邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第六十三話 お花畑
4.5章 イベントの準備
「そういえば、ミルさんのジョブは何だ?」
今更すぎるその質問に私は絶句しました。
いや、誘う時にそういうのは聞いておくものでしょうに。
まわりも「そういえば聞いていなかったな」とか「知りたい!」とか言っているのに驚きました。本当に頭お花畑ですねこの人たち
ちなみにミルというのは偽名です。AMOでは鑑定しなければプレイヤーネームはわからないので鑑定を持っていないこの人たち相手なら偽名を使っても大丈夫でしょう。本名を出して無駄に混乱させても意味がないですからね。
「ただの魔法使いですよ」
「へえ、そうなのか。このパーティーにいる間は安心してくれ、俺たちがあんたを守ってやるぜ!」
「そうだね!」
私の装備とかその他諸々になんの疑問も持たずあっさりと嘘を信じました。
その後も一向に改善の兆しが見えない連携と呼びたくもない何かを見ながら狩りは進んでいきました。
30分後
こ れ は ひ ど い
4時間も狩りをしているのにまだボスが出てこないとは…
しかもこれで「もうボスも余裕でしょ!」「俺たちなら余裕で攻略組に勝てるぜ!」とか言ってるんですよね。
私ですか?一回も戦っていませんよ?ええ、やったことといえば出現条件を知らないフリードさんから周りをよく見ろ、と言われて周り見てただけですし。正直言ってレベル最大の魔力察知なら始まりの草原    西くらいなら全てカバーできるので周り見る意味はないんですよね。
一度フリードさんに掲示板を見ないのか。ボスの出現条件を教えようか聞いたが「俺たちなら問題ない!」と一蹴されました。いや、問題あるから言ってるんですが。
30分後
長かった…やっとボスが出てきました。
ちなみにもうポーション類は一切ないです。
なのに皆さん「大丈夫だ。問題ない」っていって本当にボス戦を始めてしまったんですよね。
俺が声をかけるまで何もするなと言われたので
その間に掲示板を見てたらやっぱりフリードさんたちの情報が載ってましたよ。
危険プレイヤー掲示板に、ね
どうやらあのお花畑思考を外でも発揮していたらしく悪気はないけれど初心者をほぼ無理やり誘って身の丈にあわないモンスターを狩りに行って全滅することから「脳内お花畑PT」と呼ばれていますね。
っと、戦闘を見るとほぼ全員HPがイエローゾーンまで行ってますね。心なしか犬の数や体色が違うような…?
犬の異変はなんなのか。
アホすぎて危険者扱いされるフリードさん一行であった
すまない…本当にすまない…微妙なところで切ってしまって…本当にすまない…
な ど と い う 気 は あ る !
いやほんとすみませんでした
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