにこれはどうやって作ったんだい?」

「木魔法ですね。木材の繊維を操作して紙にしました」

「なるほど」

「情報を一つ開示したのでこちらからも一つ、今紙に画像を転写したのはやはりジョブである「情報屋」か「記者」のスキルですか?」

「やっぱり知ってたか。正解だよ。「記者」のスキル『画像編集』さ、これで画像テロップつけたり出来るんだけど、裏技的な感じで画像もコピーできたりするんだよね」

「なるほど、ありがとうございます」

全ての作業が終わったのか話している間にも迷わず作業を進めていたクマリの手が止まった。
紙をひとまとめにしてインベントリに放り込み、顔を上げる。

「さて、それじゃあ一つ目の対価はなんだい?」

「今あるジョブリストを、2ndジョブやEXジョブ対応したものをください」

「なんだ、そんなものか。判明している範囲でいいなら簡単だ。はいこれ」

ざっと見るだけでも膨大な数のジョブが記された羊皮紙を手渡され、軽く確認したシグレは満足してそれをアイテムボックスへとしまい込む。

「さて、じゃあ次だ」

薄暗い隠れ家での情報屋との取引は、始まったばかりである。


ジョブリストは小出しにする感じになるかと……

誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)

いいね、フォローもお願いします

Twitterのフォローもお願いします
(IDは@87lnRyPJncjxbEpです)

「邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「SF」の人気作品

コメント

コメントを書く