邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百四十四話 どうしてこうなった?
7章 あゝ神よ
さて、二人が鉱山都市で獅子奮迅の働きをしていた頃、シグレは王城にいた。
(どうしてこうなった?)
眼前にはおよそ世間一般の王のイメージをそのまま繁栄したような人間がおり、その横にはこれまた王女、騎士、魔導師などなど、ファンタジーの世界の王の親衛隊ような感じになっている。
(ファンタジーだと王の間ってこんなのなんですかね…)と軽く現実逃避しながらシグレは視線は王様に固定したまま動かさず、魔力探知で周囲を認識する。
もちろん気づかれることは無い、というかシグレが全力で魔術を使おうとしても意図的に公開しない限り発動まで彼らは気付くことは出来ない。
先程から身体の周囲に結界張り巡らせているのだが、ボディチェックの時もバレた様子はなかった。
神と契約した人外と、人の域を出ない達人の差が如実に現れていた。
最も、気づいていてあえてスルーしているならそれはそれでいいのだが。
「…なるほど、そのような事が起きていたのか…鉱山の件も合わせて警備を厚くせねば…何はともあれご苦労であった。ファーフェイル王国の国王として正式に礼を言わせてもらおう。
褒美は後ほど渡す。その間は王都の観光でもしていてくれ」
「「「お褒めに預かり、恐悦至極にございます」」」
それだけ言うと三人は退出を促され、数人の騎士やメイドに付き添われながら王城の貴賓室へと戻った。
「どうしてこうなった?」
部屋に入り、警備を扉の外に配置するようお願いして部屋の中に人がいないようにし、遮音結界を張ったセフィロの第一声はそれであった。
「こっちが聞きたいです」
「私は元々はここに戻って色々対策するつもりだったからいいけど…まああれだけのことをしたらそりゃあ呼び出されるよね」
因みにここは王都、正確にはファーフェイル王国央都クラニスという場所である。
「まあ、仕方ないですし…素直に観光しましょうか」
「おお、行ってこい行ってこい。ワシらは報告書を作らねばならんから案内は出来んがな」
「あ、後で訓練場か何かを借りれるように頼んでおきたいんですが、それってできますかね?」
「多分できるよ。やっといたげる」
「それでは、行ってきます」
「許可出たら伝えるねー」というアリスの間延びした声を聞きながら、シグレは城下町へと降りていった。
はい、場面が変わる。
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(IDはあらすじにあります)
さて、二人が鉱山都市で獅子奮迅の働きをしていた頃、シグレは王城にいた。
(どうしてこうなった?)
眼前にはおよそ世間一般の王のイメージをそのまま繁栄したような人間がおり、その横にはこれまた王女、騎士、魔導師などなど、ファンタジーの世界の王の親衛隊ような感じになっている。
(ファンタジーだと王の間ってこんなのなんですかね…)と軽く現実逃避しながらシグレは視線は王様に固定したまま動かさず、魔力探知で周囲を認識する。
もちろん気づかれることは無い、というかシグレが全力で魔術を使おうとしても意図的に公開しない限り発動まで彼らは気付くことは出来ない。
先程から身体の周囲に結界張り巡らせているのだが、ボディチェックの時もバレた様子はなかった。
神と契約した人外と、人の域を出ない達人の差が如実に現れていた。
最も、気づいていてあえてスルーしているならそれはそれでいいのだが。
「…なるほど、そのような事が起きていたのか…鉱山の件も合わせて警備を厚くせねば…何はともあれご苦労であった。ファーフェイル王国の国王として正式に礼を言わせてもらおう。
褒美は後ほど渡す。その間は王都の観光でもしていてくれ」
「「「お褒めに預かり、恐悦至極にございます」」」
それだけ言うと三人は退出を促され、数人の騎士やメイドに付き添われながら王城の貴賓室へと戻った。
「どうしてこうなった?」
部屋に入り、警備を扉の外に配置するようお願いして部屋の中に人がいないようにし、遮音結界を張ったセフィロの第一声はそれであった。
「こっちが聞きたいです」
「私は元々はここに戻って色々対策するつもりだったからいいけど…まああれだけのことをしたらそりゃあ呼び出されるよね」
因みにここは王都、正確にはファーフェイル王国央都クラニスという場所である。
「まあ、仕方ないですし…素直に観光しましょうか」
「おお、行ってこい行ってこい。ワシらは報告書を作らねばならんから案内は出来んがな」
「あ、後で訓練場か何かを借りれるように頼んでおきたいんですが、それってできますかね?」
「多分できるよ。やっといたげる」
「それでは、行ってきます」
「許可出たら伝えるねー」というアリスの間延びした声を聞きながら、シグレは城下町へと降りていった。
はい、場面が変わる。
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