邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 廿肆

SS一章 『妹達の二人旅』


「……」
「全く、やっと動かなくなりやがった。何だったんだコイツ。無駄に時間かけさせやがって」

ボロボロになり動かなくなったサイールドであったが、二人が回復したあと20分近くギルドマスターの攻撃を受け続けていた。
異常なまでの耐久性にギルドマスターは驚愕しつつも未だ息のあるそれの息の根を止めるべくサイールドの腰にあった剣を抜き、それを 振りあげる。

「最期はこれで終わらせてやる。せめてもの手向けだ」

そうしてくたびれたサイールドの剣が振り下ろされ、突如としてサイールドの体から黒い靄が噴き出した・・・・・・・・・

「ッ!」

ギルドマスターは回避行動を取るが間に合わずに全身に黒い靄を浴びてしまった。

「グァァァァァァァァ!」

その瞬間ギルドマスターは叫び声をあげて仰け反り、無様に地面に倒れ転げ回った。

「かかったなぁアホが!何が手向けだ!甘いんだよお前はよォ!」

その瞬間動けないのか目だけを見開いたサイールドが高々に声を張り上げ、罠にかかった者を嘲る。

「そいつは激痛とともに動けなくなる呪いだ。ただし、10時間は解けないがな!今から起こる出来事を、悶え苦しみながら見ていることしか出来ないのさ!
お前らもだ!魔呪共有!
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!グハッ…」

無理をしていたか、スキルの代償かは分からないがそこまで言ってサイールドは急に痙攣し出し、吐血した。それと同時にまたもや黒い靄が噴き出し、周囲に拡散して消えた。

そして転げ回って苦しむギルドマスターの体から黒い靄が噴き出し、三人にまとわり付いた。

「「「グァァァァァァァ!!」」」

三人も呪いにかかってしまい、全員が悶え苦しむ中、サイールドの死体は静かに光となって飛散した。


はい、すいません。
展開的に短くせざるを得なかった。
許して下さい、何でもしますから

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