チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
番外編 リリア・レイロードVSフラウス
これは俺とリリアの家庭教師の日々のお話。
今日もリリアの家庭教師の日だがそろそろ困ってきた。
リリアは確かに変わってきた。だけどどう見ても魔法以外の成績は悪い。
いい点を取る時は算数も出すのだが、それは俺が魔法について何か秘密と言い、教える時だけだ。
しかも今日は算数と、剣術の護身用のみだ。
絶対にリリアはやる気はない。
俺はそう思いながら部屋に行くと、リリアは退屈そうに座っていた。
「気持ちは分かるが今日も算数をやるぞ」
「......分かってるわよ」
いつも通り教えた事を確認の為のテストをやる。
そのテストは三十二点。やはり点数が悪い。
本当は出来る子だ。やればできる子なのにやらない子なのだ。
さて、どうするか。俺はそこでふと思いついた。
「よし。じゃあ点数が良かったら今日は俺とフラウスさんの特訓にリリアも追加してあげるよう俺がフラウスさんに言ってやるよ。それと今から渡すテストが終わったらこっそり魔法の授業もしよう」
「ほんと!?」
リリアはフラウスとの特訓の時はフラウスに危ないし、そんな事をしたらお爺様に怒られてしまいます。という事で参加させてもらえないのだ。
無論、リリアは家族の前ではあざとい性格でいる為、反対出来ないので戦いたくてうずうずしているように見ている。
「ほんとだ。俺がフラウスさんをどうにか説得してみせるよ。けど魔法はバレたら駄目だからあんまり火魔法とかは教えれないぞ」
「こんなもの簡単よ!」
俺が渡した算数のテストをリリアは早速やる。
先程までとは違いやる気に満ち溢れた目で一心不乱に算数の問題を解き始めている。いつもこれなら困らないんだけどな。
「出来たわ!」
「はや!」
リリアが解き始めてからまだ十分しか経ってない。
この問題一応二十分以上かかる問題なんだけど。
俺は一応採点する。
「.......九十点。嘘だろ?」
俺はもう一度採点する。だが、何度見ても間違いはない。
リリアはそんな俺の表情を見てドヤ顔してるのが何気に腹が立つ。
だけど少し気になる点がある。
「なあ。何で最後の三問解いてないんだ?これだけ分かってるなら解けるだろ?」
「はあ?それだけ解けたらもういい点数取れてるって分かったから解かなかったのよ」
今一瞬だけリリアがカッコイイと思ったのは間違いだろう。
「出来るんならといてくれよ」
「いやよ。点数取れてるし理解してるんだからいいじゃない」
こいつほんとにやればできる子なんだよな。
だけど俺もいい点数とれたらという約束で先程三十二点だからいい点数と言える。
だから俺も約束を守らないといけない。
まさかここまで見越して初めに悪い点数を取ったとかあり得ないよな?
俺はそう思いながらリリアを見ると、もう筆記用具はしまっている。
「まさかな」
俺はあり得ないと結論付け仕方なく魔法の授業をするのだった。
魔法の練習をして今度は剣術の修行だ。
だがここでもやる気が見えない為、
「.......はあ。分かった。これも早く終わったら魔法の練習にしよう」
「ほんとに!?やった!」
リリアは大喜びで剣術の練習をもの凄い速さで今日の分を終わらせてしまった。
こいつ、絶対初めから計画的にやってるな。俺はもうここに来て確信が持てるのだった。
午後はリリアと一緒に自主練だ。
あの日以降リリアと一緒に自主練をしているが、二人でやる事で発見できることもある。
そして今からフラウスと模擬戦をやるので約束通りリリアを一緒に参加させるようにお願いする。
「駄目です」
即答だった。
「いいじゃないですか。私もやってみたいです」
今のリリアはあざといリリアだ。俺がリリアの素を知っていなかったらもの凄い可愛い反応だが、素を知っている俺からしたら何だか恐ろしいものに見えてくる。
「駄目です。私がお爺様に怒られてしまいます」
それに対しても執事であるフラウスは淡々と答えた。
おかしいな。俺が素を知っていなかったらすぐにオッケーだすと思うんだけど。
「うう。先生からも何とか言ってよ」
俺の服を掴みながら嘘の泣きの涙目をして俺にお願いしてくる。
素を知っていても可愛いと思ってしまった。
ただ、これを翻訳すると、
『おいてめえ。約束だから何とかするんだろうな?』
って感じだろうな。
はい。すいません。偏見を持ちすぎました。
まあしょうがない。約束だしな。
「フラウスさん。お願いできませんかね?少し僕も剣術の護身用を教えてるんですが、リリアは魔法の方が得意です。護身用の為の練習と思ってやってくれませんかね?」
その言葉にフラウスは少し考える素振りを見せ、
「.......分かりました。その代わり手加減はしませんからね?リリアお嬢様」
「分かってるわ。ありがとう。フラウス」
満面の笑みで答えるがその本音は覚悟しとけよ。とか思ってそうだな。
そう思いながらも初めは俺とフラウスで模擬戦を行おうとしたら、
「あの、対決は二対一でいいですよ」
フラウスがそんな事を言ってきた。
「.......けど。流石にフラウスさんもそれはきついんじゃないですか?」
「はははは。流石にまだまだ子供の二人には負けるつもりはありませんよ」
フラウスは笑いながら答えた。
よし。こいつぶっ飛ばそう。子供と思って甘く見てる。
「じゃあ、少しリリアと作戦会議してきます」
「どうぞ」
フラウスに笑顔で言われ、俺はリリアに近づく。
「リリア。今の話聞いてたろ。作戦を考えるぞ」
「分かってるわ。流石に子供だと思って甘く見ているフラウスをぶっ飛ばしてあげるわ」
何だかリリアと同じことを考えていたことにショック何だが。
俺もリリアぐらい狂暴な性格じゃない筈だ。
違うったら違う。
それは一旦置いておき、
「なら勝つ為の作戦を考えよう。そうだな。俺が前で戦うから後ろからリリアが魔法を放ってくれ」
「あんたの作戦に乗っかるのは癪だけど分かったわ」
一言余計だ。
「ただ、後衛は前衛がピンチの時に魔法を放つんだ。前衛の邪魔だけはしたらいけないからな」
「分かってるわよ。私を何だと思ってんのよ」
「よし。じゃあ行くぞ」
俺達はフラウスの方を向くと、
「作戦会議は終わりましたか?」
「ええ。終わりました。それでルールはどうしますか?」
「そうですね。では剣はいつも通り木刀で、魔法はなんでもあり。降参または戦闘が可能では無くなったら終わりでどうですか?」
「大丈夫です」
俺は後ろにいるリリアを向くと、リリアも頷いている。
「ではいつでも」
フラウスの声と共に試合は始まり俺は速攻でフラウスに攻める。
今回は後ろにリリアが援護してくれるんだ。大丈夫だろう。
俺はそう思い剣を振る。
だがそれは簡単に受け流される。
これがほんとにきつい。もしも本気で斬りにいったらそれこそバランスを崩しすぐに終わる可能性もある。
だが俺は昨日考えたのだ。
俺は今は子供だ。
少し前に屈んで足を狙う。
フラウスだって戦うとしたら足を狙われることは少ない筈だ。
だがフラウスはギリギリでジャンプして少し後退する。
くそ。これでも駄目か。俺はすぐに立ち上がると、
「危ないわよ!」
「は?」
リリアの声が聞こえ振り返るより前に俺の背中が熱くなった。
「熱いんですけど!」
背中にファイアーボールが当たったのだ。
「前見なさい!来てるわよ!」
俺がリリアの方を見て文句を言ったのは失敗だった。
今はまだ模擬戦なのだ。
俺がすぐに前を向いたが、遅かった。
そこには微笑んでいるフラウスが木刀を振り下ろそうとしている所だった。
やばい。俺はすぐに剣で防ごうとしたがフラウスの方がパワーが上で弾かれ、横に一発入れられた。
俺はその場に蹲る。
だがフラウスは俺の前にリリアの方に行った。だけどリリアは急にきた事によってパニックを起こしまともに魔法が発動していなく呆気なく降参した。
だが俺は痛いがすぐに立ち上がり、フラウスの後ろから木刀を振り下ろしたがそれは分かっていたのか横に避け、俺の背中を木刀で叩き俺は地面に横たわった。
俺達の完敗だ。
フラウスは俺の方を見て、
「今回はレイロード君のせいで負けたのが分かりますか?」
「俺ですか?確かに後ろを振り返ったのは悪いですけどリリアがファイアーボールを放ってきたからですよ」
俺の発言に対してリリアが反論する。
「ちょっと待って。だって先生が前に屈んだから私はてっきり魔法を撃てっていう合図かと思ったのよ」
それにフラウスも、
「確かにあれは私でも判断に迷う所だと思います。確かにレイロード君の足を狙うというのはいい発想だと思います。ですがあれは一対一での場合です。今回のケースではダメな発想ですね」
そういう事なのか。
「参りました。完敗です」
「いえいえ。これはいい勉強になったと思ってくださったらそれで大丈夫です」
何てイケメンなんだろうか。
ただ一つだけ言えるのは俺チームプレイ向いてないわ。
けどこれは仕方ない。
だって俺幼稚園から高校までずっとボッチだったからチームプレイしたことないんだから!
悲しくなるから止めよう。
強くなるのは難しいな。俺は改めてそう思うのだった。
今日もリリアの家庭教師の日だがそろそろ困ってきた。
リリアは確かに変わってきた。だけどどう見ても魔法以外の成績は悪い。
いい点を取る時は算数も出すのだが、それは俺が魔法について何か秘密と言い、教える時だけだ。
しかも今日は算数と、剣術の護身用のみだ。
絶対にリリアはやる気はない。
俺はそう思いながら部屋に行くと、リリアは退屈そうに座っていた。
「気持ちは分かるが今日も算数をやるぞ」
「......分かってるわよ」
いつも通り教えた事を確認の為のテストをやる。
そのテストは三十二点。やはり点数が悪い。
本当は出来る子だ。やればできる子なのにやらない子なのだ。
さて、どうするか。俺はそこでふと思いついた。
「よし。じゃあ点数が良かったら今日は俺とフラウスさんの特訓にリリアも追加してあげるよう俺がフラウスさんに言ってやるよ。それと今から渡すテストが終わったらこっそり魔法の授業もしよう」
「ほんと!?」
リリアはフラウスとの特訓の時はフラウスに危ないし、そんな事をしたらお爺様に怒られてしまいます。という事で参加させてもらえないのだ。
無論、リリアは家族の前ではあざとい性格でいる為、反対出来ないので戦いたくてうずうずしているように見ている。
「ほんとだ。俺がフラウスさんをどうにか説得してみせるよ。けど魔法はバレたら駄目だからあんまり火魔法とかは教えれないぞ」
「こんなもの簡単よ!」
俺が渡した算数のテストをリリアは早速やる。
先程までとは違いやる気に満ち溢れた目で一心不乱に算数の問題を解き始めている。いつもこれなら困らないんだけどな。
「出来たわ!」
「はや!」
リリアが解き始めてからまだ十分しか経ってない。
この問題一応二十分以上かかる問題なんだけど。
俺は一応採点する。
「.......九十点。嘘だろ?」
俺はもう一度採点する。だが、何度見ても間違いはない。
リリアはそんな俺の表情を見てドヤ顔してるのが何気に腹が立つ。
だけど少し気になる点がある。
「なあ。何で最後の三問解いてないんだ?これだけ分かってるなら解けるだろ?」
「はあ?それだけ解けたらもういい点数取れてるって分かったから解かなかったのよ」
今一瞬だけリリアがカッコイイと思ったのは間違いだろう。
「出来るんならといてくれよ」
「いやよ。点数取れてるし理解してるんだからいいじゃない」
こいつほんとにやればできる子なんだよな。
だけど俺もいい点数とれたらという約束で先程三十二点だからいい点数と言える。
だから俺も約束を守らないといけない。
まさかここまで見越して初めに悪い点数を取ったとかあり得ないよな?
俺はそう思いながらリリアを見ると、もう筆記用具はしまっている。
「まさかな」
俺はあり得ないと結論付け仕方なく魔法の授業をするのだった。
魔法の練習をして今度は剣術の修行だ。
だがここでもやる気が見えない為、
「.......はあ。分かった。これも早く終わったら魔法の練習にしよう」
「ほんとに!?やった!」
リリアは大喜びで剣術の練習をもの凄い速さで今日の分を終わらせてしまった。
こいつ、絶対初めから計画的にやってるな。俺はもうここに来て確信が持てるのだった。
午後はリリアと一緒に自主練だ。
あの日以降リリアと一緒に自主練をしているが、二人でやる事で発見できることもある。
そして今からフラウスと模擬戦をやるので約束通りリリアを一緒に参加させるようにお願いする。
「駄目です」
即答だった。
「いいじゃないですか。私もやってみたいです」
今のリリアはあざといリリアだ。俺がリリアの素を知っていなかったらもの凄い可愛い反応だが、素を知っている俺からしたら何だか恐ろしいものに見えてくる。
「駄目です。私がお爺様に怒られてしまいます」
それに対しても執事であるフラウスは淡々と答えた。
おかしいな。俺が素を知っていなかったらすぐにオッケーだすと思うんだけど。
「うう。先生からも何とか言ってよ」
俺の服を掴みながら嘘の泣きの涙目をして俺にお願いしてくる。
素を知っていても可愛いと思ってしまった。
ただ、これを翻訳すると、
『おいてめえ。約束だから何とかするんだろうな?』
って感じだろうな。
はい。すいません。偏見を持ちすぎました。
まあしょうがない。約束だしな。
「フラウスさん。お願いできませんかね?少し僕も剣術の護身用を教えてるんですが、リリアは魔法の方が得意です。護身用の為の練習と思ってやってくれませんかね?」
その言葉にフラウスは少し考える素振りを見せ、
「.......分かりました。その代わり手加減はしませんからね?リリアお嬢様」
「分かってるわ。ありがとう。フラウス」
満面の笑みで答えるがその本音は覚悟しとけよ。とか思ってそうだな。
そう思いながらも初めは俺とフラウスで模擬戦を行おうとしたら、
「あの、対決は二対一でいいですよ」
フラウスがそんな事を言ってきた。
「.......けど。流石にフラウスさんもそれはきついんじゃないですか?」
「はははは。流石にまだまだ子供の二人には負けるつもりはありませんよ」
フラウスは笑いながら答えた。
よし。こいつぶっ飛ばそう。子供と思って甘く見てる。
「じゃあ、少しリリアと作戦会議してきます」
「どうぞ」
フラウスに笑顔で言われ、俺はリリアに近づく。
「リリア。今の話聞いてたろ。作戦を考えるぞ」
「分かってるわ。流石に子供だと思って甘く見ているフラウスをぶっ飛ばしてあげるわ」
何だかリリアと同じことを考えていたことにショック何だが。
俺もリリアぐらい狂暴な性格じゃない筈だ。
違うったら違う。
それは一旦置いておき、
「なら勝つ為の作戦を考えよう。そうだな。俺が前で戦うから後ろからリリアが魔法を放ってくれ」
「あんたの作戦に乗っかるのは癪だけど分かったわ」
一言余計だ。
「ただ、後衛は前衛がピンチの時に魔法を放つんだ。前衛の邪魔だけはしたらいけないからな」
「分かってるわよ。私を何だと思ってんのよ」
「よし。じゃあ行くぞ」
俺達はフラウスの方を向くと、
「作戦会議は終わりましたか?」
「ええ。終わりました。それでルールはどうしますか?」
「そうですね。では剣はいつも通り木刀で、魔法はなんでもあり。降参または戦闘が可能では無くなったら終わりでどうですか?」
「大丈夫です」
俺は後ろにいるリリアを向くと、リリアも頷いている。
「ではいつでも」
フラウスの声と共に試合は始まり俺は速攻でフラウスに攻める。
今回は後ろにリリアが援護してくれるんだ。大丈夫だろう。
俺はそう思い剣を振る。
だがそれは簡単に受け流される。
これがほんとにきつい。もしも本気で斬りにいったらそれこそバランスを崩しすぐに終わる可能性もある。
だが俺は昨日考えたのだ。
俺は今は子供だ。
少し前に屈んで足を狙う。
フラウスだって戦うとしたら足を狙われることは少ない筈だ。
だがフラウスはギリギリでジャンプして少し後退する。
くそ。これでも駄目か。俺はすぐに立ち上がると、
「危ないわよ!」
「は?」
リリアの声が聞こえ振り返るより前に俺の背中が熱くなった。
「熱いんですけど!」
背中にファイアーボールが当たったのだ。
「前見なさい!来てるわよ!」
俺がリリアの方を見て文句を言ったのは失敗だった。
今はまだ模擬戦なのだ。
俺がすぐに前を向いたが、遅かった。
そこには微笑んでいるフラウスが木刀を振り下ろそうとしている所だった。
やばい。俺はすぐに剣で防ごうとしたがフラウスの方がパワーが上で弾かれ、横に一発入れられた。
俺はその場に蹲る。
だがフラウスは俺の前にリリアの方に行った。だけどリリアは急にきた事によってパニックを起こしまともに魔法が発動していなく呆気なく降参した。
だが俺は痛いがすぐに立ち上がり、フラウスの後ろから木刀を振り下ろしたがそれは分かっていたのか横に避け、俺の背中を木刀で叩き俺は地面に横たわった。
俺達の完敗だ。
フラウスは俺の方を見て、
「今回はレイロード君のせいで負けたのが分かりますか?」
「俺ですか?確かに後ろを振り返ったのは悪いですけどリリアがファイアーボールを放ってきたからですよ」
俺の発言に対してリリアが反論する。
「ちょっと待って。だって先生が前に屈んだから私はてっきり魔法を撃てっていう合図かと思ったのよ」
それにフラウスも、
「確かにあれは私でも判断に迷う所だと思います。確かにレイロード君の足を狙うというのはいい発想だと思います。ですがあれは一対一での場合です。今回のケースではダメな発想ですね」
そういう事なのか。
「参りました。完敗です」
「いえいえ。これはいい勉強になったと思ってくださったらそれで大丈夫です」
何てイケメンなんだろうか。
ただ一つだけ言えるのは俺チームプレイ向いてないわ。
けどこれは仕方ない。
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