邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三話 始まりの街

1章 始まりと邪神


始まりの街に到着したシグレは、とりあえずステータスを確認するために噴水のある広場のベンチに腰掛けてステータスを開く。

名前:シグレ
種族:下級神        Lv.1
職業:契約者        Lv.1
心器:『』 Lv.0 未覚醒

SP残り:0
ステータス
STR:5        VIT:5       AGI:5        DEX:5     
INT:5      POW:5       LUK:5

スキル
水操作Lv.1 剣術Lv.1 無魔法Lv.1 万能言語Lv.1 消費MP軽減Lv.1 異界の神眼 蛸邪神の加護 深淵からの軍勢深きものども


称号
《蛸邪神の寵愛》 
《蛸邪神との契約(仮)》 
《ユニーク》《神の卵》

どうやら称号が追加されているようである。

ユニーク ユニークスキル所持者の証
             獲得経験値1.5倍

神の卵 種族の進化先に神系を追加する。

割とチートだった。

そんなことを思いながらステータス操作をしているとシグレに声をかける人影が現れる。

「お兄さんこんにちわ〜」

「お兄様、ようやく見つけました」

「あぁ、遊理ちゃんに皐月ちゃんですか」

「今までどこ行ってたの?」

「イベント発生してました」

「マジで!?」

「でもユニークっぽいから参加出来ないと思いますよ」

「そっかあ、残念」

「取り敢えずフレンド登録しよっ!」

「うん、いいよ」

遊理と皐月の二人とフレンドになった後に少しの間立ち話に興じる。

「遊理ちゃんたちはこのあとどうするんですか?」

「草原で狩りをするよ、一緒に行こう!」

「チュートリアルを済ませてないし装備の使い心地も確かめたいから今はパスします。」

「わかりました、それでは私達はこれで、行きますよ遊理ちゃん。」

「りょうかーい」

遊理ちゃんたちと別れたところで、まずはチュートリアルをクリアするためにシグレは冒険者ギルドへと歩いていく。

数分後、道端のプレイヤーやNPCに道を聞きながら街をぶらぶらと歩いていき、消耗品や食料、武器などを購入したりしながら冒険者ギルドに到着した。

中に入ると、カウンターの列には人が並んでいたため、大人しく並ぶ

そして五分後、やっと列の先頭に到着し、受付が開始した。

「冒険者ギルドへようこそ、冒険者ギルドに登録していらっしゃいますか?」

「いえ、登録をお願いします」

「わかりました、ではこの紙に名前とジョブを書いてください」

質の悪い羊皮紙と羽ペンを受け取り、サラサラと必要事項を記入して行く。
ちなみにこの世界での公用語は日本語である。
というかアナザーの謎技術によってあらゆる言語に翻訳されているため、言語については全く問題は無いのである。

「出来ました」

「!? これは...」

「ユニークジョブです」

「そうなんですか!?」

ギルドの人の目が一斉にこっちを向きます。

驚いた受付嬢は少し深呼吸をしたあとまた話し出した。

「それでは登録をしますのでしばしお待ちください。」

10分後、受付嬢が何かカードのようなものを手渡してきた。

「そのカードには自分のレベル、ジョブ、ギルドランクが表示されます。貴方のギルドランクは現在最低のFです。このランクはクエストをこなすと貯まるポイントが一定量を超えるとランクが上がります。
また、Cランク以上は試験があります」

「最後に、冒険者ギルドの規則などの説明がありますが聞かれますか?」

「はい、お願いします」

「えっ、」

「どうかしましたか?」

「いえ、これまで説明を受ける人が少なかったので」

「それでは説明しますね」

10分後

説明は犯罪行為への警告と犯罪を犯した場合の対応だった。
犯罪を犯すと街に入れなくなり、指名手配されるというものである。

「チュートリアルを受けていかれますか?」

SPが手に入るらしいので受けていく。

ギルドの運動場に案内されると、筋骨隆々と言った感じの男が待っていた。

「よく来たな!俺は教官のグレンだ!今からチュートリアルを始めるぞ!」

「まずはこいつを倒せ!」

教官がそう言うと、小鬼ゴブリンが奥から2匹ほど出現する。
すぐに指輪の万能変化メタモルフォーゼを使い刀で首を切り落とす。

それを見た教官は満足したように笑い唐突に「チュートリアルの最後は俺との勝負だ!」と言い出した。

受付嬢が「ちょ、グレンさん!」とか言っていますが気にしないで教官は仁王立ちで「さあこい!」といっている。

武器を構えて突っ込む。
教官の槌のカウンターが来ますが避けて注意を引いている間に小声で「召喚コール」と呟いて背後にフィーを出現させる。

一秒後にはフィーの持った剣が教官の首に突きつけられていた。

「な、なんだと!」

教官が状況に気づいて叫ぶ

「これで私の勝ちですね」

ーシグレが《チュートリアルってなんだっけ?》を取得しましたー

「ああ、それじゃああとは説明だ。手短に行くぞ」

「種族、ジョブレベルが上がるかクエストをクリアとSPスキルポイントGPグロウポイントが手に入る。SPはスキルの取得に、GPはステータスの上昇に使うんだ」

「ジョブに必要なステータスとかがあるから考えてGPなんかは使うんだぞ」

「餞別としてSPとGPをやろう」

ーSPとGPを10ポイントずつ獲得しましたー

「ありがとうございました」

一礼して運動場をあとにし、その後は冒険者ギルドの受付に戻って受付嬢さんにいくつかクエストを見繕って貰い、冒険者ギルドを出る。

『ステップバニー討伐』F

成功条件 ステップバニー討伐 0/10

失敗条件 受託後1ヶ月経過

報酬 50M

『ワイルドドッグ討伐』F

成功条件 ワイルドドッグ討伐 0/15

失敗条件 受託後1ヶ月経過

報酬100M

称号の詳細を見てみましょう。

チュートリアルってなんだっけ?

チュートリアルなのに教官を倒したものに送られる称号、レベルアップ時の獲得したSPとGPを1増やす

思いっきりチートである。
でもこれだけのものが手に入るため、教官はありえない強さになっている。
本来この称号は運営の仕込んだネタ要素である

これからフィールドに出て、性能の確認とレベル上げ、後契約モンスターも増やしたいので、まずは草原に向かう

そう考えながらシグレの足は、既に草原に向けて歩き出していた。


チュートリアル回です。

多分クトゥルフ様は次回からガンガン口だしてくると思います。

自分のランクより上のクエストを受託することはできません。

この世界ではNPCにNPCと言うのは侮蔑語と見なされます。そのためシグレは「受付嬢さん」や「教官」などと言っているわけです。 

ちなみに教官のレベルはカンストしています。今回勝てたのは、教官が興奮していて、直線的な動きだけだったり出現するフィーに気づかなかったためです。

誤字脱字や間違い等ございましたらコメントしていただければ幸いです。

コメント

  • ノベルバユーザー360718

    Lvカンスト者が興奮したぐらいで、急に現れた気配に築かないはずがないと思うけど、そこん所どうなってる?

    0
  • ノベルユーザー126556

    誤字報告
    ×シグレ冒険者ギルドへと
    ○シグレは冒険者ギルドへと

    わざとだったらすいません

    5
  • レイ・ブラドル・ドラニス

    誤字報告
    まずは冒険者たちギルドに行きましょう。

    1
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