邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百七話 邪教と禁忌と生命と 上

6章 玩具は盤上で踊る


「というわけで、私はあなたと一緒に旅をするわ」

セフィロとともに部屋から図書館へと戻ったアリスは、開口一番そう言い放った。
セフィロの苦笑いで全てを察したのかシグレの顔はいかにも苦笑いと言った様相であった。

「一応確認しておきますが、拒否権はありますか?」

シグレの苦笑いにも気づかないほどにハイになっているアリスはなぜか自信満々に

「もちろんないわ!」

と言い放った。
しかも一切悪気のない天真爛漫な笑顔で、だ。
(これが演技なら素晴らしい才能ですね。まあ師匠の反応と精神感応魔法を見る限り演技でも嘘でもなさそうですね。それすら騙しているというのならおとなしく哀れな道化を演じましょう)

隣でセフィロがため息をつき、シグレは半ば諦めた様子で応答する。

「まあ、いざという時の戦力にもなってくれるでしょうしいいですが…」

「ほんと!やたっ!これでもっといろんな魔法や魔道具に触れられる…うへへへへへへへへへへへへへへへ!」

((うわぁ…))

美少女がいきなり焦点の合わない目でうわごとのように音葉を繰り返しよだれを垂らす変態に変貌するのを見て初見のシグレはもちろん、昔から付き合いのあるセフィロですらもドン引きしてしまった。まあ無理もないが…

「そろそろもどってこい…で?そういえば気になっとったのじゃが、なぜ図書館ここにもどってきたんじゃ?」

だらしなくほおを弛緩させていたアリスはそれを聞くと一転して真面目な表情となり、2人に向き直った。

「あ、私は退出しましょうか?」
「「駄目よ(じゃ)」」

隙を見つけて逃げようとしたシグレの行動はすぐさま否定され、シグレは逃亡が失敗に終わったことを悟った。
ご丁寧に2人ともから拘束魔法と転移禁止結界を発動されている。

「一応あなたにも関係のある話だからね」

そしてアリスは語り出す。

「実はね…



はい、というわけでちょっと話のタイトルに合わない回になってしまいました。
次回から6章のメインストーリーが動き出すかな?

短くてほんとすいません!

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