かつての最強ゲーマーコンビはVRMMOでも最強になるようです
第24話 校舎の中には奇人が蠢いている
《同日 11:30 大阪 充の学校》
始業式の全行程を終え、宿題の回収だの2学期の予定のお知らせだのも全てが終了し、解散の時間になった頃。
予想外な転校生を中心にしてこれでもかとはしゃぎまくっているクラスの人の輪を抜け出した俺は校舎の中にたった一台だけ設置された自販機の前に立ってこの何とも形容しがたい気持ちをどう処理するかに頭を悩ませていた。
「いやあれはいくら何でも想像できないだろ……」
突如地元に幼馴染みが帰ってきたというだけでも事態はなかなか珍しい方向に進んでいるというのにそこに『同じクラスに転校してくる』という一文が追加されることによって事態はいよいよ混沌を極めてきた。
いや理屈の上では成立しうる現象ではある。莉央は同い年の高校生だし、東京から大阪に引っ越すとなれば転校の必要性も出てくるだろう。けれども同じ学校に来なくたって良いと思う。それも俺に秘密にして。
早い話が大変心臓によろしくない。
とりあえずジュースでも飲んで一息つこうと、自動販売機のボタンを押したところで、横合いから細い腕が伸びてきて電子マネーで決済してしまった。
ガコンという音を立てて自販機からジュースが出てくる。
「どうした牧原。そんな無駄に思い詰めた顔をして」
「無駄には余計だろ。っていうか何やってるんだよ生徒会長」
いつの間にやら俺の背後に居たのは黒髪の美少女。なかなかお目にかかれない豊満なバストと血肉が高貴という概念で出来てそうなオーラが特徴的な我が校の生徒会長、御影百合亜お嬢様である。ちなみにお嬢様は生徒会長になる前のあだ名というだけで、実際に大企業の社長令嬢だとか、ヤの付く職業の家のお嬢だとか、そういう事実は無い。突発的な突然変異で生まれてきたすごい奴である。
「何、今回は私のおごりだ。転校生の件を分かっていたうえで君に話さなかったのもあるし、なにより君は私のお気に入りだからな。このくらいのお布施はするさ」
「お布施って……俺はお坊さんか何かかよ」
「徳を積んでいるという意味では同じだろう? 世紀に一度の天才少年」
この思わせぶりな感じで話してくる生徒会長は愉快なことにも俺の《MAX》としての過去を知っている。理由については聞いても教えてはくれないので知らないが別にこれといって周りに言いふらしたりはしないので俺も放っている節がある。
この学校で話していて一番面白いのは生徒会長だし。
「それはそれとして君のクラスでは偉い騒ぎになっているが君は混ざらないのか? 幼馴染みなんだろう、例の転校生とは」
「こっぱずかしくて行けやしない。それに今クラスの話題になってる美少女と知り合いなんてなったら悪目立ちするしだな……」
「そうか、君は人前でイチャイチャするよりも隠れたところでベタベタしたいタイプということか」
「…………その発想おかしく無いか?」
ここで『そう言う意味じゃ無い』の一言が出てこないから良い様に弄ばれるんだろう。実際否定できない俺もいるわけだし。
「それはそうと、ゲームの大会に出ることに決めたんだろう? 全くこの皆が受験に苦しんでいるこの時期によくやってくれるよ」
「まあ推薦でちゃちゃっと決めちまったからな。どうにかしてここまで学年成績トップ10に縋り付いてた甲斐があったってもんよ」
「私には一度も勝てないまま終わったがな。人間力の差を思い知れ!」
「何でそんなに悪役笑いが似合うんだよ」
ちなみに生徒会長の成績は1年の頃から不動の一位。一度として誰にもその座を奪われたことは無い。というかほぼ全ての勝負事に強いのがこの御影百合亜のすごいところだ。ただし文化祭の漫才選手権では敗北を味わっている。理由は興味深いと言う意味では面白い話だったが、ゲラゲラ笑えるかと言われるとそうでも無いからというモノである。
「会長の方こそ受験勉強進んでるのか? 確か国公立の理学部狙いだろ?」
「とりあえず過去問で合格点を取れるくらいにはな。ただやることの多さに反吐が出る。学校の授業という退屈な時間を受験勉強に回せば何とかなるからまだマシだがな」
「けどそろそろ生徒会長も任期終わるんだろ? そしたら少しは余裕が出来るんじゃ無いのか?」
「時間的にはな。ただしそうなると受験だけしかやることが無くなってしまうからな。心から余裕が消える。そうなると私としては反対にダメになってしまうんだよな。だから簡単な趣味を持とうと思っている。無論生徒会の仕事よりは時間が必要無く、精神、肉体共に負担が少ないものをだが」
「俺にはその考えはわからないけど、まあそれでうまく行くんなら良いんじゃないのか?」
「君の方こそ少しは勉強しておくべきだ。億が一でも推薦の話が無くなったときのためにも」
「肝に銘じとく」
「ならよろしい。それといい加減ジュース取ったらどうだ? 連れも来たみたいだし」
言われてようやく、俺はおごって貰ったジュースを自販機から取り出した。誰も後ろに並んでいない上に話し込んでいたのですっかり忘れていたのだ。
そしてそんな俺を後ろから突っつく指が。振り返るとそこには莉央が居た。
「さすがに教室に放って帰るのはずるくない?」
「流石に急に教室来る方がずるくないか?」
質問の上から質問を返してやると莉央は言葉に詰まる。今回のサプライズはやり過ぎという自覚が少しはあったのだろう。是非反省していただきたい。
「ところでそっちの綺麗なお姉さんだけど……もしかして今日始業式で喋ってた生徒会長?」
「いかにもその生徒会長だ。君こそ噂のプロゲーマーだな。噂には聞いていたが想像していたよりずっとフレンドリーなようで安心したよ」
「それはどうも」
互いに手を差し出して握手する莉央と生徒会長。別に女子同士の握手なんて珍しいモノでも無いが俺的超人ランキング同率一位タイの二人が並んで立っているのは圧巻である。
「さて、私はそろそろ行くとしよう。生徒会の仕事もあるしな」
「ああ。今日の借りはまたいつか返すよ」
「必要ない。今日はちょっとしたお礼にご馳走したようなモノだからな」
「お礼? 何の?」
「何、君がしでかしてくれた件は私にも得があったということだ。ではまた会おう」
そう言ってひらひらと手を振って生徒会長は去って行った。相変わらずつかみ所の無い人間だ。言葉の意味は気になるがきっと答えは教えてくれない。いつか分かれば良いくらいに思っておこう。
そうして自販機の前には俺と莉央だけが残された。
「なんで私置いてさっさと行っちゃったのさ」
「話かけづらいだろ。てかしつこいようだけど転校してくるなら先に言えよ。心の準備ってモノがあるんだから」
手続きの関係もあるから莉央が夏休みに大阪に来た頃にはもう既に転校は決まっていたはずなのだ。にもかかわらずだんまりを決め込んでいたということは完全に俺を嵌めに来ていた。知らぬ間に莉央の術中にはまっていたというわけだ。
「まあそりゃ面白いからっていうのが半分。もう半分、というか4分の1はわざわざ私がこっち来るっていうのをペアを組む脅しの材料に使いたくなかった。で、残りの4分の1はコンビ組んだ後にクイーンからのお誘いが来て、余計なことに気を遣わせたくなかったってところかな」
「面白いの割合大きいな。まあ確かに先に言われてたら戸惑ってたかもな。おかげで今逃げ出したいくらいに戸惑ってるけど」
「いやまあ今度ばかりはやり過ぎたかなあって。今度お礼になんかご馳走するからさ」
「まあそれなら――――いや、全然釣り合ってないぞその交換」
一瞬でも許しそうになった自分が怖い。朝に莉央の料理食べたいとか思っていたから余計だ。やはり異性の手料理は凶器なのだと改めて理解する。
「じゃあこの後暇? 引越祝いにパーッとやりたくてさ。この埋め合わせはそこでするから」
「分かった。じゃあ油性のマジック持って行くわ」
「落書きしたら喉にペン突っ込むから」
「分かった絶対やらない」
こう鮮やかなまでに俺の予定が決まっていく感じは正直懐かしい。小さい頃も学校が終われば莉央に空いているかどうかを聞かれては誘拐されるように色々な場所に連れて行かれたモノだ。夏休みに莉央が大阪に遊びに来ていた時もその傾向はあったが、物理的に距離が近くなった以上これが毎日のことになるのだろう。
別に嫌じゃ無いので構わないのだが。
「まあ冗談抜きで地区予選の打ち合わせもしておきたかったし。来週の受付でデッキも決めなきゃ行けないからね」
「そっちの受付もそんなに早いのかよ……」
「その辺含めて大会要項全部知っとかなきゃ。思わぬヘマで実力者が身分証持参し忘れて大会不参加なんてけっこうあるんだし。てかそのために引っ越してきたようなものだし」
「んな俺のせいみたいにいわれても……」
ただ冗談ばかり言ってられないのも事実。秋はもうすぐそこまで迫っている。オンライン予選の本番まで一月を切っている。
作戦会議の必要性はあるだろう。俺もどうせ暇だったので承諾することにした。
このサプライズの借りは絶対どこかで返すと確信しながら。
「じゃあさっさと行こうか。これ以上学校居たってどうにもならないし」
「そうだな」
莉央はそう言って歩き出したので、俺もそれに続く。
だがなぜだか莉央はすぐに止まってしまった。そして俺に向き直って小指を立てて一言。
「ところで生徒会長とミッチーの関係って何? コレ?」
「それこそまさか。愉快な話友達同士だよ」
「なーんだ。ってことは彼女いない歴歳の数は続行中かあ」
「それ以上余計なこというと口を縫い合わすぞ」
いくら俺でもその手のいじりには寛容になれないのである。
始業式の全行程を終え、宿題の回収だの2学期の予定のお知らせだのも全てが終了し、解散の時間になった頃。
予想外な転校生を中心にしてこれでもかとはしゃぎまくっているクラスの人の輪を抜け出した俺は校舎の中にたった一台だけ設置された自販機の前に立ってこの何とも形容しがたい気持ちをどう処理するかに頭を悩ませていた。
「いやあれはいくら何でも想像できないだろ……」
突如地元に幼馴染みが帰ってきたというだけでも事態はなかなか珍しい方向に進んでいるというのにそこに『同じクラスに転校してくる』という一文が追加されることによって事態はいよいよ混沌を極めてきた。
いや理屈の上では成立しうる現象ではある。莉央は同い年の高校生だし、東京から大阪に引っ越すとなれば転校の必要性も出てくるだろう。けれども同じ学校に来なくたって良いと思う。それも俺に秘密にして。
早い話が大変心臓によろしくない。
とりあえずジュースでも飲んで一息つこうと、自動販売機のボタンを押したところで、横合いから細い腕が伸びてきて電子マネーで決済してしまった。
ガコンという音を立てて自販機からジュースが出てくる。
「どうした牧原。そんな無駄に思い詰めた顔をして」
「無駄には余計だろ。っていうか何やってるんだよ生徒会長」
いつの間にやら俺の背後に居たのは黒髪の美少女。なかなかお目にかかれない豊満なバストと血肉が高貴という概念で出来てそうなオーラが特徴的な我が校の生徒会長、御影百合亜お嬢様である。ちなみにお嬢様は生徒会長になる前のあだ名というだけで、実際に大企業の社長令嬢だとか、ヤの付く職業の家のお嬢だとか、そういう事実は無い。突発的な突然変異で生まれてきたすごい奴である。
「何、今回は私のおごりだ。転校生の件を分かっていたうえで君に話さなかったのもあるし、なにより君は私のお気に入りだからな。このくらいのお布施はするさ」
「お布施って……俺はお坊さんか何かかよ」
「徳を積んでいるという意味では同じだろう? 世紀に一度の天才少年」
この思わせぶりな感じで話してくる生徒会長は愉快なことにも俺の《MAX》としての過去を知っている。理由については聞いても教えてはくれないので知らないが別にこれといって周りに言いふらしたりはしないので俺も放っている節がある。
この学校で話していて一番面白いのは生徒会長だし。
「それはそれとして君のクラスでは偉い騒ぎになっているが君は混ざらないのか? 幼馴染みなんだろう、例の転校生とは」
「こっぱずかしくて行けやしない。それに今クラスの話題になってる美少女と知り合いなんてなったら悪目立ちするしだな……」
「そうか、君は人前でイチャイチャするよりも隠れたところでベタベタしたいタイプということか」
「…………その発想おかしく無いか?」
ここで『そう言う意味じゃ無い』の一言が出てこないから良い様に弄ばれるんだろう。実際否定できない俺もいるわけだし。
「それはそうと、ゲームの大会に出ることに決めたんだろう? 全くこの皆が受験に苦しんでいるこの時期によくやってくれるよ」
「まあ推薦でちゃちゃっと決めちまったからな。どうにかしてここまで学年成績トップ10に縋り付いてた甲斐があったってもんよ」
「私には一度も勝てないまま終わったがな。人間力の差を思い知れ!」
「何でそんなに悪役笑いが似合うんだよ」
ちなみに生徒会長の成績は1年の頃から不動の一位。一度として誰にもその座を奪われたことは無い。というかほぼ全ての勝負事に強いのがこの御影百合亜のすごいところだ。ただし文化祭の漫才選手権では敗北を味わっている。理由は興味深いと言う意味では面白い話だったが、ゲラゲラ笑えるかと言われるとそうでも無いからというモノである。
「会長の方こそ受験勉強進んでるのか? 確か国公立の理学部狙いだろ?」
「とりあえず過去問で合格点を取れるくらいにはな。ただやることの多さに反吐が出る。学校の授業という退屈な時間を受験勉強に回せば何とかなるからまだマシだがな」
「けどそろそろ生徒会長も任期終わるんだろ? そしたら少しは余裕が出来るんじゃ無いのか?」
「時間的にはな。ただしそうなると受験だけしかやることが無くなってしまうからな。心から余裕が消える。そうなると私としては反対にダメになってしまうんだよな。だから簡単な趣味を持とうと思っている。無論生徒会の仕事よりは時間が必要無く、精神、肉体共に負担が少ないものをだが」
「俺にはその考えはわからないけど、まあそれでうまく行くんなら良いんじゃないのか?」
「君の方こそ少しは勉強しておくべきだ。億が一でも推薦の話が無くなったときのためにも」
「肝に銘じとく」
「ならよろしい。それといい加減ジュース取ったらどうだ? 連れも来たみたいだし」
言われてようやく、俺はおごって貰ったジュースを自販機から取り出した。誰も後ろに並んでいない上に話し込んでいたのですっかり忘れていたのだ。
そしてそんな俺を後ろから突っつく指が。振り返るとそこには莉央が居た。
「さすがに教室に放って帰るのはずるくない?」
「流石に急に教室来る方がずるくないか?」
質問の上から質問を返してやると莉央は言葉に詰まる。今回のサプライズはやり過ぎという自覚が少しはあったのだろう。是非反省していただきたい。
「ところでそっちの綺麗なお姉さんだけど……もしかして今日始業式で喋ってた生徒会長?」
「いかにもその生徒会長だ。君こそ噂のプロゲーマーだな。噂には聞いていたが想像していたよりずっとフレンドリーなようで安心したよ」
「それはどうも」
互いに手を差し出して握手する莉央と生徒会長。別に女子同士の握手なんて珍しいモノでも無いが俺的超人ランキング同率一位タイの二人が並んで立っているのは圧巻である。
「さて、私はそろそろ行くとしよう。生徒会の仕事もあるしな」
「ああ。今日の借りはまたいつか返すよ」
「必要ない。今日はちょっとしたお礼にご馳走したようなモノだからな」
「お礼? 何の?」
「何、君がしでかしてくれた件は私にも得があったということだ。ではまた会おう」
そう言ってひらひらと手を振って生徒会長は去って行った。相変わらずつかみ所の無い人間だ。言葉の意味は気になるがきっと答えは教えてくれない。いつか分かれば良いくらいに思っておこう。
そうして自販機の前には俺と莉央だけが残された。
「なんで私置いてさっさと行っちゃったのさ」
「話かけづらいだろ。てかしつこいようだけど転校してくるなら先に言えよ。心の準備ってモノがあるんだから」
手続きの関係もあるから莉央が夏休みに大阪に来た頃にはもう既に転校は決まっていたはずなのだ。にもかかわらずだんまりを決め込んでいたということは完全に俺を嵌めに来ていた。知らぬ間に莉央の術中にはまっていたというわけだ。
「まあそりゃ面白いからっていうのが半分。もう半分、というか4分の1はわざわざ私がこっち来るっていうのをペアを組む脅しの材料に使いたくなかった。で、残りの4分の1はコンビ組んだ後にクイーンからのお誘いが来て、余計なことに気を遣わせたくなかったってところかな」
「面白いの割合大きいな。まあ確かに先に言われてたら戸惑ってたかもな。おかげで今逃げ出したいくらいに戸惑ってるけど」
「いやまあ今度ばかりはやり過ぎたかなあって。今度お礼になんかご馳走するからさ」
「まあそれなら――――いや、全然釣り合ってないぞその交換」
一瞬でも許しそうになった自分が怖い。朝に莉央の料理食べたいとか思っていたから余計だ。やはり異性の手料理は凶器なのだと改めて理解する。
「じゃあこの後暇? 引越祝いにパーッとやりたくてさ。この埋め合わせはそこでするから」
「分かった。じゃあ油性のマジック持って行くわ」
「落書きしたら喉にペン突っ込むから」
「分かった絶対やらない」
こう鮮やかなまでに俺の予定が決まっていく感じは正直懐かしい。小さい頃も学校が終われば莉央に空いているかどうかを聞かれては誘拐されるように色々な場所に連れて行かれたモノだ。夏休みに莉央が大阪に遊びに来ていた時もその傾向はあったが、物理的に距離が近くなった以上これが毎日のことになるのだろう。
別に嫌じゃ無いので構わないのだが。
「まあ冗談抜きで地区予選の打ち合わせもしておきたかったし。来週の受付でデッキも決めなきゃ行けないからね」
「そっちの受付もそんなに早いのかよ……」
「その辺含めて大会要項全部知っとかなきゃ。思わぬヘマで実力者が身分証持参し忘れて大会不参加なんてけっこうあるんだし。てかそのために引っ越してきたようなものだし」
「んな俺のせいみたいにいわれても……」
ただ冗談ばかり言ってられないのも事実。秋はもうすぐそこまで迫っている。オンライン予選の本番まで一月を切っている。
作戦会議の必要性はあるだろう。俺もどうせ暇だったので承諾することにした。
このサプライズの借りは絶対どこかで返すと確信しながら。
「じゃあさっさと行こうか。これ以上学校居たってどうにもならないし」
「そうだな」
莉央はそう言って歩き出したので、俺もそれに続く。
だがなぜだか莉央はすぐに止まってしまった。そして俺に向き直って小指を立てて一言。
「ところで生徒会長とミッチーの関係って何? コレ?」
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