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???

真神への第一段階 その6 〜超えるべき存在〜

「参り………ました。」

俺はギルに勝ったあとアズリールに勝つために訓練を続けていた。魔術行使においてもギルとの戦闘が役に立った。回避能力が格段に上がったため魔術を使うのに余裕ができたのだ。ついでに言うと補助魔法は無くてもいいくらいステータスはあがっている。

「はぁ〜〜!よーやくアズリールさんにも勝てたわ〜!もう上から目線はできないね〜(ニヤニヤ)』

「うぅぅ!!むむぅ…。…………。うわぁあぁん!!!!ユウが虐めるぅ!!!一回勝っただけのくせに!一回だけなのに!!!」

あらやだ泣いちゃったわ……。けどどうしたものか…。もともとがロリっ子で可愛い子供感がハンパないので泣いて駄々をこねてるのを見るとなんだか可愛らしく感じてしまう。

「グスッ…。大体あの魔法は何なのよ!あんな属性無いから!魔法には無いから!!」

というのも…。
俺は思ったとおりに魔法が習得できるというチートなわけで。なんとなーく複合魔法作れないかなーって試行錯誤したら出来てしまったのだ!但しこれにはきちんとした詠唱(パスコード)がどうしても必要なことが分った。だからなかなか打てなかったがギルとの訓練のおかげて何とか打てた。今回使ったのは火と風を複合させた【極大級魔法インフェブルヘイム】まぁクソ火力をあげたインフェルノだ。アズリールいわくこれは火の領域を超えているらしい。まぁ…。言われてみれば炎が黒かったしな。


「で、ギルもアズたんも超えたわけだけどこれからどーすんの?」

「アズたんいうな!!!………でもそうね。こうなったらギルと私の二人がかりで訓練するしか………。」


ん?なんか周りの雰囲気が暗くなったような?薄ら寒いような??つか寒いんだけど!!!

「………。神が我らのもとに来たというのでどれほどのものかと思えば。やっとアズリールに勝てる程度か…。話にならん…。第一あの"出来損ない魔王"の手で転生したものなど期待してはならんかったな…。」

なにこいつ……。超うぜー。しかもリアスをバカにしやがったぞ?こいつ部下じゃねぇのか??

「…う。ゆう。やっと気づいたわね。あれは魔王軍第一幹部またの役職を大元帥【天帝】ヴィル=ヴァンフィールよ。正直魔王様より強いかもしれない男よ。」

何!?魔王より強いだと?なら何でこいつが魔王じゃないんだ??

「それはだな神よ。俺が魔王の血族ではないからだ。」

………!?!!?こいついつの間に!!

「魔王としての魔術制御。戦闘技術。固有の魔法。どれにおいてもあの出来損ないは一級品だ。だがな。奴には致命的な欠陥があるのだよ。それが故にあの塵どもにいいように攻められるのだ…。」

「どういうことだよ…。」

「さてな。自分の目と耳で確かめて見るといいさ。そうだな…。お前も早いうちに魔王から俺に寝返っといたほうがいいかも知れんぞ?いずれ俺が魔王になるのだからな。」

「何言ってんだてめぇ!!!!」

……………。もういねぇ……。あいつ一体どのくらい強いんだよ。底が全く見えねぇ!!

「ムカつくけどあいつには逆らわないほうがいいわ。今のあなたでは足元にも及ばないかもしれない。」

「俺あいつ嫌いだわ。だからあいつぶっ飛ばす。だから俺を強くしてくれよ。…………あと俺ちょっとリアスのとこに行ってくるわ。」

意味がわかんねぇ。欠陥ってなんだ…??
魔王軍にも派閥があるとはおもわなかった…。どういうことか確かめておかないといけないだろうな。




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