邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百五十二話 その名は「邪視」

7章 あゝ神よ


「こんなもんすぐに攻略してやるわ!」
「俺たちは過去にB級ダンジョンの攻略もしているんだぞ!」

威勢のいいことを言って軍隊は突き進んでいくが、迷宮の狭い通路により十全に動けていない。

そんな兵たちの様子を見ながら、シグレ達は雑談をしていた。

「恐ろしいな…アレでも我が国最精鋭の騎士なのだが…」

「まあ無理もないね。材料も作者もおかしいから」

「まだまだあるんですがねぇ…見せないほうが
「見せて」
「い、いや、死んでしまうかも知れませんし…」
「大丈夫!死んですぐなら治せる!」
「わしも見たいのう…」

豪語するアリスとニヤニヤしながら口髭をいじる騎士団長に負け、シグレはそれを呼び出す。

「はぁ…どうなっても知りませんよ…」

「いいからいいから」

起動せよアウェイクン、CODE:邪視イーヴィル

「天網恢恢・浄玻璃の魔鏡」

騎士団長たちの目の前には鏡が出現し、ここではない別のどこかを映し出す。
そして、白一色のその空間に、まるでそこだけ切り取られたかのように黒い何かが佇んでいた。

「これは?」

「今にわかります」

閑話休題難易度ルナティック以上
騎士達はそれぞれ前衛二人、後衛三人の布陣で進んでいた。
通路幅は約10m程なので、前衛は二人くらいが丁度いいからである。

「へ?」

ヴー!ヴー!ヴー!ヴー!

「なっ…なんだ!」

一人の騎士の足が沈みこんだかと思うと、辺りに警報が鳴り響き、沈みこんだ床が発光した。

「?…ここは…」

「なるほど、トラップを踏んだらあそこに飛ばされるわけだな」

いきなり異空間へと飛ばされ困惑する騎士達を眺めながら、騎士団長は冷静に言い放った。

「因みに転移先は小型異空間です。大部屋くらいの大きさのね」

「てことは…」

「逃げ場などないんですねわかります」

「ん…?」

困惑していた騎士達はこちらに近づいてくる黒い何かを捕捉し、臨戦態勢に入る。

「気をつけろ!こいつもあのゴーレムと同じく特殊能力を持っているかもしれん!」

リーダーであろう男が残りの者に声をかける。ここで気圧されたりはしていないようだ。

「隊…ちょう?」

「どうした?」

「そ…それっ!どうしたんすか!隊長!」

ぶるぶると震える指と声で隊長を指さしたその先には、徐々に石と化して行く足があった。


はい、そりゃそうだ。無理ゲー

因みに元ネタはアビスがミノタウロス、イーヴィルがカトブレパスです

石化の理由は次回

解説
ダンジョンのランク
F〜Xまで、それに加え特殊なダンジョンもある。
ただしXは神様がいるとかそういう感じ
推奨レベル
F:10以上
E:25以上
D:30以上
C:35以上
B:40以上
A:50以上
S:100以上
SS:150以上
X:神様に失礼の無いように!(レベル関係無し)
特殊:様々

因みに始まりの街などの近郊にダンジョンが無い理由は国が潰しているからです。

ただ、ダンジョンの出現は完全ランダムのため、今後始まりの草原周辺にSSダンジョンが出る可能性はある。

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