邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
SS 妹達の二人旅 拾玖
SS一章 『妹達の二人旅』
「そろそろ鉱山に入った頃かねぇ」
皐月たちが第二層で無機物を蹂躙していた頃、メラルーサはプレリュードで紅茶を飲んでいた。
「あの子達なら警備に捕まることはないだろうし…」
実際は門のところで本来とは違う意味で捕まっていたりするのだがまあ関係の無いことだろう。
「それにクーリさんもいるしねぇ」
何も出来ないがせめてなにかしてやりたいと思ったメラルーサはもとAランクのクーリが彼女らの御者となるようにプレリュードのギルドマスターに申し付けていたのである。
毎月ギルドにポーションを卸しているメラルーサならばそれくらいの頼みは簡単に聞いてもらえるのである。
手紙に『守らなかったらもうポーション卸さないよ』と書かれていたのは見なかったことにしよう
そんなことを考えながら、メラルーサは薬草の調合を始めるのだった。
時を同じくして、鉱山都市の某所では黒ずくめの男達が一件のボロ屋に集まっていた。プレイヤーやNPCが大量に集まり、全員がなにか地図のようなものを見ていた。
辺りは薄暗く、微かな蝋燭の灯火のみが冷たい石壁を照らしている。
(これはヤベェな…すぐに報告しねぇと)
それを外の隙間から覗き見ていたガンは冷静にそう考えた。
今の自分では勝ち目はない、それどころか、この都市の衛兵隊では勝てないかもしれない。
ガンもそれなりに修羅場をくぐりぬけた経験があるだけに、眼前の黒衣の男達の強さを正確に感じ取っていた。
(取り敢えずは衛兵舎に、そのあと冒険者ギルドに行かなくては)
『何処へ行く?』
そう思い振り返ったガンは、眼前の光景に硬直する。
2mはあるだろう長身に、露出している所のない黒衣、そして特徴の感じ取れない平坦な声が彼の鼓膜を打つ。
「おいおい…ここに来てラスボス登場スっか…」
その言葉と同時に、気のいいドワーフの意識は途絶えた。
はい、短くてすいません
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDはあらすじにあります)
「そろそろ鉱山に入った頃かねぇ」
皐月たちが第二層で無機物を蹂躙していた頃、メラルーサはプレリュードで紅茶を飲んでいた。
「あの子達なら警備に捕まることはないだろうし…」
実際は門のところで本来とは違う意味で捕まっていたりするのだがまあ関係の無いことだろう。
「それにクーリさんもいるしねぇ」
何も出来ないがせめてなにかしてやりたいと思ったメラルーサはもとAランクのクーリが彼女らの御者となるようにプレリュードのギルドマスターに申し付けていたのである。
毎月ギルドにポーションを卸しているメラルーサならばそれくらいの頼みは簡単に聞いてもらえるのである。
手紙に『守らなかったらもうポーション卸さないよ』と書かれていたのは見なかったことにしよう
そんなことを考えながら、メラルーサは薬草の調合を始めるのだった。
時を同じくして、鉱山都市の某所では黒ずくめの男達が一件のボロ屋に集まっていた。プレイヤーやNPCが大量に集まり、全員がなにか地図のようなものを見ていた。
辺りは薄暗く、微かな蝋燭の灯火のみが冷たい石壁を照らしている。
(これはヤベェな…すぐに報告しねぇと)
それを外の隙間から覗き見ていたガンは冷静にそう考えた。
今の自分では勝ち目はない、それどころか、この都市の衛兵隊では勝てないかもしれない。
ガンもそれなりに修羅場をくぐりぬけた経験があるだけに、眼前の黒衣の男達の強さを正確に感じ取っていた。
(取り敢えずは衛兵舎に、そのあと冒険者ギルドに行かなくては)
『何処へ行く?』
そう思い振り返ったガンは、眼前の光景に硬直する。
2mはあるだろう長身に、露出している所のない黒衣、そして特徴の感じ取れない平坦な声が彼の鼓膜を打つ。
「おいおい…ここに来てラスボス登場スっか…」
その言葉と同時に、気のいいドワーフの意識は途絶えた。
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