邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百七十五話 ビースト I

7章 あゝ神よ


『さて、それでは死ね。愚鈍なる神々よ』

平坦な声が黒く染まった空間に響く。
その手には全てを呑み込む黒い球体が一つ。

そして、その無慈悲な宣告とともに、確実な消滅を、死してなお苦しみ続けるであろう最悪の結末をもたらす凶弾が放たれ、動けぬシグレの胸に触れ________









パチン

「無理に決まっているでしょう」

軽く手で払い除けられた。

「さて、仕上げをしましょうか・・・・・・・・・・

『『『『『『『は?』』』』』』』

それ以外の全てが驚愕し、そして慄いた。

至極当然であろう、自分たちならばなすすべもなく死ぬであろう凶弾を払い除けてみせたのだから。

『ど、どういう事だ!?』

ビーストが驚愕とともに焦り出す。
長い時を重ね、幾度も復活を繰り返した彼でも、己の攻撃を防がれたのはこれで初めてであった。

神縛鎖エルキドゥ

シグレが一言呟くと、黄金の鎖が虚空から現れてビーストを拘束する。

『な…動けない!どういう事だ!?』

ビーストは気付かない。
自分が、最も愚かな行為をしたことを・・・・・・・・・・・・・
ビーストは知らない。
この肉体の、所有者を。

「当然です。あなたは、ただのアイテムに宿った意識に過ぎない。身体があれば別ですが、その身体は私の従魔・・・・です。
であれば、主に攻撃など出来ないでしょう・・・・・・・・・・・?」

神々は驚愕し思い出す。
確かに、取り込まれる前は拘束できていたと。

『ツッ!』

「まだ暴走している状態なら半ば霊体に近いので拘束は免れたのに、完全に融合してしまっては逃げられませんよ?」

『クソ!外れろ!外れろ!』

「無駄です。それはあなたを唯一縛る世界の鎖。自分自身でも抜け出せないのに、借り物の肉体で抜け出せるとでも?」

コツ、コツ、コツ
倒れ伏す神々が固唾を飲んで見守る中、シグレは静かにそれに近づく。

「それでは、さようなら」

『え、えぇ…うぁぁぁぁぁ!』

ビーストは混乱していた。
消えるはずの無い自分が、高々一度殺されるくらいで今更何を思うのか。
何故こんなにも恐怖を感じるのか、それが理解出来なくて。

「ようこそ、永劫の牢獄へ」

あるいは空っぽのおもちゃ箱エンプティ・ワールド

ークエスト 世界悪ビースト I をクリアしました
世界悪ビースト:???(封)を取得しましたー
ー全悪属性を取得しましたー
ー救世属性を取得しましたー
ー矛盾を取得しましたー
ー《2つ目のピース❮ビースト I❯》を取得しましたー
ー《世界悪ビースト:???》を取得しましたー
ー《目醒め前》を取得しましたー

ー眷属との関係が変化しましたー
ースキルの最適化を実行しますか?ー
ーY/Nー
ーYー
ースキルを最適化しますー


超☆展☆開

クエスト受託はシグレが自動受託するように設定したので自動受託されました

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(IDはあらすじにあります)

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コメント

  • ノベルバユーザー85406

    とても楽しみにしています、毎日の更新が待ち遠しいです‼️

    3
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