邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第九十三話 惨劇の終幕

5章 蹂躙


「ガッ…マリッ…なん…で…」

信じるものマリスに刺し貫かれた人形ゾロアは動揺しながら悪魔に問いかける。

「悪いなぁ〜。俺様の力になってもらうぜ?」

みじんも自分が悪いと思っていない顔で悪魔は質問に答える。

「おお、すげえ!すげえぞ!力が溢れてきやがる!」

そして死神シグレへと向き直り興奮いた様子で喋り出す。

「この力があれば俺はてめえに負けることはねえ!覚悟しろよクソ野郎!」

死神は悪魔のスキルを確認して失笑を漏らす。

スキル
傲慢 絶対悪アジ・ダカーハ 悪を成す者アヴェスター 悪魔化 自然操作 眷属生成 激怒 火魔法Lv.5

「何笑ってんだクソ野郎!オラいけくそども!アイツを殺してこい!」

すでに体は満身創痍に近い悪魔の傷口から真っ黒な蛇、蜥蜴、鰐や蟲が這い出てきており、悪魔が生み出す悪魔の使徒デモンズアポストル悪魔の隷獣デモンズスレイブ、下位堕天使が死神に襲いかかる。

腐毒爆弾コロージョン・ボム

しかし、死神のその一言で死神を殺さんとする悪魔の眷属は全て塵となり、消滅した。

「はっ…ははははははは…バケモンじゃねぇか…!よし!決めたぜ、お前を殺して、俺様が最強だと証明してやる!」

その言葉とともに悪魔は最短距離で死神に迫る。

「ウィンドジャベリン」

「ハハハ!無駄なんだよぉ!絶対悪アジ・ダカーハ悪を成す者アヴェスター!」」

その声に合わせ100個近い魔法陣が展開され風の槍が射出されるも全てが無効化されてしまう。

迫る悪魔に死神は詠唱うたを紡ぐ。

「セカイノハジマリ」

「おらああああああああ!」

「そこには、何もなかった」

ほとんどの魔法を詠唱無しで発動出来るのに、詠唱する。いや、詠唱しなければならない。
それほど、この魔法は強かった。

「ただ「ナニモナイ」世界」

「空っぽの世界パズルに、最初のピースを嵌めましょう」

刹那、悪魔の爪は死神に迫る。

悪魔は狂喜で顔を歪め、人形は無言でそれを観る。

観衆が叫び、錬金術師りんごはシグレ人形を抱き締める。

氷の少女は人混みの中、厳しい目でモニターを見つめる。

死神は笑い、最後の魔法を解き放つ。

あるいは空っぽのおもちゃ箱エンプティ・ワールド

そして、悪魔が消滅する。

〖プレイヤーの皆様にお知らせします。第一サーバーの全員が死亡したため、第一サーバーは敗退となりました〗

〖三つのサーバーが敗退しました。これにより、第一回サーバー対抗サバイバルイベントは、第四サーバーの優勝です。〗

ー種族レベルがアップしましたー
ー種族レベルがアップしましたー
ージョブレベルがアップしましたー
ージョブレベルがアップしましたー
ー2ndジョブのレベルがアップしましたー
ー空中機動を取得しましたー
ー炎熱耐性を取得しましたー
ー炎熱耐性が氷結耐性と統合され、熱変動耐性を取得しましたー
ー天使召喚がレベルアップしましたー
ー新たな天使の召喚が可能となりましたー
ー剣術がレベルアップしましたー
ー剣術家がレベルアップしましたー
ー《悪魔祓い》を取得しましたー
ー《傲慢の勝者》を取得しましたー
ー《あるいは何も無い場所の王》を取得しましたー
ー《サバイバル勝利者》を取得しましたー
ー《運営の諦め》を取得しましたー
ー《1つ目のピース ❮悪魔❯》を取得しました

これで、イベントは終わりですね。


はい、長かったですが5章は次回か次次回で終わりです。

あるいは空っぽのおもちゃ箱エンプティ・ワールドの詳細はまたいつか

あれ?なんか1人おかしいのいたような…

因みに2ndジョブのレベルが上がったのは神を殺したアジ・ダハーカを倒したからです。

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幕路さんコメントありがとうございます!

御大(クトゥルフ様だよね?)をみてシグレが発狂しないのはクトゥルフ様がそうならないようにしてたからです(してなくてもシグレなら大丈夫でしたが)


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